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感染症はすぐそばに

先週から我が家の三男を苦しめていた手足口病。三男の様子を見ていると、やっと収束をしたみたい。

熱も平熱になってきたし、食欲もきちんとあるし、授乳をする際にも痛がらずに口をすぼめて飲んでいる。

何よりも、病気に悩まされている際には毎晩のように唸り泣きながら起きていたのだけれど、昨日からはその様子もなく、すんなりと寝れているようで、パートナーである我が家の妻と顔を見合わせ安堵。

子どもと生活をともにするようになってから、我が家に感染性の病気が舞い込んでくる機会が増えたように感じていたのだけれど、本当にそうなのか疑問だった。

だって、自宅の外に出ているのは彼らだけではなく、僕や妻だって仕事をしに外出している。それを対外的な接触があるからといって、子どもたちに責任を押し付けてしまうのは大人の傲慢な態度な気がする。

しかし、よく考えれば免疫体力自体が低い幼児たちは、その感染具合も一際に高いのは想像に難くない。

いわゆる免疫力についても体格に比例するのはいうまでもないわけだから、僕たちとは比にならないほどに防衛力って意味での侵入に対しての敷居は低い。

一度感染したところで、目に見えて感染しているのかどうかを判断できるような能力を身につけているのならまだしも、そんな便利な、いや、果たして便利なのかどうかはわからないが、稀有な能力を僕や妻が持っているわけではないのだが、人並みに感染予防はしている...と思っている。

感染したいと思ってする人はいないだろう。

我々だって同じ気持ちなわけだが、それが会社組織になると途端に趣が変わるのか、体調管理ができていない、といった評価をされることもある。致し方がないとはいえ、自分で制御できない感染なのに、とやるせない気持ちにもなる。

子ども三名と暮らすようになったのは僕と妻のわがままである。

別に子どもの数は二人でも良かったはずだし、一人でもよかったはずだ。それなのに結果として我が家には三名の子どもたちと暮らせているのは、ひとえに、僕たち夫婦が望んだことであり、他の誰から強制されたわけでは一切ない。

だからと言ったらおかしいかもしれないが、その分だけ外部からの感染リスクが高まったともいえる。

保育園に子どもが一人だけ通っているのならば、そのリスクは一人分。二人になるのであれば、そのリスクは高まるし、三名になれば更に高まる。

だからといって、子どもたちを保育園に通わせないだなんて選択をできるだけの余裕は、現状の我が家族にはない。一定程度の生活を担保するためには、彼らからの感染リスクを高めなければならない。

子どもたちが感染し、体調が悪くなるのは本当にツラい。代わってあげられるのであれば代わってあげたいと思う。

いや、できることならば代わりたくはない。こちらもツラいから。

でも、彼らがツラい表情だったり、明らかに態度や振る舞いがつらそうにしている様子を見る機会が増えるのは避けたいし、可能ならばなくしたい。

看病をすればいいって話ではない。そもそもツラい状態になってほしくないし、したくないのだ。

それは僕や妻の仕事にも関わるのはいわずもがなで、我々のように人的リソースの限られている核家族には大人が二名しかいない。

子どもが一名体調を崩したのであれば、病院に連れていかなければならないし、診断してもらい保育園へ情報を共有する必要がある。次なる被害者(感染者)を抑えるためだ。

そこからすぐに病児保育へ預けるなんてことができればいいが、基本的には「予約」して預かってもらうものであり、その日に預かってもらいたいからと言って預かってもらえるものでもない。

そうなると僕か妻のどちらかが仕事を休まなければならない。

休むこと自体は仕方がない。だけれど、自分の裁量で仕事をとってきているわけでもない勤め人である我々は、ドンドンとテトリスのように仕事が募り募っていく。

結果、それを繰り返してしまえば自分たちの首を締める形になるがため、余計に「休む」ことに対しての後ろめたさみたいなものを感じる。

それがまるでいけないことかのような空気を感じてしまうのは、僕たちが望んで子供との生活をしているからなのだろうか。

子どもとの生活をしていない人達からすると、わがままの結果、仕事を休んで仕事を履けさせない人間になっているのだと見られているようにも受け取れる。

考えすぎかもしれないが、それが言い過ぎでもないような気がするのは僕だけではないはずだ。

なぜなら、僕がそんな風に考えていた張本人だから。

だが、そんなことを思ったところで、子どもの体調が優れるわけでもないので、考えるのをやめる。

4月に妻が復職してから毎月、子どもの看病から自らの体調を崩したのも合わせると、平均して2日はお互いに仕事を休む結果となっている。

(先日、それを「休みがちである」がためにそれが「マイナス評価」されていると聞き、まったくもって納得のできない感情を抱いてしまったのは秘密である。)

誰にだって感染症のリスクがあるのだから、誰にも文句は言えないのだが、そんな当然の認識を当然だと認められない人がいたとしたら、それはとてつもなく冷たい人なのかもしれないし、自分がそうではありたくないなぁ、と思った次第だ。


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#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #許容度の高い エリアにすべく活動中。現在は会社員をしているものの...


今回の文章に関連するオススメ書籍

子どもの感染症に対する理解が深まる本で、発熱からケガ、感染症など、子どもと生活を共にする人たちに必携かなぁなんて思ってます。



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