土布って何種類あるの?【後編】
前編では6種類の土布を紹介いたしましたが、後編では7種類の土布を紹介致します。
【藍印花布】
上海青浦
30年代
青藍は非常に優れた染色でとても丈夫で、何千年も人々に愛されている。江南地域でこの布は一番伝統的な布。
【紫花布】
上海川沙
民国時代
この布は揚子江辺りである紫色の綿花を原料として作られた布です。布の色は自然の黄色で質感は亜麻のように細かく肌触りがよく丈夫です。
【経曲小格踏布】
上海南匯
50~60年代
【灰褥子布】
上海青浦
60~70年代
この柄は特別な手法で棉布を織ります。草木の灰を染料としています。
【雪青布】
上海浦東陳行
年代不明
【蘆扉花】
上海崇明
民国時代初期
蘆扉花は崇明地区で代表的な柄です。葦で作られた茣蓙の様な模様で作られたのでこのような名前です。
【白柳條】
上海南匯
清末民国時代初期
民国時代のチャイナドレスはこのような柄です。
【まとめ】
縦糸と横糸の組み合わせで様々な表情があって、織る人たちの様子が伝わってくる一品です。
写真のように「喜喜」の字を施した土布等もあり、当時の農家の奥様たちのセンスやトレンド、時代背景などが垣間見れるのも土布の楽しみ方かもしれません。