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YUMEJI展、美人さんに見惚れる。
美術館巡り2日目、
東京庭園美術館の『生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界』を観に行った。
庭園美術館、建物も素晴らしいと調べていたのでずっと行ってみたかった。
残念ながらYUMEJI展では撮影は一部の作品のみだったため、
また次の機会に建築写真は撮りに出掛けたいと思う。
「竹久夢二」は大正ロマンを象徴する画家であり、
”夢二式”と呼ばれる抒情的な美人画によって人気を博した。
日本の女性を描く画家としては、
夢二か中原淳一がぱっと思いつくのだが、わたしは中原の方が好きだ。
夢二の美人画はやはりどこか寂しげな雰囲気と古めかしい美人像が描かれている。
それもそれで魅力的だとは思うのだがわたしにはちょっと時代が古すぎる。
(中原の展示も松涛美術館で今やっているので観に行きたい)
とはいえ興味はある。
作品は今でも人気で、本屋さんに行けば今でも装飾が使われているし、
レトロな演出の中でまだ生き続けている。
これはちゃんとした展示を観ておかねばと思った。
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目黒駅で降りて美術館に向かう。
暑く重たい空気の中で木々や空が夏らしい濃い色を放っていて、
夢二の作品は秋の方が似合いそうだななんて思いながら美術館に向かう。
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◆さらりと描かれた花や動物がかわいい
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150660220/picture_pc_c614c805869a3ba4c54cf5b720ee48f3.jpg?width=1200)
本や雑誌の装飾のために描かれた動物や、
テキスタイルに彩られた花々。
形も色もデフォルメされてさらりと描かれたような絵なのだが、
センスがよくかわいらしい。
今も褪せることのないかわいらしさがわたしたちの心をぐっと掴んでくるのだろう。
◆貴重な油画作品を鑑賞する
夢二の油彩画は現存するだけでも約30点しかないらしい。
そういえば油彩のイメージって全然ない。
しかし、晩年はアメリカやヨーロッパにも滞在し、
西洋らしい題材の油彩画にも挑戦していたようだった。
滞欧中に描かれたスケッチも展示されていて、
夢二の絵柄で描かれた海外の様子がめずらしかった。
◆朝香宮家と夢二の生活デザインがコラボレーション
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”暮らしを彩る”ことに関心を寄せていた夢二。
いたるところに植物模様やちょっとした装飾を施し、生活に美を取り入れていた朝香宮家。
暮らしに焦点を当ててきたこのふたつだからこそ織り成せる、
華やかな雰囲気についうっとりしてしまう。
小部屋の中に一点だけ作品が展示されていたり、
チェック模様の柱の掛け軸が西洋風の部屋とマッチしていたり、
場所と作品との関係を楽しめるのも今回の展示の魅力。
ぐるぐると家の中を探検するように眺めて、
最後はミュージアムカフェに寄った。
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真夏の美術館巡り、相当体力奪われるなと思いつつ、
目黒駅に戻りまたカフェに向かう。
糖分が欲しかった…
綺麗なイチゴのケーキをつまみつつ手帳を開く。
この時間がわたしには必要で、
素敵な作品をみてふわふわした頭の中をゆっくりと整理する。
今日もいい美術館巡りができました。
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