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SNS“だけ”を懸命にやったところで文脈を毀損するだけになる
どうも、えんどう @ryosuke_endo です。
##なに書いた
SNSを使ってイベントだったり、店舗への集客を考える以上は、投稿する内容を受け取る側との関係に日々が入ることを前提にしつつ、そうしないための行動も必要ですよね、なんて話です。
"人同士の関係"を補完してくれたSNS
インターネットが普及し、ボクたちは物理的な距離を乗り越えて意思疎通を図ることが可能になりました。
それまでは物理的な距離=意思疎通の距離でもあったことから、学校や職場などが変わることによって同じ教室、学校、オフィスなどの共有する空間がなくなることは関係性の破綻とまでは言わずとも、縁の切れ目となっていたところは否定できません。
Twitter(2006)やFacebook(2004)がアメリカで生まれたのと時を同じくして、日本でもmixi(2004)が生まれ、日本の中でSNSが流行していく素地が生まれます。
当時、招待制でのアカウント開設が条件だったことも相まって、上で述べたような共有する空間から離れて疎遠になっていた人たち同士の距離が縮まっていきました。
この実感を懐かしく思いながら理解できる人も30代以上には多いのではないでしょうか。
少なくともボクは同世代で地元の小学校や中学校で一緒だったものの、疎遠になった人たちとのつながりが復活したのはmixiをはじめとしたSNSがあったからこそ、でした。
何より、ボク自身の社会的な影響力が大きくはなったわけではありませんが、少なくとも「SNSの恩恵」に授かることができた側の人間です。
恩恵を存分に受けた主催したイベント #スポみら は『T.E.A.M.KARKETING』へ初めて登用されたアジア人である岡部恭英さんへTwitterのリプライを飛ばしたところから始まりました。(詳細はこちらの記事から)
まったく関係のなかった人同士でも繋がることができることや、そこからイベントができることだったり、それにまつわるクラウドファンディングで資金調達で成功したからといって「SNSがすごいものだ」とポジショントークをしたいのではありません。
関係性の消費は毀損行為
SNSはSocial Networking Serviceです。人とのつながりを構築・再構築するために利用するもので、共通項を持つもの同士であればすぐに繋がることが許されます。
だからといって、なんでもかんでも人とのつながりを利用するだけでは、せっかく構築できた関係性を毀損することになってしまいますから、利用する人は自覚する必要があるだろうし、何かを提供する側に立つ人は理解した方がいいとは思うのです。
たとえば、ボクが取り組んだイベントや、クラウドファンディングでの資金調達なんかも、人との関係性を消費し毀損する行為になるわけです。
「地方」「スポーツ」「個人」、こんなトピックを扱った上でイベントを開こうと行動してきたのですが、TwitterやFacebook、noteなんかでボクが毎日投稿するわけです。
ボクと繋がってくれた人の中には、上で触れた「地元で疎遠だった友人たち」もいれば、「職歴の中でつながっている人」もいたり、趣味や嗜好といった「興味関心の内容がリンクする人たち」など、それぞれ関係を構築する上での文脈があります。
場所として新潟が中心ではあるのですが、スポーツやビジネスにまつわることなど、それぞれにボクと接点のあった方々との文脈は遠近・濃淡はあれど、確実に存在します。
そこに向けて、ボクは自分発かもしれないけれど、SNSで繋がっている人たちからしたら直接的に関係のない(利害関係にない)、もしくは関係しそうにない事柄を投稿することは、宣伝告知のツールとしてSNSで繋がりのある人たちとの関係を消費することになるわけです。
しかも毎日。イヤに感じてしまった人からしたら拷問にすらなりかねませんから、自らの利益に直結するような投稿を繰り返す場合には、投下する場所で構築できている関係性の文脈を毀損しかねないことだと理解する必要がある、とボクは考えます。
SNSだけ懸命に取り組むだけでなく行動も
それぞれの文脈があるのであれば、その文脈ごとに適切に響きそうな内容を発案して投稿できるようになることは、SNSでアカウントをつくって投稿を始めるコストと比較すると格段に高くなります。
何でもない投稿を繰り返すことの方が楽だからなのはいうまでもありませんが、SNSで繋がっている人たちには何が刺さるのかを考えることは、一長一短でできるものではありません。
ましてや、イベントだったり店舗への集客だとか、商品や製品の紹介となったら、関係性をお金に返金するのと同義なわけですから、それだったら関係性などない人向けにチラシや広告を打っていた方が適切な行動かもしれません。
イベントや店舗、商品やサービスの持つトピックやキーワードなどを考えた際に、きちんと情報が届いた人たちに刺せるものがある場合には、どうやったらその人たちに届くのかって接触点の選定をします。
チラシなのか、TVなのか、ラジオなのか、ネットなのか、といった具合に、それぞれの媒体の持つ特徴などを踏まえた上で情報を出すわけで、それもせずにSNSだけに注力したところで集客や売上に結びつくわけがありません。
タダだからやるのではなく、タダだからこそ、自らが出す情報自体にも価値がタダであることを認識した上で、人が選びたくなるような内容や製品、サービスにすることから始めていき、その過程を共有していくことがSNSの使い方("関係(文脈)"の使い方)なのではないかと思っているのです。
...って、最近、相談を受けたりする中で、自分自身もそうなってるよね、と自戒を込めた内容でございました。失礼しました!
それでは、また!
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![ゑんどう ≒ 遠藤 涼介](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40756580/profile_6ff9ba76e9999163cbca7e1eb15e0ed1.png?width=600&crop=1:1,smart)