統計外事態 人物評①
さて、無名世界観において人物評というものは、危険を孕みます。
何せモデルになった人物がいる場合があるため、モデルの人が判明した時に、人物評の内容がえっらい恥ずかしいものになるということです。トラブルのもとになるかもしれない。
けど書きたいから、書いちゃう。あくまでもモデルはモデルなんで、その人個人ではない。その点、モデルが判明しても割り切って貰えると嬉しいなぁ。
人物評① 数宝数成
統計と数学を使って、問題に取り組んでいく40歳。
正直、かなりコミュニケーションを苦手にしている人物のように感じる。
本人が過去をさらって結論付けている通り、『身勝手な人物』ではあるわけだ。コミュニケーション苦手とという認識がそもそも数宝さんにはない。
IQを引き合いに出して、幼少期の人との会話がうまくいかなかった理由付けにしていたり。伊藤くんさんに、彼女が別れの原因の話を聞いた後に、そんなんだから彼女から振られたんだと言われたりしても、彼女は猫が嫌いだったから、だのなんだと言い訳したりもする。
「僕は悪くない」「だからどうした」…欠点なんだけど、この物語における【統計外事態】…言ってしまえば、予想外の事態に対して異様に強いところでもある。長所になり得ているのが面白いところ。
新幹線での反発心と楽観視。
【我】との二回目遭遇時における妙な落ち着き。
【私】による過去経歴改竄に対する反応。
などなど。あげるときりがないんだが、きっとそばで見てると超然としたように見えるだろう。伊藤くんさんの評価が文字通りなんだと思う。
ダメ人間なんだけど、なんでかパニックにならない。
死体がいくつも転がってても、冷静に対応したり、銃を突きつけられてても、まともに会話したり、その後もそのことで恨まなかったり、ところすれば敵を銃で撃って殺人をしたところで、特に殺人に対する忌避感で苦しんでる様子もない。
…箇条書きにすると、こいつやばいのでは、とか思っちゃうなこれ。
だが、子供の平穏望んだり、【我】や【私】に対して憐れんだり、それを作り出した存在に怒りを感じたりもするまともさも、たっぷりある。
それと、上記の特性により【危機感】があんまりない。
彼の危機管理は、彼の【猫】によって把握されている気がする。
猫と一緒に行動しているときと、いないときの彼の行動の差が結構あると思うんだ。
二回目の【我】との遭遇。一回目の無人トラックの襲撃。
カーチェイスしている伊藤くんさんを緊張感が薄いと思ったり、ため息までついたりする。
【猫】が戻ると、【猫】を観察して、その場の危険度を把握したりする。
…あんまり変わってないかな?
上記の特性は、ある一転においては崩れるし引きずる。
彼は、彼が大事にしなければ、と思ったものに関しては、情が深い。
まあ、だからこそぶっ飛んでて面白い人物ではある。
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