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#何気ないツイートから始まる物語 (20話)〈成功だけでなく課題感とリアルの価値〉

何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。

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前回まで
地方に住む無名の人間だとしても、スイスとの物理的な距離を飛び越えてSNSで交流を図ることでイベントを企画でき、資金調達を目指したクラウドファンディングでは目標を大きく上回る金額と、何よりも仲間を集めることができた。それでも...

課題感

イベント当日、参加する方法は以下の二つ。

・実際に会場へ足を運ぶ
・Web視聴(YouTube Live)で参加する

当日、会場へ足を運んでくださった方々の人数は56名、Web視聴での参加者数は69名の合計で125名の方に見たり聞いたりしていただいた形になるが、現地に参加するだけでなく、Web視聴でアーカイブ視聴をしたいと申し込んでくてる方もいたので、純粋な参加者数は110名ほど。

実際に会場へ足を運んでくださった方々の多くは新潟県外からの参加だった。新潟県内からの参加者もいなかったわけではないし、新潟にあるプロクラブのスタッフもクラウドファンディングで支援を申し出てくれたのをはじめ、当日も複数名参加してくださっていた。

クラウドファンディングでの支援者だけでは、会場があまりにも寂しくなるものと思い、追加でチケットでの募集も開始し、そちらでも集客をしたものの、そこでも新潟県外からの参加者が多く、新潟県内での参加を促すには至らなかった。

クラウドファンディングでの参加申し込み(正確に言えば支援のリターン)と、チケットでの参加券購入はどちらもネット上での手続きがひつようだったこともあり、まだまだ新潟県内では敷居が高かった可能性もある。

同時に、当日は新潟に本拠地があるプロクラブが試合をアウェイで行うということも影響があったのかもしれない。会場も都市部ではなく、敢えて「The 田舎町」を選んだことから、交通アクセスに苦戦することを考え、断念してしまった人もいるのかもしれない。

全てにおいて可能性の話だが、考えなければならない可能性の話だ。

ちなみに当日、会場にはブラジルはリオからタイミングが合ったこともあり参加してくださった方もいたし、Web視聴ではフランスのパリから申し込んでくださった方もいたこともあり、日本だけにとどまらず、このテキスト内で紹介できるぐらいに遠方からの参加者がいたことを改めてうれしく思う。

Web視聴を実施した理由

Web視聴の参加者数は、先にも触れているように実際に現地に足を運んだ方々よりも多かった。当日はカメラの関係とか以上の関係で写せる部分と写せない部分があったので、そこには課題感が残ったものの、良き参加方法を提示できたものだと自負している。

なぜ、ぼくが今回のイベントをWeb視聴をできる環境を整備したかったのかと言えば、過去におもしろそうなイベントに尽(ことごと)く参加できなかったからだ。

新潟に住んでいて「東京」でおもしろそうなイベントがあった際に、何でもかんでも頻繁に行けるものではない。しがないサラリーマン生活を送っている身分では、往復分の交通費と参加費用を支払えば、それだけで容易に3~4万円は使わなければならない。

「せめてWeb視聴できれば...」
「アーカイブで視聴できるような状況にしてくれれば...」

そう思いながらも泣く泣く参加を諦めてきた経験が1度や2度の話ではない。

自身が悔しい思いをしてきたからこそ、そのコンプレックスを跳ね返すかのように設定したのがWeb視聴参加だった。しかし、Webでの視聴だからといって、手軽な配信をしてしまったのではやる意義も価値もなくなってしまう。

視聴している側が能動的に参加できるようなクオリティで配信をしなければ、この機会に集まってくださったゲストの皆さんの魅力が半減してしまうかもしれないし、それをしてしまうことのメリットは誰にもない。

クラウドファンディングの際にサポーティングチームの一員として活動してくださった方々から紹介いただいた方にコンタクトを取り、なんとか配信をしていただいたが、正直いって、そのクオリティの高さには驚いた。これがプロの仕事なのだ。

リアルの価値を再確認

いま、イベントを配信することは諸々の条件が揃ってきたこともあり、多くのイベントが日々立ち上がってはネット上で配信をされる数も増えてきている。2018年当時を振り返ると、まったくもって世界観が変わったと感じざるを得ない。

それを見るにつけて、今後はリアルな会場へ足を運ばなくてもリアルな様子を先端の技術を利用することによって体験できるようになるだろうが、そうなると余計に「リアルの価値」が高まっていくだろう。

Web視聴に意義や価値があるのは、リアルな会場へ足を運ぶだけの魅力や質が担保されているからだ。Web視聴だけで完結してしまうイベントの場合、リアルな会場がない分、金額の設定がむずかしくなる。当然だ。リアルな会場へ「苦労して」たどり着くことがないからこそ、YouTubeやAmazonプライムなどの消費コンテンツと同列に扱われてしまうからだ。

現地・現場・現物という言葉もあるがリアルな場所や物に触れる時間は、非常に有意義なものだからこそ、リアルタイムの視聴にも価値が生じる。

このイベントは、リアルの価値を体感する機会にもなったのだ。

次回、「本番当日」

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このマガジンは何気ないツイートからでも自分の人生の幸福度に大きく貢献できるだけの行動につなげることができることを実証した内容を書いてます。何もない普通の人だとしても、勇気次第で前向きでステキな人生にできるような気になります。

地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…

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