クラスに銃は似合わない 人物評 老師
クラスに銃は似合わない。
にて一番気に入った人物の人物評からやってしまおう。
私が気に入った人物は、自由戦士社所属メンター自称『老師』。
台湾出身の老齢の男である。
足音を消せるぐらいの体幹と身体操作技術を備えた、恐らく凶手だったであろう来歴を持つ。後は直観で思うに…彼は、詠春拳葉問派か截拳道を積んでるのではないかと思う。
そこら辺の今後は、弟子である田中(仮)君の技を見ていけば凡そ当りはつけれるであろう。合理を知り、他力を利用する知恵と技巧のあたり、そうなんじゃないかなぁと思うが…太極拳も視野に入れたほうがいいんだろうか。
時代的に、自由戦士社のアジア支部(マジオペでランソンさんがマネージャーしてたとこだ)に所属していたのが、中国の監視カメラ網が台湾まで来たりで凶手という仕事の難易度が上がり、まだ日本のが凶手需要があるから、その育成で異動、とかありそうだなぁとか思う。
主人公である田中(仮)君には、非常に良き師であろう。
哲学を嗜み(または自己哲学が確立している)、若者を導くことに心を割ける。そういう大人であり、教育者。
彼の言葉が田中(仮)君に染みわたり、色濃く影響を出しているのは、間違いないところだろう。
逆もまた然り、家のことで稼ごうと向上心があり、ハングリー精神とでもいうのだろうか渇望があり、常人の200倍の速度で思考する若者。
課題を与えてやれば、それこそ試行錯誤し、自分なりの答えを示してくれる、そんな姿が目に浮かぶ。
これは鍛え甲斐のあることだろう、そりゃ可愛がるだろうさ。
この作品は、リアリティラインが割と低い水準にある。
それでもだいぶ普通のラノベに比べれば高いほうだ。
巻が続けば、老師のこともわかっていくことだろう。
主人公が老師を信頼し続ける限り、彼もまた登場することになるだろうから。
それにしたって奥多摩の備品扱いはひどい気もするぞっ!
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