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できないことはできない、というお話

常々思っていて、今回のイベントにおいてもすごく大切にしてきた僕の中の最もプライオリティを高いこと、それは「できることはするし、できないことはしない」ということです。

困難な場面があったのは確かですし、それを乗り越えるにも自らの立場を利用してうまい具合に運ぶことなんてできません。

例えば、資金が集められるのか否かという点において、個人でやることに加え、外に出ながらセールス活動を行えるわけでもないですし、ゲストの調整がスムーズに行っているとは簡単には言えなかったこともあります。

「しんどい」という表現を使ってしまえばそれでお終いなのですが、それをいつまでも引きずっていたところで、できるものもできませんし、何よりも心身ともに疲弊してしまう危険があります。

カラダが疲労してしまうぐらいならば、まだいいのですが、精神的な疲労というのはなかなかに尾を引きますので注意が必要。

それは突然に訪れてしまいますし、その予兆を感じ、防ごうにも、本人の意識に内在化されていることを踏まえると他人では難しい部分があります。

「できないこと」に「助けてくれる誰か」がいない環境というのは、人がそこにいようがいまいが関係なく、人に孤独を与えるもので、それによって潰れてしまうということを経験したことがある身としては避けたいところ。

僕は何でもかんでもできてしまうスーパーマンではありませんし、特別にビジネススキルの高いナイスミドルでもありません。

だからこそ、今回みたいな海外からゲストを呼んで、日本の中でもトップランナーを集めてのイベントなんて、他の人からしたら「なんで?」みたいな話です。

それを一番わかってるのは僕ですからね。

そして、これまで33年という年月をかけて生活してきたことと、10年以上になったキャリアを送る中で体感してきた事実を照らし合わせたときに、良くも悪くも自分の限界値というか出来ることと出来ないことの線引きが出来るようになっています。

何でもかんでも自分でやろうとすることに早くも見切りをつけることができます。逆を言えば、それができないから見切りをつけざるを得ないというわけです。

人に助けを求めることはかっこ悪いことでもなんでもなく、それで無理をして潰れてしまうぐらいなら、それができる人に代わってもらうべきです。

よく大人たちは「若いうちの苦労は買ってでもするべきだ」なんて言いますが、それは「自分で解決しなければならなかった時代」の話だと僕は思っていて、何でもかんでもというわけではありませんが、人との距離(物理的・心理的両面においての距離感)が圧倒的に近くすることができるし、遠くすることもできる現代では、自分の苦手なことを得意な人にしてもらえる状況を作れればそれでいいと思うのです。

それができる人にアウトソースし、一定の基準で仕上げてもらうことで「自分ができることに対して注力をする」ことが可能となるため、結果的に円滑に、質の高い状態へと高めていけます。

自分が責任を持って取り組めること=自分ができること

だということを再三と書いてきていますが、自分の責任において取り組んだことが、誰からも評価されないということは...
① 能力が足りていない
② 能力の出し方を間違っている

この二つで片付けられるのではないでしょうか。

それを踏まえ、まずは自分自身が何ができて、何ができないのかを良くも悪くも受け止めることが必要で、受け止めた先に自分ではない自分の苦手なことをしてくれる誰かを見ることができ、そこに依頼することができるんです。

できないことをできないとするためには、それなりに勇気が必要ですし、自分を否定することにもなります。

けど、それを乗り越えると景色が変わって見えるとともに、気づきがたくさんあるのではないでしょうか。

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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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