ヒューマンエラーを意志で防ぐのは「不可能」と考えるべき
もう2022年も終わりですね。今年も色々ありました。
さて今回のテーマは「ヒューマンエラーを意志で防ぐのは不可能であると考えるべき」です。
どういうことか?
私の会社では何かしらインシデントが発生すると専門の部署に連絡する必要があります。インシデントの内容によって行うべき行動が指示されるようになっているのですが、そのやり取りを見ていると非常に不思議な気持ちになります。
というのも、どんな内容のインシデントでも最後には、「メールを送る前に宛先を確認しましょう。」とか「添付されているファイルは不意に開かないしないようにしましょう。」という、結局のところ「人間が気をつける」的な文言がついているのです。
はっきり言って、こんなのは何の解決にもなっていません。
人間は必ずミスをします。たとえどんなに気をつけていたとしても、今まで一度もミスをした事がない作業だったとしても、体調不良等の外的要因によってミスをする事もあります。
なのでインシデントが発生して、再発防止として「人間が気をつける」というのは何も解決していません。
じゃあどうすればよいのか?
「人間はミスをする」という事を前提に物事を考えましょう。
なのでシステム的に制限をかけて、人間が絶対にミスを実行できないような環境にすれば良いのです。
メールであれば特定のアドレスにしか送信できないようにする。添付ファイルに関してはクリックしたとしても実行されないように拡張子の関連付けを外しておくなどがあります。
ヒューマンエラーを「気をつける」という意志で片付けるのではなく、「意志で解決するのは不可能。」という考えを持つべきです。