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「No.1」表記に騙されない人になろう

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 権威付っていうんですかね。食品なんかだと「〇〇セレクト金賞受賞!」とかって広告を目にすることもありますし、商品パッケージに掲載されていたりしますが、消費者側からしたら「どんな賞レース」があるのかなんてわかりません。

 世の中には何かしらの権威付をするための賞レースがたくさんありますが、それらを網羅的に把握している消費者なんてほんの一握りからもこぼれ落ちてしまうような人たちでしょう。

 その点、「No.1」と表記されている商品やサービスには食いつきたくなりますよね。どこぞで開かれている賞レースよりも、何かしらで一番をとっていることを明示する商品やサービスには引かれてしまいます。

 そんな気持ちをGMOリサーチ&AI株式会社が調査してくれました。

 国内モニターパネル「JAPANジャパン Cloudクラウド Panelパネル」の4,914人を対象に、広告の「No.1」表記に関する自主調査を実施。

調査サマリー
・広告に「No.1」表記があることで、約60%の人が購入の動機に影響
・「No.1」表記を見て、約半数の人が「よく売れている商品」と感じる
・「No.1」表記のデータを確認する人は、全体の1/3強に留まる
・広告の「No.1」表記で摘発を受けた企業のサービスについて、90%以上の人が今後の購入意向に影響

htps://gmo-research.ai/pressroom/survey/voluntary-survey-20240619

 ほら、約6割の人たちが購入の動機に影響を受けるって回答しているし、「よく売れている商品」なのだろうと思い込んでいます。一方で、その根拠を調べる人は30%超ってことですから、盲信的に信じてしまう人が大半ってことに。

 「まさかNo.1って書くのにウソは書かないでしょ」といった油断や隙をつかれていると言わざるを得ませんが、やっぱり騙されないようにしたいですよね。

マーケティング手法として有効な権威付

 商品やサービスを提供する企業側からして、何かしらの権威付があることはマーケティング的に重要な役割を担っていると言えます。

 販売数No.1だなんて結果が出たら「類似商品の中で、この商品が一番売れてるんですよ!」なんてことを世間に喧伝できるわけですからね。否が応でも気にしてしまいます。

 だからと言って何でもかんでも権威付をすればいいのかというと、そういうもんじゃないでしょうよ。だって、誰も知らない賞レースで一番になったからって、その賞レースの価値がわからない人たちは評価のしようがありませんからね。

 お笑い芸人の中で一番おもしろい人たちを決めよう!ってのがM-1だってことはお笑い好きな人たちからすると認知度抜群なわけで、誰もがM-1をとった芸人さんを評価することでしょう。

 でも、街中の商店街で開催されたお笑いコンテストで1位をとった人がおもしろいかどうかって、なんだか怪しい気もしますし、かなり限定的な内輪ノリで勝ち取ったものなんじゃないかと思うと信用できません。

 つまり、消費者が認知をしている賞レースであればマーケティング効果も高く、それを堂々と出していけば商品やサービス、ひいては企業の評判に箔がつくってもんです。

 そのために企業は「まだ知られていない賞レース」を懸命に認知してもらおうとします。賞の説明を広告文の中に入れたり、メディアに露出するとか、第三者に評価してもらうとか。

 なんで必死になるのかといえば、商品やサービスを売りたいからでしかありません。それ以上も以下もなく、企業は自らが存続するために不可欠な売上と利益を獲得するために必死なだけなのです。

企業側も必死だから誇張情報を出してくる

 じゃー、そんな企業が必死に買ってもらうための努力として、権威づけしてくるのに対し、われわれ消費者はどうしたらいいでしょう。

 まずは騙されないようにしたいですよね。

 企業側も必死ですから、「真実ではないけれど、事実を積み重ねて誇張した情報」なんてものをモリモリで提供してきたりします。

 たとえば、「90%のユーザーが満足」とかいいですね。

 こういうアンケート調査などは、回答した人の数、母数が大事でですよね。1000人が回答して90%であれば900人ですが、10人のうち9人でも90%ですから、信ぴょう性に欠けていると言わざるを得ません。

 他にも「市場シェアNo.1」なんかも見ていきましょうか。

 「おぉ、類似商品の中で一番売れてるのか」と思いがちですが、これだって地域や期間が限定されている中で「No.1だった時がある」情報なのかもしれません。たとえば、「夏のセール期間中、特定の店舗での売上」が基準だった場合、かなり限定的な情報ですが、「No.1」だったってのは事実ですからウソではないわけです。

 あとは、「他社製品よりも30%強力」とか書かれている製品には魅力を感じたりしますが、それだって競合製品の古いモデルとの比較をしているのかもしれません。

 こうやって企業が誇張した情報を出してきているのではないかどうかを冷静に見極めない限り、ほんと、どうでもいい商品やサービスを掴まれてしまうだけでなく、無駄金を使ってしまうことになります。

 それはやっぱり嫌じゃないですか。

騙されないためにするべきこと

 騙されないように、なんて書くと仰々しいですが、少しでも損をしない方向で生きていきたいもの。

 そこですべきことは、何より「根拠を確認すること」です。

 冒頭の調査でも3割超の人しか根拠を確認しない、とありました。もったいないですよ。

 「No.1」とか書かれた広告を見たら、最低限、調査がどの機関によって行われたのか、調査の対象(地域や期間など)は何で、どんな方法で調査が行われたのかに目を通すことです。

 さらに、最近ではクチコミを確認することもできますから、企業が出している情報だけではない広告以外の独立した情報にアクセスすべきです。

 レビューサイトや専門家のレビュー、友人や知人といったフィジカルなクチコミも得るべきでしょう。

 あとは、購入後の対応を見ておくこともオススメします。

 だいたい、おかしな商品やサービスってのは問題があった場合の対応に不備があるもので、ぼくも過去に嫌な思いをしたことは複数回あります。学ばないといけません。

 疑り深く、慎重に。

 これが騙されないための、誇張表現に踊らされないために取るべき態度ですよ。

おわりに

 No.1って魅力的ですよね。

 ぼくも可能ならばなってみたいものです。何かしらのNo.1に。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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