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2024年夏アニメのまとめ(のようなもの)

もう夏も終わって秋も深まってるじゃねーかと思いつつ、こういう感じに文章にまとめるのは大変だーと毎クールなってる気がする。
夏アニメは35本。何本かは2クール目にいきます。
ところでささ恋の続きはいつ頃でしょうか。

第35位『恋は双子で割り切れない』
あー苦手なタイプのラブコメだーと1話目からなったけどその苦手っぷりが話が進むにつれて加速していった。
姉は好きなのに付き合うのはーとか付き合ったけどやっぱりーとかシンプルイズめんどくさい女で
妹のサブカルオタクが最近得た知識をさも自分が開拓したんだぜばりに喋るのが本当に癪だった。
他作品の名前を出しまくって物語を形成しているくせに映画の要素は大して絡んでこないし、例え話が例えになってない時点でキツさと痛さが全開だった。
これは作者が映画とかたくさん見てるんですよ〜凄いでしょ〜って薄ら笑いが見えてきて顔が引き攣りながらずーっと見てた。
あとやーっぱ主人公がヘタれてるとヒロインがビッチになっちまうんだよなぁとなった。
どっちつかずでちんちんブランブランさせてる主人公も見てられないけど、色仕掛けとかで仕掛けていくと本当に萎える。学生同士なんだからもっと純な恋愛しようぜ…となっちゃうんだよなぁ。
キャラクターも誰1人として魅力的な人物がおらず、皆性欲に溺れる奴らだった。
終わり方も中途半端、作画も惹かれるもの無し。夏アニメで学生ものなのに甘酸っぱなさの無い物語なんて誰が好むんだい。

第34位『魔王軍最強の魔術師は人間だった』
異世界ものの色んな部分を集めた結果、どの要素も並以下になってしまったどえらい作品。
チートスキルは既視感がある上にそこまで強さを感じさせない微妙なもので、しかも実戦に立つわけではないから強さのベクトルが計りづらく、ハーレムにしては人数少なすぎるし軍師に惚れる要素なんてあったか?レベルだからうざったい。
作画が悪いのはまぁお決まりレベルだからしゃーないと思いつつも見応え全く無し。
頑張って感想を絞り出してもこれくらいしか出てこないくらいには印象に残らない残念な作品。 

第33位『ばいばい、アース』
専門用語で塗りたくられた作品で本当に何がどうなっているのか全く分からないまま話が進んでいくから苦虫を噛み潰したような顔でずっと見てた。
自分の生きる意味みたいなものを主人公が探すという軸こそ良かったけれど、キャラクターは無駄に多いし、かといってずっしり関わるのはそこまで多くない、アクションも多いけど見応えがあるかと言われたら微妙な出来で全てのパラメータが並以下なのに独自の設定で昇華させようとしてるのがどうにも合わなかった。
性行為するのかい?しないのかい?どっちなんだい!みたいな展開がダラダラっと続いたところなんかもうあまりのつまらなさに我慢しながら乗り切ったくらい。
原作を読んだら難しいところだって補填できるんだろうけど、よし原作を読もう!とはどうにもならなかった。
2期もあるらしいけど続きを見たいとはならず1期で離脱です。

第32位『女神のカフェテラス 第2期』
んーただただビッチ女たちがたぶらかしまくってたエロアニメもといエロ作品。
瀬戸先生の描く作品がそういうものばかりだし、ファンもそういうものを求めているからこそ成り立っているんだろうけどどうにも好きになれずじまいだった。
1期ではキャラの掘り下げとかがあってまだストーリーがあったんだけど2期はもう本当に隼の貞操を犯そうとしたりハミチンしたり玉蹴ったりともう下ばっかでまだ擦るんだと呆れながら見ていた。
メイン5人のパチモンが出てきてそこも巻き込んでえっぐいハーレムモノが形成されるのかと思いきや全然そんな事なく、しかもパチモンでしかない上にキャラクターも弱いし中途半端にビッチだしで本当にいらないキャラだった。なんで声優陣こんな豪華なんよ。
良心だった桜花が場を取り締まってるところが救いで、2期を通して改めて一番好きになった。
最終話でのあの感じ含め桜花は本当に幸せになってくれと切に願ってる。

第31位『菜なれ花なれ』
いやもうカオス…。
先に褒めるとするとキャラデザだったり作画はとっても良かったし、P.A.WORKSの作風を応援に当てはめてるところは挑戦的でいいなと思った。それくらい。
全体的に話がとっ散らかりまくって、パルクールとチアとYouTubeと町おこしとごった煮もごった煮。
街中を飛び回るのがパルクールな訳なくて、色々と犯罪になりそうだし、一応実在する市なんだからその土地の建造物をパルクールで飛び回る真似なんてしちゃったのかな…。
チアの応援自体もなんだか空回りする場面が多かったし、応援も自分たちがやりたい!が優先されてる気がして応援される側にもなってくれよ…とずーっと思ってた。
YouTubeという点では「真夜中ぱンチ」もあって同会社で被ることってあるんだとなった。
応援を広げたいとはいえ収益問題だったり、全ての依頼を受けれないだったりと応援の本筋からどんどん離れていってる気がしてしょうがなかった。
キャラクターに誰1人として感情移入できなかったのは致命的だったし、喧嘩する時キャンキャン喚くばっかで見てられなかったのもキツかった。
製作陣の好みで入れたんだとは思うだけどこの感じでAKIRAの名シーンを入れるのはノイズでしかなかった。
割と期待はしてたんだけどやっちゃいけないこと全部詰めのような町おこしアニメで残念。

第30位『デリコズ・ナーサリー』
アニメーションは独特な味を出しつつも綺麗でとても良かった。
ただ内容としては子育てものかと思いきや子供たちがワンワン喚くばかりで、成長もクソもない物語だったのがどうにも癪に触った。 
弟に対しての感情もこれまた感じたことのないものだったからこそとても嫌悪感を覚えたし、周りの大人たちもどうにかこうにかして対応できなかったものかとヤキモキした。
放送開始が遅れたのは制作側の問題、そんでもって本編始まっても再放送を挟んだりしてダラダラしすぎているのもとても嫌で、タイミング的にもちょうど良いし秋アニメクール以降はもう見なくてもいいかなってなった。

第29位『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』
尺が短い異色のアニメだったけどのほほんとした雰囲気で進むはずなのに割と下ネタをぶっこみまくるのが本当にノイズで魔法少女を陵辱したいだけなのか?と邪推な目で見てしまった。
参謀さんと魔法少女のやり取りの初々しさを癒しとして見るのが正解なんだとは思うんだけど、参謀さんが完全なるヲタクくんのそれでうわぁ…ってなってしまった。
ボンズの美麗な作画が炸裂していただけに勿体無いなぁと個人的には思ってしまった。

第28位『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』
2クールやってこれかぁ…ってくらい展開の動きが無さすぎて退屈だった。
ロレンスのウジウジする割には見栄を張る性格が本当に苦手だってし、ホロもからかってからかわれてばっかで良さがあまり感じられなかった。
商人の話としても駆け引きが下手くそすぎるロレンスの交渉術とか見ていても何のワクワクも浮かばない悲しさ。
原作が膨大なのか2期もあるみたいだけどこれ以上何をやるのか、子供達の話になるのかな?見るかどうかは保留で。

第27位『この世界は不完全すぎる』
ゲームのバグを直すデバッカーがゲームの世界から出れなくなったという題材はかなり面白そうなのにどうにも突き抜けなかった感じの作品。
設定が複雑になっていくごとにこれとこれが繋がってないのでは?と思うところが増えてきて違和感だらけで見ていたところもしっくりこなかった。
アニメーションは正直微妙、キャラデザは元からだと思うのでしょうがないけど良いなと思えるキャラがいなくてその点でも楽しめなかった。
そんでもって終わり方はいくらなんでもぶん投げすぎじゃないかな…。2期が決まってるならまだしも全く何も決まってないくせに最終話でギャンブルで前半溶かして後半畳み掛けるかと思いきやサラッと終わるという作りの甘さにはため息が出てしまった。
2期決まりそうもないし本当になんでこんな作りしちゃったんだろう…。

第26位『戦国妖狐 千魔混沌編』
戦国妖狐シリーズはやはり苦手だったというところに結局落ち着いた作品だった。
主人公格の人物がヌルッと交代するから情も何も湧かないし、かといってそれまでの主人公に勝る魅力があるかと聞かれたら全く無いというね。
文字通り成長速度が早すぎるから一体どんな訓練や経験を積んだというのもサラッと語られるから内面的な成長が分からないまま強くなっていくのもこういう作品ならではの良さが感じられずじまいで残念。
2クール目もやるから一応見るけどここから逆転いけるのだろうか…。

第25位『杖と剣のウィストリア』
作画のレベルは全体通して高かった。途中力尽きたタイミングで少しブレたけれど持ち直して戦闘シーンの力の入りっぷりはお見事だった。
主人公贔屓な展開になってしまうのは致し方ないにしても、主人公に対しての他人の感情のほとんどが見下すか崇めるかで極端すぎてそこはあまり好きではなかった。
魔法が主体の世界で魔法が使えない人物が主人公という作品ではどうしても「ブラッククローバー」と「マッシュル」がおり、前者は少年漫画ならではの王道から感じれる熱と主人公の成長が身に沁みて感じられて面白く、後者は文字通りパワーでゴリ押すギャグテイストな作品でキャラクターもそれぞれに個性があったからこそ楽しめたけれど、今作はどうもその2作の要素が中途半端にあってどれもこれも伸びきれず、そこに主人公の自己肯定感の低さが煽りになっていたのもノイズになってしまって好きになれなかった。
こればっかりは相性だと思うから難しいところだけど自分にはハマらなかったかなぁ。

第24位『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』
初動は面白かった。ただ完全に出オチで終わってしまった作品だった。
VTuberの生配信を普段見ない人間でも絶対こんなしょーもない配信ばっかしないよなと違和感だらけだったし、妙にどぎつい下ネタをぶっ込んでくるしキャラクター渋滞が起きてるし、人狼ゲームっぽいものでただただ遊ぶ回があったりして一体何を見せられてるんだという気持ちがずーっとあってずーっと拭えなかった。
表舞台に出る人間と裏方で支える人間との境界線を終盤では描いていたけれど、そこまでの茶番がいくらなんでも長すぎたが故に面白さは爆発しなかった。
ただ気軽に見れたという点では良かったかもしれない。褒めてはいないんだけども。  

第23位『真夜中ぱんチ』
落ちぶれたYouTuberが突然現れたヴァンパイアと一緒にYouTube活動で一旗あげるという中々斬新な触れ込みは良かったんだけどYouTuberたるYouTuberを普段あまり見ない自分でもガバガバすぎないか?ってくらい設定が煩雑してた。
あんな内容で100万人?とかなんだその面白くなさそうなイベントは?とか真咲のクズっぷりとか前半はかなーり引っかかるところがあってそれが尾を引きずりまくったけれど、終盤は盛り返したかなーと思った。
YouTuberの炎上後のアレコレだったり、ヴァンパイアとの関係性だったり、クズがクズなりに成長していく様子だったりとこの展開がもうちょい早くあればなとは思ったけどキャラクターも個性豊かだったからしゃーないかなとなった。
しっかしなんであんなにコメントで噛みつきまくったり同業者を煽ったりするんだろう。心で思っとけば誰も傷つかないのにと思いながらレビューしてる自分も同じ穴のムジナ。

第22位『異世界失格』
異世界に太宰治を送り込んだらという感じの設定先行で作られたんだろうなと思いつつ、主人公を崇める描写こそあれど不快感少なめで見れたので継続してた。
中盤タマが自分の立ち位置を気にして奮起するお話は結構見応えがあり、パーティに再び合流というところで終わっとけば…と思ったのも束の間蛇足のような展開で進んでいってダレてしまった印象。
既存のフォーマットに実在した人物を組み合わせるという作りのものをアニメ化という流れはどうにかして止まらんもんかな…と思ってしまったり。

第21位『しかのこのこのここしたんたん』
夏アニメの中で注目度の高さは1番高かったけど、その点で注目を集めるところは怪訝な目で見ていたけれど1話目はかろうじて面白かったんだけどそこからは見事なまでに下り坂。
パロネタはとりあえずこれ使っとけばバズるだろってくらいのテンションで入れてるからオリジナルへのリスペクトが感じられないし、それを抜いた作品特有のギャグだけになると本当に笑えなくて顔がひきつりながら見ていた。
ツッコミが長すぎるのも中々難点で、スパッとツッコんでくれたらいいものをダラダラダラダラ例えてツッコむからその間に笑う気が失せるシーンが何度もあった。
最終話は見事なまでにカオス、というかせんとくんが強すぎてしかのこメンバーがモブかってくらい存在感がなかった。
せんとくん無双が一番面白かったので本当にせんとくんに感謝しないといけないと思う。
寝る前になんか1本見るか枠にずっといたのでノルマ消化に付き合っていただいたところだけは感謝してる。
OPのイントロのぬんっは好きよ。

第20位『<物語> シリーズ オフ&モンスターシーズン』
化物語は結構面白かったんだけど今作は今までの物語シリーズの要素全部詰めだからかすごい速度で振り落とされてしまったし、途中特別編を挟んできたせいか集中力がプツッと切れてしまった。
作画だったり雰囲気だったりは良かっただけに履修不足かなとは思ったけど、相性の有無もあるのかもしれない。

第19位『時々ボソっとロシア語でデレる隣のアーリャさん』
1話の展開はフェチに刺さるものがあってこういうのを楽しむんだなと足組しながら見てたんだけどだんだんその方向に行っちゃうのかという展開になってしまって飽きがきてしまった。
アーリャが主人公のはずなのに濃いキャラクターがどんどんきてしまったせいで影が薄くなっていく主人公ってどうなんだと思ったんだけどよく考えたらロシア語でデレるのが特徴だったらそりゃ飲み込まれるわなと納得もいってしまった。
アーリャのロシア語がタスク回収みたいになっていって1話の中に1回出ればいいくらいになったのはタイトル負けしすぎじゃありません?とずーっと思ってた。
政近の有能っぷりというか俺最強な感じは好きになれず、同クールに超強い男キャラがいたのもあって相対的に評価が下がってしまった。とても鼻につく。
有希の破天荒ブラコンっぷりは最初こそ面白かったけれどどんどん胃もたれがきてしまってのも中々。
マーシャの癒しっぷりはとてもよくて、今作の中で1番好きなキャラクター。あんな先輩がいたらな〜の体現だったので彼女がいる回はほんわかしてた。
後半の生徒会選挙の話とか本当どうでもいい展開で恋愛とかそっちのけでその話メインになっていくからそこは興味ないよ…と死んだ目で見ていたし、それすらも1クールでは完結しないのも引っかかりまくった。
EDが全曲カバーのアニメは多くあったけど、今作とカバーの関係性がまるで無かったのが不思議でしょーがなかった。これ歌っとけば喜ぶだろう?くらいの安易な考えで入れてるのかもしれないけど作品とマッチしてないと喜ぶにも喜べないんだよなと思った。
ラノベなら良かったのかな?とはなりつつもアニメとしての構成には疑問符がつくものだった。

第18位『魔道具師ダリヤはうつむかない』
放送前に悪い意味で話題になった北の国の関与はもう何処へ。良くも悪くも盛り上がらないけど見れない事はないって枠にすっぽりおさまっていた作品。
異世界転生の作品っぽさは無く、婚約破棄だの恋愛だので盛り上がりどころは作れそうなところを敢えてなのか妥協なのか分からないけど魔道具生成する所に焦点を当ててたのは良かったと思う。
んーでも展開はスローだし作画も微妙だしでこれで原作に呼び込むっていうのはかなり難があるのでは?という作品だった。
水虫へのこだわりはなんだったんだろう。

第17位『義妹生活』
今季多かったラブコメものの一つで同級生が義妹になったという感じの作品で、その点では他の作品とは違う線をいってて入り込みは良かったと思う。
ただいかんせん静かすぎる…。
モノローグだけで進める回だったり、BGMオンリーで進めたりと見たことのない手法を1シーンだけ使うだったりならまだしも1話丸ごとやるとなるともっとアニメーションで訴えかけて欲しかったのに悪い意味で大人しいアニメーションだから感性に触れる訳でもない作りがどうしても足を引っ張ったと思う。
ラストも展開的には綺麗な終わり方なんだけど、もし続きがあるならばそれはどう繋げるんだろうとなったので2期以降は望み薄なのかもしれない。
原作者が放送後に解説していたのもちょっと気になって、それが正解として取らないといけないのかなとなってしまったのもアニメ外でマイナスポイントになってしまった。
アニメで見るよりかは原作を読む方が良いのではとなってしまったものの見れない事はなかったのでこの順位で。

第16位『SHY 東京奪還編』
スーパーヒーローものは大好きだし、日本でこういうアメコミテイストな作品って特別多くない、そして女性ヒーローが主役となるとやっぱ珍しいから1期の頃から見ているんだけどどうにも昂りきれないのが今作の惜しいところ。
キャラクターはインパクトがあり特別多くないから渋滞していなくて良いのに能力がなぜか印象に残らないものなのが残念。
シャイ自体は最初の頃からしっかり前進して成長しているのでそこはまだ良かったかなぁ。
敵サイドにも魅力という魅力が無いのもこれまた惜しいところで、いっそのことヒーロー側を食ってしまうくらいヴィランが魅力的だったらまた評価が変わったんだけどそこが同じくらいだったのがなぁ…。
もう少しテンポ良くアクション面強めで見たかったけれど贅沢は言えないのかも。原作は面白かった。

第15位『擬似ハーレム』
早見沙織さん&岡本信彦さん頼りの作品。そしてやっぱり息切れた。
中盤までは変幻自在の早見さんとデレ強めの岡本さんのコンビでドギマギさせられていたんだけど、季節のめぐりのスピードが早すぎて、そして主人公2人が付き合いだしてからは一気に失速。
割とパターンが決まってきてからは声の魅力すらおざなりになる展開で、もっとゆっくり描いて高校の卒業式が最終話になるくらいで良かったのにどうして…。
あと作画がそこまでよろしくないのもあってどうしても表情で可愛いとは思えなかったのも残念。
序盤は大いに楽しませて貰ったけど後半の展開込みでこの順位で。

第14位『夜桜さんちの大作戦』(2クール目)
ずっと安定はしていた。
作画も悪くないし、夜桜家の声優陣もキャラに合っていてとても良かった。OPとEDも2クールとも良かった。お気に入りは「運命ちゃん」。
それ故に展開のゆったりさと敵キャラの魅力の無さはかなーり致命的だった。
能力が必須となってくるところで覚えづらい必殺技とドタバタしまくる展開は好みではなかったかな。
盛り上がりどころが2クール目に入ってからだったので2クールやって正解だったなとは思いつつも、人気的に2クール、そして2期いけるのかという驚きはありつつもそこは原作ファンがとても強いんだなと思った。
ただ新章に突入したあたりで離れてしまったので、そこがアニメ化となると見れるかなぁってなった。

第13位『天穂のサクナヒメ』
リアル稲作じゃんと話題になったゲームのアニメ化ではあったけどこればっかりは相性があんまし良くなかったかなぁとなった。
キャラクターがあまり好きになれない感じで、主人公のサクナがそれをフォローするという展開が多かったからこそ、それに通ずるキャラクターの成長を見たかったんだけど中々その成長の面が見れずに残念だった。
米作りの面に強くフォーカスを当てた中盤以降と、ゲームならではのアクションシーンが増えた頃から少しずつ面白くなってはいったけど、元がゲームといったところから抜け出せれずだったかなと思った。
これこそ深夜じゃなくNHKの夕方枠でやれば良いのになってなった。

第12位『異世界スーサイド・スクワッド』
期待値は夏アニメで1番だったんだけど…。
スーサイドスクワッドという魅力的なキャラクターを異世界にぶち込んだとしても元の力が強いから異世界をぶっ壊しまくるから絶対面白いのにと思ったのに全体的に盛り上がらず、展開もグダグダというハチャメチャっぷり。
異世界がもうテンプレもテンプレなところは置いておいて、スーサイドスクワッドが割と苦戦するし捕まるし、最終的には能力強化でやっと太刀打ちできるというスーサイドスクワッドの力が弱まっている気がして虚しかった。
終盤になってやっとこさギアかかってきたなと思ったのに10話だからスパッと終わっちゃってとても消化不良。
ヴィランのはずなのにいつの間にかヒーローっぽく描かれていくのもなんか解釈違いだなと思ってしまったし、本家本元がそこの区別を描くのが上手だったからモヤモヤした。
キャラクターの選抜自体は良かったと思うけど、ピースメーカーがいくらなんでも影が薄くないか?ってくらい弱いキャラになってたのが本当残念。ジョン・シナこそ至高よ…。
作画&キャラデザは本当に最高で、差はあれどアクションの見応えはとても良かったし、天野先生の描くスーサイドスクワッドの面々のビジュアルは爆発してて最高だった(ピンクハゲはなんで…?)。
ジェームズ・ガン監督の「ザ・スーサイド・スクワッド」が大傑作でそれが比較対象になってしまっていたから今作も評価はかなり低くなってしまったなと思った。
こんだけ文句垂れてるのにこの順位って…と自分でも思ってるけど中間層がどっこいどっこいなんだもん。

第11位『ATRI -My Dear Moments-』
最初は世界観にちょっと付いていけずだったけど、シリアスな展開になっていくごとにどんどん引き込まれていった。
AIと人間との共存だったり、感情の昂りだったり、AIが賢くなってきているからこそ描けるテーマをゲーム原作とはいえしっかり描いていたし、最初はキーキー言ってるなぁと思ってたアトリの過去を辿っていくごとにどんどん感情移入してしまったし、だからこそ分岐点のうちの一つとはいえ良い終わり方で締め括られたのは良かった。
スタートダッシュはちょっと甘かったけど、全体通して見れないことは無いし、後半の巻き返しはお見事だった。原作ゲームもプレイしてみたくなった。

第10位『先輩はおとこのこ』
体は男の子だけど中身は女の子とLGBTが浸透しつつある昨今において、大人としての物語ではなく学生という思春期真っ只中での物語というところが気になって見てみた。
実際に自分が高校に通ってた頃にも似たような境遇の子がいたのもあって、当時を思い出すよなとなりながら。
可愛いものが大好きで女の子の格好をしてみたいというシンプルな理由で女子の制服を堂々と着てるまことに対して最初は冷たい目で見ている他生徒と同じ目で見ていたけれど、女子と謳っても違和感のない見た目だし、周りにそこまで迷惑をかけていないならこの格好のまま生活しても全然良いよなーと段々なってきた。
蒼井さんも純粋無垢のまままことに告白して、その関係性でも続けていきたいと願っている姿がとても初々しかったし、その活発さとは裏腹に深い事情を抱えているというのもキャラクターに良いエッセンスを加えているなぁと思った。
個人的には竜ニの描写が本当に凄くて、親友が女の子の格好をしていてそれにドギマギするという純粋な恋愛感情になってしまうというのが今までのLGBT関連の作品には無かった描写だったなと思ったし、竜ニの気持ち分かるなぁとずっと竜ニを応援していた。
まことの母がまことに対して可愛いものを持つことに倒れる、ヒステリックを起こすほどの拒絶反応を起こしていて、それくらい気にしないであげてよとモヤモヤしながら見ていたけれど、終盤の展開や母の過去を見るとそりゃそんな反応にもなるよなと納得がいった。
だからこそまことの父が女の子の格好をするまことの事を思いやってくれたり、一度は離れてしまった友人がそばに来てくれたり、祖父との出会いで関係性が修復したりと一歩ずつ思いやってくれてる行動がこれでもかってくらい身に沁みた。
しかーし今作の最大の欠点はやはり作画。別に動いている絵が悪いわけでは無いんだけど、原作の色を残したデフォルメ絵の連発がいくらなんでも多すぎる。
少ない回もあれば本編の3分の1はデフォルメ絵なんじゃと思うぐらいだったし、シリアスな場面ですらそれをぶっ込んでくるので本当にノイズだったし、それなら短編とかおまけでやればいいのにと何度も思ってしまった。
原作を尊重しているのは良いと思うんだけど、アニメはアニメだからデフォルメ絵は最低限にして欲しかったなぁ。
OPとEDは夏アニメの中でもトップクラスに好きな楽曲で夏を感じられる曲で最初と最後は毎回爽やかだった。
劇場版へと繋げる終わり方だったので綺麗にまとまった訳ではないけれど、この手のテーマにあんまり良い印象を抱かない自分にとって今作は結構面白かったし考えさせられる内容だった。劇場版ではデフォルメの出番は少なめでよろしゅう。

第9位『2.5次元の誘惑』
コスプレを通じたラブコメかと思いきや熱血コスプレスポ根ものになっていって1クール目後半からテンション上がっていった。
序盤はなーんかよく見るエロハプニングものだなぁって印象で微妙だったんだけど、コスプレへの熱意と好きに対して妥協は必要ないっていうのを全面的に押し出してきてからはぐんぐん面白くなっていったし、こういうの大好きなんだよなぁって展開のれんぞくだった。
コスプレイヤーの衣装作りだったり、原作元へのリスペクトだったりが本当に凄いからこそその点においても妥協せず描いてくれていたのは本当好印象。
ヒロインたちも魅力があってキャラ立ちしているのもとっても良い。
衣装制作よりかはコスプレの見せ方に重きを置いてるのでそこは評価が分かれそうだけど、そこまで描くとなるとちょっと大変なのでしゃーないかも。
主人公は良くも悪くも無難なキャラの割には好意を寄せられるなぁと何とも言えない感じ。
これでハーレムものになってくると話が変わってくるけど今のところは大丈夫そうなのでどうかそのままそのまま。
2クール目となると展開が似たり寄ったりになりそうで少し不安だけれど、その熱を帯びたまま2クール走りきっていただきたい。

第8位『僕の妻には感情がない』
主人公の気持ち悪さのインパクトが強すぎてスタートダッシュが見事に失敗して1話目時点では夏アニメのワーストだったんだけど、「アイの歌声を聴かせて」のような感じにロボットとの共存というテーマと夫婦というテーマに沿った作りがしっかりと展開されていって、物語としてちゃんと1クールで締め括ったなという印象だった。
まぁなんというかロボットに性的興奮を覚えるという体験をした事がないから、いくら触ったって怒られないとはいえ行動の一つ一つが気持ち悪かったのは確かだし、それをフォローする役回りがいないからこそダイレクトに不快感が伝わってきた序盤はやっぱ見返してもキツかった。
でも裏を返せばそれだけ一途にミーナを愛しているというのが伝わってきたし、誰にも迷惑はかけてないからこの気持ち悪さは第三者視点ならではなんだなと腑に落ちた。
マモルくんの登場で物語にポップさが加えられたのも良かったと思う。もし登場しなかったら主人公の気持ち悪さがそのまま続いていた可能性が高かったし、あの後の展開で共感できるものが無くなっていたと思うとひゃー怖い。
マモルくんが出てきたことにより主人公に父性に近いものが生まれ、ちゃんと思いやりを持つようになったり、映画館のマナーがロボットと一緒の場合はこうなるってのも興味深い描写だった。
両親にしっかりと妻がロボットという事を伝えた際も肯定も否定もせず、あなたの好きなようにと見守る選択肢を取ってくれた時は親の暖かさを感じれてとても良かった。
お母さんがマモルくんいいな〜ってなって買ったところとかとても良かった。
続きは恐らくないとは思うけど、序盤の印象と終盤の印象がここまで変わった作品は久しぶりだった。
やっぱ見続ける意味ってあるな〜。

第7位『小市民シリーズ』
キャラデザの良さだったり、雰囲気もとても好みだったしで見るのを即決したんだけど内容はキャラデザの爽やかさとは似ても似つかないレベルのドス黒さを解き放つ怪作だった。
序盤の事件は全体的に地味であってもなくても…レベルの事件ばかりをこねくり回してる感じがしてつまらないわけではないけどなーと思っていたけど、後半になるにつれて重苦しい展開や奇想天外な方向へ進んでいくところは面白かった。
フィクションだから多少悪いことはしてもとは思ったけれど、ゴリゴリの犯罪行為に手を染める輩がいたり、それに対しての復讐が禍々しかったりとキラキラした青春ミステリーを求めていたらとんでもない嫌悪感が生まれる作りにはなっているけどぶっ飛んでる感じがわりかし面白くてゾワゾワさせられた。
ラストの展開も仕込みとなってくるとここまで狡猾なヒロインっているんだ…と小山内さん恐ろしや。
終わり方も見方によってはNTR展開で非常に続きの気になる作りだった。
超絶好きってわけではないけどこういう作風もいいねもなったのでヨシ。

第6位『ラーメン赤猫』
ラーメン屋で働く猫たちの物語ということでゆるっと見れた。
シンプル猫ではなく人間と同じ感じで生活している猫というのも相まってリアルな悩みを抱えていたり、ラーメンを通じての交流だったりと各キャラクターの個性が強く、それでいて過去を描く時の苦労が今に繋がって楽しく生きてるというポジティブな方向へ進んでいるのもとても良かった。
面倒な客も遠巻きにするではなくしっかりと対応する姿勢は接客業をしている身からしてもとても真摯な対応で素晴らしいなとなれた。
社さんが職場に染まって活気を取り戻していくのもブラック企業から抜けてホワイトなラーメン屋に就職できて良かったし、猫はそうでもなかった人が猫好きになっていく感じめっちゃ分かるわ〜ってなった(自分がそう)。
惜しいのは最終話で猫が営むラーメン屋イジリが出てきたところで、序盤でそれはやったしその時よりも悪質な客を持ってきてしまったのはもったいなかった。
最終話はスッキリほんわかでいってほしかったというワガママなだけだけれど。
CGの安っぽさはあれど1話3エピソードで見やすい作りだったし、まったりしたい時に見れる作品としてオススメの1本。

第5位『僕のヒーローアカデミア 第7期』
ボンズ様安心安全のハイクオリティ。
ヴィラン視点でも面白く、そして切なくなれるのがヒロアカの素晴らしいところで、キャラクター一人一人を大切にしてくれているからこそ一人一人の活躍がめざましい。
原作も完結してしまったし、アニメ化してからは早8年。早いもんだなぁってなった。
このままアニメとしても最後まで駆け抜けてほしい。

第4位『ダンジョンの中のひと』
千本木さん3クールに渡ってダンジョンにいてらっしゃるというだけで見始めたけどこれがとっても面白かった。
ダンジョンの経営面に焦点を当てるという珍しい作品で、モンスターをどこに配置するのかだったり、ルール違反した冒険者はこうやって始末するんぞだったり、面接なんかもしちゃうぞだったりと一般企業に当てはめた作りながらダンジョンってこうやって形成されていくんだなと何かが生まれる様子をまじまじと観察しながら見れてとても楽しかった。
基本的にはクレイとベルがお仕事体験からの実践という流れで続いていく中で、戦闘民族な2人が舐めてかかられてからのフルボッコ展開はゆるいタッチも相まって爽快感抜群。割とグロな場面もあるのもGOOD。
作画はとてもシンプルだけどそれが見やすさに繋がっていて良かったし、ゆるさの中に差し込まれる残虐性のギャップもとても良い味になっていたので原作リスペクトが大正解だったなと思った。
是非とも続きが見たいし、しっかり原作も楽しんでるので今期の中でも大きな収穫の1作。

第3位『推しの子 第2期』

推しの子 第2期


前半は舞台編、後半は前世のお話と新たなる復讐の話と構成も完璧で素晴らしかった。
舞台編の映像のクオリティはとんでもないレベルでまるで実際の舞台を見てるんじゃないかってくらいの臨場感だったり、舞台ならではの演出へのこだわりだったり、原作を舞台用にどう改変するのかと現実でも問題になってる事への対処がフィクションのフィルターが入るとはいえ迅速かつ全員が納得いく形で作られていく様子も一つのエンタメを作るぞーという心構えが感じられて感心しっぱなしだった。
役者陣の演技のぶつかり合いが舞台を重ねるごとに進化していくというのも最高で、貪欲に吸収するものもいれば、地道に成長していくものもいて、自分にしか出来ないことをやり切るものもいてと十人十色の変化があって声優陣の魂の削り合いがひしひしと伝わってきてもうファン冥利に尽きる。
後半はアクアが遺伝子を辿って真相に向かっていくミステリーの方向に舵を切っていく中で1期では語られなかった前世の時の記憶との答え合わせをしていきながらどんどんストーリーが進んでいくので1クールで2度おいしい作り、それでいてルビーがギラギラしだしていって3期へのバトンパスが素晴らしくて今からワクワクが止まらない。
OP・EDの盛り上がり方も最高でキレッキレの「ファタール」と深みのある「Burning」とどちらもリピートしまくりの楽曲で良き良きだった。
原作もクライマックス。今年は色んな傑作が終わりに向かっていってるので一つの転換期だなと思ってる。

第2位『逃げ上手の若君』

逃げ上手の若君


「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」に続く松井先生の新作は歴史もの。この方は本当に凄すぎるよ…と改めて今作を見て思い知らされた。
北条時行という人物の史実での情報が少ないのを逆手にとって松井先生色に染め上げて逃げで天下を取りに行くという構成はお見事すぎたし、逃げるのも勝つための手段というのを否定せずに進めていく作りはジャンプの王道もありつつ、それでいてジャンプっぽくない作りになってる不思議さが心地よかった。
キャラクターがこれはこれは曲者揃い。
逃げ上手の時行に逃若党の面々も頼りになるし、玄蕃や吹雪の中盤から仲間になる2人もこれまた頼もしいし、頼重は物理的にキラキラしてるし、高氏は強者感が漂ってて震える。
悪役たちも濃い味付けがされていて本当濃厚でラブ。
Cloverworksの作画の素晴らしさがこれでもかってくらい発揮されてて凄すぎた。
美麗なタッチから人物をカッコ可愛く描けるのも流石だし、アクションシーンも目まぐるしく動き回ってくれるし、悪役たち含め顔の濃い奴らの気持ち悪さが超表現されていて大歓喜。
戦闘シーンも血飛沫は遠慮なく飛び散るし、首も吹き飛んで、体もグチャグチャ。Cloverworksの新味を体験させていただいたし、もっと血まみれに2期以降が楽しみでしょうがない(結城殿…)。
原作もまだまだ続いているし、無事に2期も決まったので首を長ーくしながらお待ちしております!

第1位『負けヒロインが多すぎる!』

負けヒロインが多すぎる!


最高に青春を味わえる作品だった。もう好きすぎて情緒があら大変。 
A-1が作ってるし、知ってる声優さんも多いな〜くらいで見始めたけどグッとグッと惹き込まれていって毎話毎話キュンと胸を締め付けられる体験の連続で最高だった。

ひょんな事から負けヒロインになってしまう少女を目撃してしまったがために様々な負けヒロインと合間見えていく温水くん(ここからはぬっくん)と八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花が負けヒロインとはなんたるかというのを学園内外を中心に描いていくもんですからまぁ瑞々しくて美しい。

なぜか振られた理由が分かってしまうような八奈見さん。
初っ端豪快に振られた現場をぬっくんに見られてジュースを吹き出してから始まった縁が特殊すぎて面白いし、ちゃんと話を聞いてお金のない八奈見さんに奢ってあげる(不可抗力)ぬっくんも素敵。
ひょんなことから借金返済代わりで始まったお弁当作りがなんとも大胆でこれまた面白い。
後半パートでは屋上で涙を流す八奈見さんが。
そうか、この作品は負けヒロインにフォーカスを当ててるんだったと再確認させられた。どれだけ気丈に振る舞ってても好きな人に振られた過去は消せやしない、気づいたら泣いてたというのがここまでグッと表現されるのかと映像面にも遠野さんの演技力にも驚かされ、そこから豪快にちくわを食いちぎる八奈見さんは本当に強い子だとこれまたグッときた。
そこからぬっくんと一緒にいる時間が増えて、それを噂されてるぬっくんが気にし出して距離を取るのがもうほんともどかしくて、でも八奈見さんもそれを気にしてて、でもぬっくんが八奈見さんの気持ちを正当化してくれた事により再び距離が詰まってという展開が恋愛をしてる訳じゃないのにとてもキュンキュンして心臓がやばかった。
屋上で告白されるかと思ってガッツリ振った八奈見さんVS友達へのハードルが高すぎてやっとこさ友達になってくれと言うぬっくんが笑い合うシーンでもうオタクくんは手を合わせて感謝してしまってた。
そこからのグータッチでEDへ突入の流れがもう爽やかすぎてこのアニメすごいってなった(まだ4話)。

檸檬ちゃんと綾野の関係性にドギマギ、好きな人に知らぬ間に彼女ができてたらそりゃショックだよなとなるし、相手が1番鈍感だから大変な目に遭うし、そんな状況下で自分の心を整理しながら進んでいく姿が負けヒロインっぽくなくて新鮮だった。
綾野が檸檬のこと好きだったと言うところなんか切ないんだけど本当に美しかった。
小学生の頃からの純な愛をここまで見せられちゃうともう自分が恥ずかしくてゴメンナサイ!ってなっちゃった。
こんな真っ直ぐに、だけど恋愛には不器用な快活少女に惚れないわけがないでしょう…。
若山さんの演技には信頼しかなかったんですがもう本当凄くて、超アクティブなスポーツガールから心の底から泣く恋する乙女まで幅が広く、何度も胸がキューってなってしまった。

小鞠の恋愛は先輩に向けてのもの。
だから別れがより強いものになるからこその感情の揺らめきが凄まじかった。
最初はスマホ越しでしか会話できなかった小鞠が文芸部を通して会話もしっかりできるようになっていき、ぬっくんを頼っていくのも心ときめきまくりだった。
文芸部を背負っていくという立場になってからは緊張感が先走ってうまいこと行動ができずにぬっくんと衝突してしまったこともあったけど、それまで培ってきたものとぬっくんたちの助けもあってゆっくり1歩踏み出したんだから本当に立派な子だぁ…と感服。
ブレザーの裾をキュッて掴むところはもう昇天しそうだった。
寺澤さんの演技も最高で、モソモソした喋り方だったりデュフフみたいな笑い方だったり二次元だからこそできるものが全開に表現されてて本当に可愛かった。

個性豊かな負けヒロインたちを見守り、時には助けてくれ、めっちゃ振り回されるぬっくんが本当に愛おしくて実質負けヒロインみたいなもんだからとても良いポジションにいてはる。
ツッコミも切れ味抜群だし、負けヒロインたちが少しずつだけど惚れるのも分かるし、それを帳消しにしちゃう行動もしちゃうのも良い。
男性キャラに魅力がある作品はやっぱり素晴らしく、今作を好きになった大きな理由の一つとしてやっぱりぬっくんがいた事は相当デカかったと思う。

負けヒロイン4人(?)以外にもアクが強すぎるキャラクターが多いのも素晴らしく、ぬっくんの妹の佳樹はめっちゃ可愛いし理想的な妹のはずなのに盗撮や盗聴のスキルが高すぎて犯罪者予備軍にいるのが面白すぎるし、朝雲さんは綾野にGPSをつけたりするし、缶なら破壊できる簡素な銃を開発したりとこちらは犯罪者に片足突っ込んでるからまた面白い。
綾野は鈍感だけどめっちゃ良いやつでぬっくんの数少ないまともな友達なので仲良くしてやって欲しい。
生徒会面々も濃いくて志喜屋先輩はゾンビで空気抜けた感じだけど仕事バリバリできるウーマンでたまらんかったし、ティアラちゃんは思い込み強いしチョロかわだしで好きだし、会長はできる人だけど天然さ全開でボケ発動しまくってて良き。
月之木先輩はしっかりしてそうでそうでもないけど頼り甲斐のある先輩だし、慎太郎も恋愛面以外は本当しっかりした男で文芸部の先輩がこの2人で良かったなぁ〜って何度も何度もなった。特に文化祭。
甘夏先生は抜けまくっててドジで可愛くて嫁に欲しいし、小抜先生は佳樹と朝雲さんの師匠枠になりそうだしで教師2人もこれまたアクが強い。

文化祭イベントも恋愛が多く進むというわけではなく、あくまで個々人の成長と別れをメインに描きつつ、ぬっくんが漢を見せるところもあったりと簡潔にまとめられていながらとても濃厚なイベントだった。

最終話は完全オリジナルで展開される中、これまでの登場人物が集合しつつもメイン負けヒロイン3人とデートをするぬっくん羨ましいぞ…!
3人それぞれとのそれっぽいシチュエーションが可愛いし、最後の八奈見さんと2人っきりの観覧車でときめいてからの檸檬ちゃんと小鞠の尋問からのからの〜
             「そういうとこだよ温水くん」
オワー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうこのお声が聞けた時脳がとろけそうだった。なんで破壊力のものを最後の最後にぶつけてくるんだオィ〜。
是非とも2期を!是非とも2期を!もっとカオスになるけど2期を!

総評:負けイン、逃げ若、推しの子2期と超強力メンバーが揃った上位勢は最高に面白かった。
中堅枠が気持ち少なく、つまらないor苦痛なアニメが半数近くあったのは中々厳しかった。
作画面で不安なのが多いのは制作会社が多くなったからが故にだけど原作をお預かりしてるならやれる事はやって欲しいなと改めて。
ただ負けインでそれらを一蹴できる魅力があるのでトータルではプラスだったので良し。










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