#何気ないツイートから始まる物語 (最終話)〈次はあなたがやってください〉
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何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。
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前回まで
いよいよイベント当日を迎え、それまでに関わってくれて方々の顔を思い浮かべながら会場に向かい、足を運んでくれたゲストや参加者との邂逅と喜び、寂しさを纏いながらイベント自体は無事に終了した。
"普通の人"でも走りきることができた
ボクはイベントの最後に、参加してくれている方、視聴してくれている方に向け、どうしても述べておきたいことがあった。
今回のボクが取り組んだイベント開催にまで至る諸々のことは、ラッキーパンチ的な要素が多かったとは思うし、「初物」だったからこそ、一定以上の注目を集めることができ、クラウドファンディングを含めてイベントに至る過程で助けてくれる人が出てきてくれたのだろうと実感していた。
これが同じようなことの繰り返し、つまりは二番煎じだったとしたら、ここまで「うまくことが運ぶこともなかった」だろうし、注目されることもなかったかも知れない。(本当にこの取り組みが注目されていたのかどうかも人によっては怪しいかも知れない)
それでも「スポーツ業界外」の人間が、「スポーツビジネスの著名人」に「Twitterで声をかけた」ところからスタートするイベントを主宰できたのは、「自分自身がやりたい・参加したい」と思ったからだ。
それこそが原動力であり、少しつまづいた際には支えてくれたし、迷った際には判断の元になった。何より「自己満足」を求めてきた結果であり、終えた今となってはそれ以上でもそれ以下でもない。
自分自身が参加したいと思える過程を経て、開催に至ったこと。
上手にできたかといえば、不細工だったかもしれない。うまく立ち回っていたのかと言えば、周りに助けられてばかりだった。開催が危ぶまれた際には狼狽したし、情けないような顔をしていたのを覚えている。結局、最終的には自分自身が背負い込まなければならないのだと理解し、腹を括った。
何か一つをやるだけでも、これだけの心労と労力が付き纏うものなのか、と理解したのと同時に、世の中の「新しく始める人」の大変さの100分の1ぐらいは体験できたかも知れないとも。
他の誰でもない自分だからできることを
ボクみたいな特別な才能も人脈もない普通の人間にだって「やろうと思えばできる」のだということ。だれでもない、自分自身がやりたいと思えることをやるべきだ。その過程でツラいことや大変なこともあるだろうけど、やりたいのは自分なのだから向き合える。
だったら、やった方がいい。
今回のボクが主催したイベントは、他人から見たら不足してる部分が多く、穴の多い不格好なイベントだったかも知れない。そこに抱く不満が少なからず会ったのだろうとも思う。
そう思うのであれば、自分でやった方がいい。
自分で集めたい人に声をかけ、会場を用意し、協力してもらえる仲間を募りながら、うまくいくことも失敗もひっくるめて、自分自身が「やりたい」と行ったことに対しての責任を背負い込んで、動いてみること。
ボクは実際にやった。結果としてできた。質の話は別の話で、実際にやるかどうかが問題であり、大きな課題だ。
その大変さを実感しているからこそ、ボクは手伝えるし、気持ちを理解できる。サポートも全力でする。
そんな気持ちを込めて、参加者・視聴者に向けて述べたのが、
「次はあなたがやってください」
嫌味でもなんでもない。
走り出すのが怖いのは、背中を押してくれる人がいないからだ。だったらボクが背中を押す。
一緒に走ってくれる仲間がいなくて寂しさを感じることが怖いのであれば、全部が全部は無理かも知れないけれど、隣を走ることだってする。
何よりも失敗が怖いのであれば、そもそも成功することなんて誰も求めていないのだし、何が失敗なのかなんて誰にもわからない。つまり、成功だってわからないんだから「成功だと思う場所」へ歩いて行くことが大事だと声をかけ続ける。
新潟を前向きで許容度の高いエリアにしたい、と意気込んで走り出したのだけど、単発のイベントなんかで何もかもが変わるわけがない。地道に、コツコツと汗をかき続けなければならない。
そのためには背中を押し会える仲間が必要で、一緒にやってくれる空気感が必要だ。
一人でも二人でもいい。
とにかく、少しでも前向きな空気を共有する仲間たちが増えて行くためには、走り出す人を応援する空気を誰でもない、ボクから発しようと思う。
ただ、それをやるための条件はある。
「お願い」と「理由」、そして「お礼」をきちんと述べられること。
それだけだが、それに勝るものはない。それが揃ったら一緒に汗をかける。
さ、あなたは何がしたいですか。
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#何気ないツイートから始まる物語
地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…
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