
#87【オフ企画・日本人選手①】
NHLの不思議「白人選手が大半を占めている」
他の北米スポーツ(※サッカー人気がすごいので4大という言葉は使わない)では身体能力が高い黒人、そして勤勉なアジア人が活躍しているケースが結構ある。だがアイスホッケーだけ白人の割合が98%と言っても過言ではないくらいに多い。
北米に住んだことがないので分からないが、白人以外の家系はそもそもやらないのか?
とかいつも考えちゃうけどこの不思議について考察し、記事を書くとなると相当時間がかかるので、今回は「日本人とNHL」にフォーカスし、現状について私見を述べたいと思います。
※国籍や所属に関する全てのデータはelite prospectを参照
※「NHL」がテーマなので日本代表に選出される基準等については調べてない
①NHLに出場したことがある日本人
福藤 豊(現:日光アイスバックス)
日本のアイスホッケー好きで知らない人はいないでしょう。日本人で初めてNHL出場を果たしたレジェンドGK。40歳を超えた今でもチームの正GK、そして日本代表に選出されている。ルックスも良くモデル活動もこなすスーパースター
2004年ドラフトでキングスから8位指名され、契約。2006-07シーズンにデビューし、4試合に出場(※未勝利)
ジョーダン・スペンス(現:ロサンゼルス・キングス)
2019年度ドラフトでキングスから指名され2021-22シーズンにデビューを果たした24歳のDF。eliteprospectではカナダと日本の二重国籍と記されている。実際に大阪出身でジュニア時代は日本でプレーしているので「日本人」ではあるが、日本代表に選出されることもなければ、「NHLで日本人初めてのプレイヤーとして出場」しているにも関わらず、メディアで取り上げられないことを考えると日本国籍選手なのかどうか怪しいところ。
私の調べでは上記2名のみ
②NHLに出場したことがある日系人
この類に関しては過去を含めるとたくさんいる。あくまでも「家系に日本人にルーツがある人がいる」ということになるので「日本人」ではない。
例えば、、、
ニック・鈴木(カナディアンズ)
カイラー・山本(クラーケン)
この2人が現在、NHLで活躍してる日系人の代表格でしょう。
野球で言うところのラーズ・ヌートバーのような感覚でしょうか。代表選手選出の基準はわかりませんが、日本代表の可能性はないのかな?
ということで既に「日本人初」はクリア済み。で本題はここからで、MLB、ヨーロッパサッカーのようにたくさん選手が出てくることを考えてみる
③NHLに出場する可能性のある日本人
まずは各リーグにおける日本人の所属状況。北米Jr.(2部相当以下)以下に関しては私が考える「可能性が高い」選手のみ選出
AHL(2部相当):なし
ECHL(3部相当):三浦、平野
NCAA:榛沢、牛尾、佐々木
北米Jr.(1部相当):磯谷
北米Jr.(2部相当以下):村上、鈴木
日本国内:安藤、中島(照)、井口、石田
※海外でプレーしている日本人選手を誇りに思うし、応援をしています。選出するとか生意気ですが、ご了承ください。
NHLに一番近いAHLで活躍している選手は現状いません。しかしECHLでは発信力もあり、かなり強い影響力を持っている三浦、平野が活躍しています。ただ、ECHLからNHLの舞台に行く可能性っていうのはかなり低いです。
でも彼らの場合は「NHLに出場する」という方法以外で「日本人はできる」という印象を北米に知らしめる力を持っていると思います。そういう意味でも引き続き北米の地で活躍していただきたいなと思います。
https://www.eliteprospects.com/player/42643/yushiroh-hirano
続きましてNCAA(大学リーグ)には来シーズンは3名の選手が在籍します。これは中々凄いことだなと思います。
榛沢力(22歳)
2シーズンもNCAAの舞台で戦いました。日本人の中でも小柄な体型ですが、抜群のスピードとスキルで戦いました。NHLにアピールできるような成績を残すことは出来ませんでしたが、来シーズンこそブレイクしてほしいなと思います。
牛尾大雪(18歳)
来シーズンよりNCAAでプレーすることが決定。アメリカのJr.リーグ2部相当で活躍し、それを評価されての入学決定。まだ若く、体も決して小さすぎるわけではないので活躍を期待。キャプテンとして挑んだU20世界選手権でも活躍したので、世界レベルで活躍できる証明はできている。頑張っていただきたい。
佐々木颯杜(18歳)
来シーズンよりNCAAでプレーすることが決定。カナダのJr.リーグ2部相当で活躍し、それを評価されての入学決定。入学するLake Superior State Univ.は上記で紹介した三浦選手が4シーズンプレーした大学。
昨季所属チームではチーム内7位の個人成績を収めており、北米での適用はOK。こちらも頑張っていただきたい。
ということで本日はここまで。プロリーグと大学リーグで活躍している選手を紹介させていただきました。大学リーグでプレーしている選手は映像も少なく、中々情報が入ってきませんが、しっかりとelite prospectに記載されており、厳しい世界で戦っているのがよくわかり嬉しい限りです。
ただ、彼らはみんなドラフトでは指名をされていませんし、候補にも入っていません。そうなるとNHLに行くにはアマチュアFAで契約を結ぶしかありません。
アマチュアFA(ドラフト外)選手は各チームに2名程度はいますが、その2名に入るにはNHL以外のリーグでずば抜けた成績を残すというのが大前提かと思います。
※シャークスだと、ニコ・ステュム、ジェイコブ・マクドナルド、コリン・グラフなど
ただ、彼らにはその可能性が十分にあります。
自分の長所をとことん磨き、「チームの戦術を理解し、にすぐに適応し応える」という日本人らしい勤勉さをアピールするなどチームにとって必要不可欠な存在になり続け、挑戦を続けて頂きたいなと思います。
ということで本日は「オフ企画・日本人選手①」をお届けいたしました。
読んでくれて、ありがとうございました。