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ロボット支援腹腔鏡下での腎臓癌手術後回復日記(手術編)

前回の続きです。


手術前準備

2024年6月22日

画像はイメージです

入院日前日。

予定では、入院期間は2週間。
1.2泊用のキャリーケースが以下物品でパンパンになったが、着替え類は少なめ。院内にコインランドリーがあること前提の構成となっている。

暑さ対策は幾重にもした方が良い。理由は後述する。

  • かかと付きサンダル

  • パジャマ2回転分

  • 下着4回転分

  • フェイスタオル5枚

  • 普段使いのシャンプーとボディソープ(百均 200mL詰替ボトル) 各1個

  • 普段使いの歯ブラシと歯磨き粉

  • 電気シェーバーと充電器

  • ゴミ袋

  • エコバッグ

  • ハンディ扇風機

  • 電源タップ(3口、ケーブル長2m) 1個

  • USB Type A & C充電器 2個

  • 暇つぶしグッズ(漫画、小説、技術書)

後に追加購入、差し入れてもらったのは以下。

  • 使い捨てカップ、スプーン(PET製等、洗って再利用可能なタイプが良い)

  • ふりかけ(おにぎり用等で、味がしっかりしたやつ)

  • ネッククーラー(手術後は発熱することが多いため)

お勧めの入院用パジャマは、上着は前開きで、少しゆったりめのサイズ感、且つ風通しが良いものを選ぶ。術野周辺に包帯やガーゼを巻くため、着膨れする上、手術後は発熱することが多い。暑さ対策を万全にしたい。

2024年6月23日

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明後日の手術に向けて、手続きを済ませて入院。

妻、次女8歳、実姉と弟が同行してくれて心強い。
長女11歳は学校の友人と映画ウマ娘を観る約束があるため、同行せず。親より友人を取るとは、成長したな。

家族たちと別れた後、病院内のルールや食事、消灯の時間等の説明を受ける。特にやることはないので、早速暇つぶしグッズの出番となる。

2024年6月24日

画像はイメージです

手術前日。

2日間で、姉と友人の以下差し入れの大半を消化してしまう。これはいかんと節約に走る。

こちらは積読していた書籍。ちゃんと読もう。

明日の手術後、どんな状態なのか具体化できていないため、事前に院内の(生活上の)システムチェックを実施。
その後、洗面用具や漫画本を手元に近い位置へ移動、Type-C充電器の配置調整も併せて実施。

定期的に体温、血中酸素濃度、血圧を計測する。
計測のたびに最低最高共に10程度ずつ上がっていく。緊張のためか?

PM 11時を回っても寝付けなかったが、妻とiMessageでおしゃべりしているうちに眠りにつく。

手術当日

2024年6月25日

右腎臓が手術対象であることの証

AM 10時から点滴開始。
事前に麻酔投入口を作っておくのが目的。

手術開始時刻はAM 10時以降とだけで、正確には告げられず。
大人しく待っていると、ふと死刑囚の死刑執行日は事前予告なく当日に告げられる、という小話を思い出す。

PM1時、ついにその時が来た。
最期のトイレに向かうタイミングで妻にiMessageで連絡。
「ご武運を…」
と激励されて向かう。

手術着に着替え、マジックテープで止められた心許ない出立ちで、歩いて手術室へ向かう。
事前に記入した同意書の確認を終えて、手術台の上に寝転がる。
手術台の横には、ネット記事でも見たダ・ヴィンチがアームを折りたたんで鎮座していた。でかい。

麻酔効果確認のため、パッチテストを行うと告げられる。
少量注入して患者本人に確認を行う感じのテスト。
実際にやってみると、フワーっと視界がぼんやりしてきて頭がふらついた。が、言葉はハッキリと口から出てくる。
諸々チェック問題なしとのことで、ではいきまーす!次に目覚めた時には手術が終わってますからねー!と告げられる。

目が覚めると、外は真っ暗。時計を確認するとPM11時。

手術室で声掛けされた直後に、覚醒した感覚だったが、既に10時間経過していた。後で聞いた話では、手術終了直後に麻酔オフして、医師と言葉を交わしたそうだが、全く記憶にない。

縫合箇所は、筋肉痛に似た痛み。激痛ではない。
体の内部は、術野である腎臓周辺でなく、横隔膜周辺の痛みが強く、恐る恐る呼吸する。
自らボタンを押して痛み止めを追加するシステムが点滴に備わっているため、呼吸しづらい程の痛みを感じたら押す、を繰り返す。
こんなに痛いのに、食欲だけはある。なぜだ。

とにかく妻にiMessageで報告しようと開くと、PM 7時に妻からメールが入っており、読むと既に病院から手術成功の連絡をもらっていたらしい。
何度か妻とやり取りした後、ひと休みと思い寝たら朝だった。

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