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あれは何君だったのだろう…

先日夜19時頃、先輩と自転車を漕ぎながらあるところへ向かっていた。
二人で話していると前から原付バイクが来た。
バイクが来ていることは分かっていたけど
あまり気にしてなかった。

するとそのバイクが僕のスレスレを横切り、
ぶつかりそうになった。
『あぶねっ!』と思った時にはもうバイクは真横を通り過ぎていた。

白線のない路地ではあったが、そんなスレスレを通るほど狭いわけではない。
一方通行ではなかったし、車がすれ違うには余裕があるほどの幅だった。
びっくりして、すれ違い様に言葉は出てこなかったが
すれ違ったとき一瞬、『あれタクミくん?』と思った。

タクミくんは、僕と同い年の友達というか
知り合いだ。
知ってる人の冗談ならまだ分からなくもない。

止まって、後ろを振り返ると50mくらい先でバイクも止まってこっちをじーっと見ている。
ネックウォーマーで鼻まで覆っていて顔が見えない。そして街灯があるが暗くて顔が見えない。
ずっとこっちを見ている。

僕『…タクミくん?』
相手『………。』
僕『え、誰ですか?』
相手『…タクミじゃねぇけど、なに?』(強め)

僕の頭の中はてなマーク。
え、だれ?タクミくんじゃないのならなんであんなにスレスレ通ったの?え?

すると先輩が『おーい、なにしてるのー』
遠くから呼ぶ。
僕『ちょっと待ってください。』
するとバイクの相手が『おい、なんだよ』

心の中でいやいやこっちのセリフだよ。
でも先輩待ってる。そしてここで揉めても面倒くさすぎる。
どうしよう…

僕『すいません、間違えました。』
僕は振り向いて走り出した。


あれは誰で、何のつもりだったのだろう…笑

#禁煙 #エッセイ #ノンフィクション #事故 #バイク