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こんなご時世なのでゲコノミクスが流行していきそうですね

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

4月25日から5月11日までの期間で3回目の緊急事態宣言が発令されましたね。

前回までの2回出されたものとは異なり、今回は短期間。それが良かったのか悪かったのかは蓋を開けてみなければわかりませんが、

重傷病率が従来型の1.6%に比べて5.5%であることを踏まえると、既往症等の影響があるかもしれませんが、変異株の猛威の度合いがハッキリとしているため、今回の緊急事態宣言は正解だといえるのではないかな、なんて考えています。

飲食店はただでさえ厳しいのに...

ところが、今回の緊急事態宣言が出されるかどうかの頃には現代版日本の禁酒法が発令されるのではないか、なんてことがネット界隈ではざわついていました。この東京都独自の要請に、店舗運営者の方々の悲哀に満ちたコメントが出されたことから、発令前と後のどちらもネット界隈はざわついております。

ボクの実家は新潟県燕市でそば屋を営んでいたのですが、今回のコロナウィルス蔓延の余波を受ける前(2019年12月末)に事業譲渡と言う形で両親の手を離れておりましたので影響を受けずに済んでいます。

ただ、もし、仮に両親が経営を続けていたら...と思うと困ったものだなぁ...と頭を悩ませていたかもしれません。

そんな立場から言わせてもらうと、仮に新規出店を考えている人がいるのであれば、改めた方がよいと断言できます。やるメリットはハッキリ言って自己満足以外にありません。

「余計なお世話だよ」と言われるかもしれませんが、小さな頃から30年以上も店舗経営をしてきた両親の金銭面や家族生活を実感してきた身としては、実感を込めて余計な小言を言われてもらいます。

たとえば、開店にこぎ着けたとしましょう。目新しさから開店当初は集客できたとしても継続的に家賃や仕入れ代、人件費などの経費を払い続けなければならない中で売り上げを出し続ける必要があります。当然のことかとは思いますが、その当然が重い重圧になるわけです。

それは「惨状」と言わざるを得ない状況を生み出すでしょうし、それが日々の営業に向けて能動的で前向きな感情を抱えていたとしても、金銭面でのストレスには常にさらされ続けます

よって、新規出店については(余計なお世話でしょうが)絶賛おすすめしません。

飲みニケーションの衰退

輪をかけて、とはいいませんが、いわゆる会社単位の「飲みニケーション」と呼ばれる食事会も今となっては悲しいかな影を潜め始めています。

これを衰退と呼ぶのかどうかはわかりませんが、少なくとも「元々」よく思われていなかった会社の上司と部下関係の間で行われていた飲み会が、コロナ禍も影響してか部下側が断るようになっているようです。

これは部下側の意識が価値観が変わったことも影響しているでしょうが、根本的には上司側の問題としか思えていません。

少なくとも業務の延長線上にある話題しか提供できず、部下が取り組む業務面の課題や問題点をここぞとばかりに指摘しつつ説教を垂れて流されるのだとしたら誰だっていきたくありません。もしかしたら奢ってもらうことを目的に参加している場合もあるでしょうが、純粋に上司側からの業務時間外フィードバックを受けたいと思う人はすでに少数派でしょう。

むしろ、コロナ禍になっている現状は部下側からしたら「ラッキー」と思える状況でしかなく、それに苦しめられていた人たちの歓喜が聞こえてくるようでもあります。

ボクも友人同士の飲み会は嫌いではありませんでしたし、有益な情報交換ができていましたので、当時はそれなりに満足していました。ところが一度参加すれば少なくとも5,000円とか支払っていたことを考えると、決してコストパフォーマンスの高いコミュニケーションの取り方なのかと考えたら微妙な気もしています。

お酒を飲むことによって話しやすい雰囲気をつくって関係を深めるなんてことを経験してきた身でもありますが、飲み会ではなく食事と言葉を変えるだけでも同様の効果を得られるのではないかな、と。

要は共有時間をつくり、互いに課題だとか問題なんかを相談する時間を設ければいいってことなので、お酒がなくてもいいのでないでしょうかって話です。

だって、飲み会を開いたとしても「飲めない人」、いわゆる下戸の人だっているわけですから、その人のことを考慮するのであればアルコールを飲むことを必然化させてしまうことは機会の損失にもなりかねないのではないでしょうか。

ノンアルコール市場『ゲコノミクス』

そんな中、ノンアルコール市場『ゲコノミクス』が今後は伸びていく市場として捉えられています。

ゲコノミクスとは、ひふみ投信の代表取締役であり最高投資責任者である藤野英人さん著の『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ』で出されたノンアルコール市場を指した言葉です。

藤野さん自身が下戸である経験と、経済的な視点で書かれた市場開拓への指針が書かれた本なわけですが、ボクが上でも書いているようにアルコールを前提にした食事会、いわゆる「飲み会」での飲料がノンアルコールに置き換わるだけで、随分と参加のしやすいカジュアルな会合へと変貌を遂げます

わざわざお酒を飲まなければならない理由はないわけですが、それでなければ人との関係を構築できないなんて人は、そもそも誰とも関係を構築できないのではないかと嫌らしい勘ぐりたくもなります。

ちょっと過ぎた言葉かもしれませんが、昭和からの惰性で行われた飲みニケーション文化も、令和の時代になって「お酒の飲めない人も受容する」ことを強いられる形になってきただけです。

飲み会の席で下戸で体質的にお酒が飲めない人もいれば、運転などの事情があり飲めない人もいるわけですが、ノンアルコールが前提になれば、そんな心配は無用となり、むしろ、朗らかな食事会への参加が活発になる可能性すらあるわけです。

上記した藤野さんの書籍は、そんなことにも当然触れているわけですが、人との雑談はエンターテインです。話題として何を扱うのかにもよるものの、参加している人たちが楽しいひと時を共有するための飲み物がアルコールだろうがノンアルコールだろうが関係はないはず。

ゲコノミクスが前提になった際には、なんていうか、もう少し大人な食事会が増えていくことを期待しつつ、新たな市場が広がっていくことも併せて期待させていただく所存です。

...あ、とはいえ、ボクはお酒が好きな方ですよ。すぐに顔が赤くなりますので、体質的にはあってないんでしょうけどね。

ではでは。


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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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