見出し画像

新潟で #コミュニティのつくり方 を考えてみる

「新潟を前向きで許容度の高いエリアに」なんて具合に息を巻きながら #スポみら と名付けたスポーツを軸にしたイベントを主催してきました。

ただ、地域の人たちが暮らす上でスポーツだけで成り立っているわけではありません。食事をしなければなりませんし、睡眠も取らなければなりません。それ以外にも身銭を稼ぐために仕事をしなければなりませんし、精神的な充実を図るためには、趣味などを設けて精神衛生の維持をしていく必要があります。

ぼくが新潟ってエリアに対して何をできるのかと言えば、いろんな軸の方々と共になって”仕掛け”をつくれるような立場になる必要があるのではないかと考えるわけです。

そうなると、ぼくがいろんな軸を持っている人たちと接続して、何かしらのプロダクト(イベントやビジネスなのかは分かりませんが、何かしらのコトを挿します)を作成した上で、それに続く仲間を増やしていくことが必要です。

ただ、アツい気持ちばかりでは人が動くものかというと、決してそうではないでしょう。

たしかに熱は必要です。必要ではありますが、それだけが前面に出ている状態では、何かしらの企画を一緒にやろうとする人たちの中には、ついてこれずに挫けてしまう人が出てきてしまい、いずれは多数に膨れ上がって行ってしまいます。

理由は、安心性がないから。

「居ていいと実感できるかどうか」

熱の質が高く、その量も多ければ多いほどに感化される人も増えるのかもしれませんが、それが継続した先に「安心できる時間や場所」が用意されていなければ、人は継続するのが難しくなります。

コミュニティにおける安心性ってなんなのかと言えば、「参加した場所や機会に自分がいていいと思う自覚」であり、いろんなコミュニティにおいて読むだけの参加となってしまう人がいたとしても、その人がコミュニティへ所属するのに対して「罪悪感」を抱かないような配慮がされているかどうかです。

サービス設計とも言えるのですが、ROM専(読むだけの参加)の人が「いてもいい」と思える制度や内容があるのかどうか。

積極的にコミュニティ内で発言したり、企画に参加したりできる人は、参加する熱だけでなく、維持継続させる熱も持ち合わせていますし、そのコミュニティに属していて「安心」が担保されている状態なのです。

ただ、世の中にはそんな人だけではなく、ちょっと手を上げるのにすごく敷居を感じてしまう人だったり、発言をするのにも心理的な敷居がも高い人がいるのを実感している人もいるのではないでしょうか。

熱が高い状態なのは、物事を始めること、持続・継続する上では不可欠だと言えますが、同時に、その機会や場所に安心できるかどうか、そこに自分がいてもいいんだと実感できるかどうかもコミュニティを醸成していく上では不可欠です。

少しでも恐怖感や違和感を感じてしまえば、そこからコミュニティ離脱するまでの時間は長くありません。

少数でコミュニティ運営をしていくのであれば、熱の高い人たちだけが集まればいいかもしれませんが、多くの人に集まってもらいたいと考えているのであれば、「安心」や「居ていいと思える実感」が持てる仕組みを確保するのは大きなポイントなのです。

やさしさを持てるかどうか

ありきたりな言い方になってしまいますが、そこで他人に対しての思いやり・やさしさを持っていられるかどうか、それを意識的に、制度的に、仕組み的に、何よりも空気として、それを蔓延させられるかどうか。

ぼくたちは自分の頭で考えられますし、その考えを行動や発言として発露させられます。つまり、自分の考えた内容を実現できる力や術を身につけているのです。

それは他人に対する態度や姿勢にも言えますし、それを決めるのも自分で考えた結果だからこそ、他人に対してのやさしさや思いやりを考えられるかどうか。

安心は感情ですから、信頼感につながるものです。

相手への信頼は安心感から生まれると言っても過言ではないでしょう。

実践をするのは決して容易ではありませんが、普段から他人の痛みに対しての理解や配慮を心がけるだけでも、自分自身に土壌を築ける機会になるのではないかと、ぼくは思います。

何かを達成しよう、したいと考えた際に必要なのは、圧倒的な個人の力ではありません。

自分だけではできない内容を把握・理解し、その足りてない内容を補足してくれる人との関係を構築していき、その人たちが少しでも安心しながら、活動に対して前向きに取り組んでくれるような「やさしさ」を持ってコミュニティの形成を図っていく必要があるのではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!

ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!