#何気ないツイートから始まる物語 (19話)〈魅力的なゲストが新潟へ来ることの興奮〉
何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。
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前回まで
イベントの資金調達を目指したクラウドファンディングは、サポーティングチームメンバーの熱烈な支援のもとに目標を達成。同時に、スポーツ関係者の間では、それなりの認知を得ることができた。あとは実施に向けて細かい点を調整するだけ...かと思いきや。
魅力的なゲストとのイベントを"新潟"で開催できる
登壇が決まっているゲストが存分に魅力的だった。
このイベントのメインは、いうまでもなく世界最高峰のスポーツコンテンツであるUEFAチャンピオンズリーグを商材として扱う初めてのアジア人、岡部恭英さん。
新潟市出身でHADOというクールな新しいスポーツを生み出しては世界中で展開している福田浩士さん。
サッカーの指導者像のみならずにブランディングまで語れ、アルゼンチンで武者修行中の河内一馬さん。
IT企業の創業者からJクラブのスタッフへと転身し、デジタル周りの整備を急速にしていた"えとみほさん"こと江藤美帆さん。
この4名でも十分に魅力がある上に、何よりもぼく自身が何の話でもいい、とにかく彼らの話す内容がクロスしていく様子を見てみたいし、その話を聞いてみたい。
岡部さんが新潟のような地方都市でUEFAチャンピオンズリーグの話をすることなんて聞いたことがなかったし、創業者が新潟出身なのにHADOを新潟で見聞きする機会は深掘りしていかないと当れなかった。
『背景 本田圭佑様』を読み、サッカーの指導者でここまで理路整然と、情報を整理した上で渾々と課題認識を共有できる上に解決方法まで丁寧に説明ができる人材がいることに身震いした。
IT関連の仕事をする人であれば知らない人はいないだろうと思える知名度はいうまでもなく、そのキャリアの歩み方も独特でユニークなえとみほさんの話を新潟で聴ける、なんてこともぼくの耳に入ってきたことはなかった。
イベントのゲストは現状でも十分に魅力的だし、これはあくまでもぼくの価値基準の中でだが、ここまでのゲストが揃う機会を「スポーツ」をテーマに一同に介したイベントは、新潟はおろか東京でも聞いたことがないし、観たこともない。
(実は上記したゲスト以外にも、新潟出身で某大企業の改革タクトを振るう方や、ぼくの大好きなプラットフォームでありながら今回のイベントの根幹サービスであるSNSの中の人もお呼びする予定だったが、諸般の都合により参加していただけなくなった。)
そんな風にして息巻いていた所で、さらにゲストが増える。
MAZDA zoom-zoomスタジアムの設計を手掛けられた上林さんが、ゲストとして登壇してもらえることとなった。
当初、上林さんはクラウドファンディングの支援者だった。つまり、参加者の一人として会場へ足を運んでもらう予定だったものを、こちらから(おかしな話だが)お願いをして登壇してもらうこととなった。
上林さんからスタジアムやアリーナといった箱の話をしてもらいつつ、江藤さんから利用する運営者としての立場・視点から語ってもらい、さらに河内さんからは指導者的な視点とクラブのブランディングについて。そして、コンテンツホルダーである岡部さんと福田さんに魅せ方や売り方の掛け合いをしてもらう。
バチっと音がした。
会場の雰囲気までは想像ができなかったものの、会場でのゲスト同士のやり取りの生じ方がとてつもなく能動的で躍動感のある内容になるだろうし、その光景が容易に想像できた。
こんな機会を「つくれる」だなんて、ぼくは知らなかったし、機会は「誰かが用意するもの」だとすら思っていた。何かおもしろい企画があれば、そこに飛び乗ることが「自分のできること」であり、「すべきこと」だとすら思っていた。
けど、そうじゃない。
自分が参加したいと思える企画は、自分で考えて発案すべきだ。そこに熱が生じるし、責任が伴う。誰のせいでもない、自分がやるために。
そのためにクラウドファンディングを実施したこと、結果として、成功できたことは本当に大きく、勇気を持てるものだった。
何でもない、地方都市に住む「普通の人」であるぼくだとしても、やりたいと思える内容に対して向き合い、できないことを把握して、信頼できる背中を押してくれる人たちと共に取り組むことによって、それとなくなんとなくだけど形にできそうなことはわかってきた。
そうか。ぼくがやりたかったのは、それだ。
この機会をぼくだけの機会にするのではなく、「次の誰か」がやってくれる機会にしないともったいない。だから過程を全てオープンにしてきた。
そんな風に意気揚々と考えていたものの、このイベント、実は集客面ではうまく行っていなかった。
次回、『集客人数は...』
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#何気ないツイートから始まる物語
地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…
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