南国流星怪奇譚 世界観考察

さて、先ずは世界観からやっていこう。

作中の開始直後の時系列を整理する


1914 大正3年7月28日 第一次世界大戦勃発
1918 大正7年11月11日 第一次世界大戦終結
1920 大正9年 ヴェルサイユ条約により南洋群島は、日本の委任統治化へ
1921 大正10年 松江春次と東洋拓殖株式会社により、南洋興発株式会社が設立される…はずだったが、今作には1930に南洋興産という会社が存在している
1922 大正11年 南洋庁発足
1923 大正12年9月1日 関東大震災
1925 大正14年6月20日 流星禍 太平洋ミクロネシアへ流星群 東京湾津波16m
1926 大正15年12月25日 正史では、大正天皇が崩御なされたが、ここでは生存
1929 大正18年 本来だと世界恐慌が始まる…が、今作には発生していない模様
1930 大正19年12月20日 西村清吉 憲兵司令部にて、辞令拝領す


本来起こる予定だったものも含めて記載すると、こんな感じ。

流星禍以前の世界情勢は、概ね変化なしだろう。

本来あるはずだった企業が、入れ替わって入る…ここ何かあるかもな。

次の問題は、流星禍による被害規模とそれによる歴史の変化。

流星禍の発生原因は、TwitterだったかDiscordで他の方も予想しておられた古歌集で起こっていた外つ歌の大禍日だろう。またここも、古歌集世界の影響を受けた世界だろうなぁ…まだありそうで怖い。

作中描写を見る限り、世界恐慌が起こった兆しもなく、私が学生の頃に習った第二次世界大戦の下地の一つは、発生しなかったとみて取れる。

まあ、津波被害で別の問題が太平洋に面した諸国では起こっただろうけれど。

具体的には、津波被害における人と物と領地の喪失。

作中で語られた流星禍で東京湾にやってきた津波の高さは、16m

作中でも出てきたフィリピン、オーストラリア、アメリカのハワイ州だけに止まってはいないだろうから、中国、朝鮮半島にも被害が出たのではなかろうか。

フィリピンは、当時アメリカより自治を認められていた自治領だったため、作中でも出るぐらい復興に尽力していたと思われる。

日本で見れば、1895年より下関条約で台湾総督府で管理されていた台湾も被害が出ててんやわんやだろう。朝鮮半島もそうだな、当時は朝鮮総督府があった。東京も復興を諦め…なんか東京の力が弱まるのは、どっかでみた話だな…gunfestaもそうか、無名世界観全体で何かあったのかもしれない。

…読み返しながら、この文章書いてるわけだが、栗林の竹刀を銃の時代になんの役に立つ、の言葉にいちいちムッとなってしまうので、考察の手が止まる。


作中で、人口に関して島の部分や地の交わり部分で語られていたが…おおよその人手不足は、否めないところ。

本来、今作で南洋庁長官として在位されるべき人物ではなく
1932年2月5日 - 1933年8月4日の間在位しておられた松田正之がもう勤めてる。

この当時の日本で、大正9年の段階で、5596万人の総人口から一体何十万、いやさ何百万死んだことか…予想もつかない

まあ、パッと思いついて、Wikipediaなどで調べながら考えて、今日の私では、こんなもんである。今日はこれぐらいで、次は何考察しようかな。

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