我が家の嫁が述べました【2】

我が家の嫁が、年の瀬ということもあり、身内の子供達へのお布施、つまりお年玉用に1万円冊を千円札への両替を行うために向かった。

銀行内は、それほど多くの人たちがごった返しているわけではなく、まばらに人がいるぐらい。

順番札を取り、待っていると彼女が呼ばれ、両替を受付の女性へ依頼する。

「お年玉ですか?」「年末ですね〜」という、時節柄の話題で少しずつ解きほぐされながら、必要枚数を答えた。

すると、行員から...

「お仕事はいつまでですか?」

という質問が来た。

我が家の嫁は、すかさず、今の会話の流れを一切無視し、相手が自分の状況を見た目から分かるであろうと勝手に判断をした上で、こう答えたのだ。

「あ、3月までです!」

「...え?あ、3月までなんですね〜」と、狼狽するそぶりを見せず、それなりの対応をした行員は流石だ。トンチンカンな回答をもらったとしても、毅然とした態度で対応してくれる。

自らが出産を迎えるにあたり、産休を取得し休み始めるのが3月末だということをなんら説明していないにも関わらず、話し相手になった銀行員に対し、それを求めるとは...

なんと恐ろしいものか...

しかも、その問答のおかしさに気づいたのは、銀行を後にした車の中である。



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