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子どもを連れて歩く際の脅威にどう立ち向かう

他の大人たちとの認識の違い

先日あった事を書くは書くのだけれど、あくまでも他人を誹謗中傷する意図はなく、自戒を込めて書こうと決めた。

先日、近くの大衆浴場へ出かけた。長男は妻と入ることになったので、長男意外の2名を引き連れて。次男は3歳を目前にし、三男はまもなく10ヶ月という状態だが、二人に共通しているのは大きな風呂がすき、という点。

次男は外に行きたい、中のこのお風呂に入りたい、あっちにも入ってみたい、など、色々な風呂があるという状況がうれしいようで、テンションが高い状態で浴場を満喫することができる。

三男は、最近になってようやく、"高さ"を認識できるようになってきたところで、降りる、ということができるようになってきた。浴槽の深さがわかるため、深いところにはいかないものの、お風呂が大好きだ。

この二人を連れ、風呂に入るのだけれど、次男もまだだが、三男は自分で服を脱ぐことはおろか、着ることもできはしない。そのため、確実に年齢が彼よりも上で、着替えさせてくれる存在が不可欠。

最近では、大抵の大衆浴場施設でベビーベッドが置いてあるので、そこを利用して脱がせるわけだ。

ただ、明らかに大人の男性目線でベビーベッドを配置してあるのか、異様に高い位置(身長177cmの僕の腹部程度)にある。高さは仕方がないのだとは思う。どこに行ってもベビーベッドはそのぐらいの高さだ。

問題なのは安全対策で、この大衆浴場にあるベビーベッドは、転落防止用の防護壁が存在しないのだ。

正確にいえば、あるのだけれど、その高さは子どもが寝返りをしたら、そのまま転落してしまうほどしかない。

そのため、目を離すことは許されない。もちろん、小さな子どもたちから目を話すことなど目を離すつもりなどあるわけもない。サラサラない。

ないのだけれど、自分の服も脱ぐ、次男の脱衣も手伝いながら、三男も...などという同時にいくつものタスクをこなす必要があるため、工夫が必要なのはいうまでもない。

そして、この日はベビーベッドを老齢の男性たちが自らの着替えを置くことで利用していたため、利用することができないという状況。

我々が着替えを始めたところで、一切使用を促されることはないため、三男は床に座らせたり、立たせたりしながら脱衣開始。

子どもたちと生活をともにする大人として自覚しようと思えたのは、他に似たような境遇というか状態の家族が入ってきた場合には、率先して着替えやすい、脱衣させやすい状況を促してあげよう、ということだ。

知らぬ子どもからの脅威

我が家がよく利用する大衆浴場には、ありがたいことに子どもが遊べるスペースがある。その日は家族5名で訪れていたため、僕と次男・三男の3名が早々と出ていたため、待つことになった。

子どもが遊べるスペースがある、ということは他の子どもたちもいる可能性が高い、ということだ。

我が家の次男と三男の関係だと、次男が滑り台から滑り降りる、降り口から登ろうとする三男がいる、次男が笑いながら突撃、三男は迷惑そうにする、ということを永遠に繰り返している。

次男の滑り降りる速度だとか、姿勢に気をつけながらも、それほど気を張る必要もないと思っていたのだが、そんな最中、異変が起こる。

突然、僕の座る横に猫のぬいぐるみが降ってきた。文字通り、降ってきたのだ。

何事かと思い、軌跡を辿ってみると、保育園や幼稚園の年長か、小学1年生程の女の子と笑いながらこっちを見ていることがわかった。狙ってやったの...か...。

なんだか不思議なというか不気味な気持ちになったのだが、そこへもう1名女の子が加わり、我が家の次男と三男の遊んでいたスペースに入ってきた。

こういう場所には大抵、「子どもから目を離さないでください」と書かれているが、言うまでもない。当然だ。

自分と生活をともにする子たちが怪我をするかもしれない、というのはもちろんだが、周りの子に危害を加えないかを見ている必要がある。

何事もなく一定の時間が過ぎた頃、我が家の三男が滑り台の奥へと這いずり出て行った。

「お、あっちまで行ったのか」なんて見ていたのだが、滑り台の陰に隠れた。そのスペース自体は壁に囲まれているため、そこから出てくるためには、僕が位置する出入り口まで戻らなければ外に出る危険性はない。

広さも大したことはなく、横4m×縦1.5mほど。

目を離したわけではないものの、滑り台の陰に隠れていたのでよいしょ、と腰を上げたところで、先ほどの女子が我が家の三男を持ち上げた。両脇を抱え、そして、有ろう事か、落とした。

わざとではないことはわかっていたが、尻餅をついて後頭部を打つことになってしまった。女の子は照れ笑いをしている。

とりあえず、ぼくはこう聞いた。

ぼく「何をしてくれようとしたの?」

女の子「滑り台にあげてあげようと思って。ははは。」

うーん、ちょっと会話が難しいなぁ、と。

この状況の中で、ぼくの語彙を駆使し、彼女に対して響く内容を話せる気がしなかったこともあり、近くに親がいるのだろうと思ったので、親と話をしようと思った。

ぼく「お父さんやお母さんと来てるの?」

女の子「うん。」

ぼく「じゃーさ、お父さんとお母さんに、他所の赤ちゃん、落としちゃったって言ってきてくれる?」

女の子「わかった。」

うん、素直に動いてくれた。よかった。

あとは先方の親に対し、注意していましょう、と。お互いに注意しましょうね、なんて言い合いながら、泣く三男を落ち着かせることにしよう。

案の定、女の子の保護者は近くに座っていた。おそらく母親だろう女性と、その母親なのかはわからないが、おばあちゃんに女の子が話しかけている。

割と我が家の三男が大きな声で泣いたこともあり、周りにいた大人たちはこちらを見ていたのだが、二人ともこちらを見てもいなかった。

女の子が話し終えたであろうところから、こちらを見て...

こない。母親であろう背中はこちらを見もしないのだ。

うーーーーーん。。

女の子は何事もなかったかのように「言ってきた!」と笑顔でこちらに報告をすると、遊び始めた。

ちょっとどうしていいのかわからず、戸惑っていると妻と長男が出てきたこともあり、そそくさと出ることにした。

ちょっと対応としては足りないものだという自覚はあるし、女の子に対してなんて言ったのかをきちんと確認すべきだったとも思う。だけど、子どもから目を離すことの罪深さを思い知った夜になったのはいうまでもない。

何でもかんでも手を出し、助けてあげるべきだとは思わないのだけれど、その後の対処についても、きちんと手を考え、行動に移すべきなのだ、と認識した貴重な夜だった。

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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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