「プログラミング的思考」を身につける、なんでNHK Eテレ『テキシコー』が大好きです
##なに書いた
学習指導要領内の小学生における必修科目にプログラミング教育が入っていますけど、実際にコードを打つわけではなく、プログラミング的思考を身につける、なんですよって話。
どうも、えんどう @ryosuke_endo です。
上の説明文のまんまなのですが「小学校教育の学習指導要領の中にプログラミング教育ってのが入るんだと!」と聞いていたのが数年前。
当時の長男くんの年齢を照らし合わせてみたら、まんま当てはまる年齢だったので強烈に印象に残っていましたし、身構えてました。
当時はあんまり調べてもおらず、ただただ「必修化」されるとの文言を受け取るままだったのですが、いざ調べてみると「プログラミング的思考」を身につけるって話じゃないですか。
ボクと同じような気持ちになった人も少なくはないだろうと思ってますし、詳細に調べてみた人までってなると少数派になっていくのだろうとは思いますが、どうなんですかね。
「いやいや、知ってるよ!」とか「え、あ、そうなんだ、へぇ...。」なんて具合に反応はあろうかと思いますが、プログラミング的思考を養う際に視聴してもらいたい番組がありまして、その紹介をしたいと思うのです。
NHK Eテレで放送されてる『テキシコー』がそれ。
番組のコンセプトは、実際にコードを書くものではありません。
コンピューターを使わずにプログラミング的思考を育む
NHK Eテレでは実際にコードに触れる内容として、芸人の厚切りジェイソンさんをメインに据えた番組『Why!?プログラミング』で取り組んでいますし、番組内ではscratchを使い実際にプログラミングする内容を制作・放送しています。
scratch...
Scratchは、Scratch財団がマサチューセッツ工科大学メディアラボ ライフロングキンダーガーデングループと共同開発する、8〜16才のユーザーをメインターゲットにすえた無料の教育プログラミング言語及びその開発環境である。2020年8月現在の登録ユーザー数は約5700万人である。
実際にコードに触れずにプログラミング的思考といっても、そもそもプログラミング的思考の定義づけをしなければ番組制作などできるわけもありません。
大枠のコンセプトとしてプログラミング教育を扱うことは決まったとして、その内容部分をどうするのか。さすがNHKというべきか、きっちりしてます。
プログラミング的思考を「分解」「組み合わせ」「一般化」「抽象化」「シミュレーション」の5つに定義しているんですよね。これがまた見事なんです。
一見すると『ピタゴラスイッチ』と内容が被ってしまうのではないか...と懸念する人もいるでしょう。
いざ、『テキシコー』を視聴するとなかなかどうして、要素はあるものの、きっちり教育コンテンツとして作り込まれていることがわかります。
ビー玉がでてくると、ピタゴラスイッチ内の(勝手に人気だと解釈しているのです)『ビーだま・ビーすけ』を彷彿とさせてくれるために大興奮なのですが、ただ楽しませてくれるだけでなく「頭の中で考えさせてくれる」ところにあります。
ピタゴラスイッチの中にもいくつかのコンテンツがあるように、テキシコーにもいくつかのコンテンツがあります。
ある事柄に対して段取りを効率化することを思考する「ダンドリオン」や、マジック(手品)がどう行われるのかという「ロジックマジック」など、大人が視聴したとしても楽しめますし、むしろ大人の方が視聴した方がいいのではないだろうかと思う内容ばかりです。
特にダンドリオンについては、一回目の放送では掃除を扱っているのですが3行程で行っていた掃除を工夫を加えることで2工程にすることを実演してくれます。
コンテンツ内における間の取り方も絶妙で、上官一人と部下二人の構成で進行するのですが、上官が「効率が悪い!」と指摘したかと思えば「どうすればいいのか」と聞く部下に対して「それはな...」と暗転。
この間に、視聴する側が効率的に掃除をする方法を思考する、思考できる時間を設けていて、その答え合わせまでに余白を設けているのです。もうね、こんな番組つくられたら見ちゃうよ、見ちゃう。
大人の方が視聴した方がいいと思う理由として、子どもたちはこんなコンテンツに触れて成長してくるんだから、到底、敵わなくなってしまいます。別に敵う必要もないのかもしれませんけど、ボクは会話自体がなくなってしまうことが怖いな、と思うのです。
ピタゴラスイッチもそうでしたが、今回、ボクが紹介しているテキシコーも「試行錯誤」と「前提条件」を揃えることが隠されてます。つまり、それらをもって実際に試したのか、その試す上での条件はなにを揃えたのか、なんて思考が当然のように行われる子たちが増えやすい状態になってきちゃうことになるんだと考えています。
すべて、とはいいませんが、普段の生活の中で触れられるコンテンツって生活に与える影響って少なくないじゃないですか。
ドラゴン○ールをマンガで読んで、アニメで見てたら舞空術で空飛べるかもしれないって思っちゃったし、かめはめ波も出せるって思っちゃうぐらいに影響与えてくれるものだし。
ネットが接続できれば、過去の放送内容は視聴できるので、ぜひ見てみてください。
いやー、やっぱNHK Eテレはすばらしいなぁ、と思っている次第です。はい。視聴した方、ぜひ、共にが番組の感想を語り合いませんか!