子どもの頃の自分と、自分の子どもとで楽しめる作品をありがとう。
どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。
まだ、そんな年齢じゃないだろうに…って気持ちになったのです。
『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』といったテレビアニメ化された原作を生み出しただけでなく、人気ゲーム『ドラゴンクエスト』のキャラクターデザインの他、たくさんの魅力的なキャラクターやデザインを手がけてこられた、鳥山明さんが亡くなってしまいました。
毎週、リクームの強さに絶望し「悟空、早く到着しろよ!」と焦る気持ちと絶望感を味わっていたかと思いきや、毎号毎号、倒したと思えないフリーザとの激闘、さなかで失われたクリリンの命とか、悟空の精神的な拠り所を一つ一つ丁寧に潰してくるフリーザの極悪性に辟易としながらもリクームの頃よりもはるかに深い絶望に追いやられていったのをよく覚えており、そこから今に至るまでフリーザの極悪性は忘れることができません。
それに続いて人造人間セルが登場した際の不気味さや奇妙さにはジョジョの奇妙な冒険を読んでいるかのように背筋が凍るような居心地の悪さを抱きましたし、悟空から悟飯へのバトンタッチがうまくいかなかったこと、最終的にはベジータが悟空のことを『No.1だ』と認めるところなど、ワクワクとドキドキを提供してくれた最高の作品。それがドラゴンボールでした。
他にも、ゲームシリーズでいえばドラゴンクエストシリーズのキャラクターデザインは言うまでもなく、『クロノ・トリガー』や『トバルNo.1』、『ブルードラゴン』では声優としても出演してましたよね。
何気に、桃太郎電鉄シリーズのメカボンビーRXは鳥山明デザインだったりしますし、短編シリーズでも劇場版が公開され、この春からNetflixでシリーズ化される『SAND LAND』や『GO !GO!ACKMAN』なんかも大好きな作品でした。『ネコマジン』もありましたね。
ぼくが子どもの頃は水曜日の19時から19時半までは鳥山アニメの時間でした。Jリーグの中継やプロ野球中継が入ってしまうと異様なまでに苛立ったのを覚えています。サッカーも野球も好きでしたが、それ以上にドラゴンボールを鑑賞することは1週間の中でも特別な時間だったのです。
いま、ぼくは子ども達と一緒に暮らすことができていますが、彼らも同様にドラゴンボールが大好きです。長男くんに至っては、不登校となり、多くの時間を費やすために悟空が幼少期の『ドラゴンボール』から最新の『ドラゴンボール超』までを完全鑑賞し、すべての変遷を追いかけることができたこともあり、今回の訃報に際し、非常に複雑で悲しげな表情を浮かべていました。
親子二世代で話題にすることができる作品を生み出すなんてことは本当に偉業中の偉業だと言えるでしょう。作品はいつまでも残り続けますから、親子三世代、四世代なんてのも視野に入ってきます。ただ、ほぼリアルタイムで作者が存命のうちに楽しむことができるといった点においては、これほどに魅力的な作品は他に多くありません。
本当に、本当に悲しい気持ちではありますし、他にも手がけられていた作品や生み出される予定のあった作品はあったことでしょうから残念の一言では済ませない感情を抱いてしまいます。
ただ、それ以上に、こうやって書き綴らせてしまいたくなる作品を生み出してくださったことには大きな感謝を申し上げたいのです。もちろん、直接対面することもなければ、肉声を聞く機会なんてほとんどありませんでしたがから、ただの一ファンであり、読者の一人でしかないのですが、それでも鳥山明の手によって勇気と希望を抱かせてもらった人間であることに違いありません。
鳥山先生、ありがとうございました。
鳥山先生の訃報から時を経ず、声優のTARAKOさんの訃報も飛び込んできました。
『ちびまる子ちゃん』の主人公、さくらももこの声で有名ですが、ぼくが小学生に上がった時点からまるちゃんの声はTARAKOさんであり、TARAKOさんはまるちゃんの声だったのです。
原作者のさくらももこさん自身が、TARAKOさんの声は自身の幼少期を再現するのに最も適切だと評したとか評してないとかって話がありますが、いずれにしてもTARAKOさんの声があったからこそ、今にも残る長寿アニメ作品として日曜日の夕方から夜にかけての家族時間を彩ってくれているのだと思います。
サザエさん症候群はあれど、ちびまる子ちゃん症候群と呼ばれなかったのは時間帯が前後していたこともあるでしょうが、その作風や展開などから、到底、抑うつな気分にさせることがなかったのも影響しているのかもしれません。
ちびまる子ちゃんは、地上波で視聴する必要があり、すっかり地上波とは縁遠くなった我が家でも、NHKの『地球ドラマチック』や『ダーウィンが来た』のような作品とともに、視聴する作品の一つに名を連ねているのが『ちびまる子ちゃん』であり、親子二世代で視聴することができることを本当に嬉しく思う作品でもあります。
こうやって大好きな作品を手がけてこられた人たちが亡くなってしまうのは仕方がないとはいえ、非常に悲しい気持ちになります。でも、ぼくみたいな凡人とは異なり、作品が残ることにより多くの影響を及ぼすことを想像すると、才能以上に、継続してこられたことに対し、本当に尊重と尊敬をする次第です。
お二人とも、本当にありがとうございました。
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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