2024年春アニメのまとめ(のようなもの)
数本は2クール目へ、1本は延期でというのはありますが、ひとまず春アニメ1クール分での評価となります。
37位『Re:Monster』
転生系の始祖みたいな作品で、原作の連載は「転スラ」よりも先という作品を何故このタイミングでアニメ化したのか?
その疑問は全く晴れず、主人公イキり属性に俺TUEEEに全く羨ましくないハーレムものという褒めポイントがマージで見当たらない駄作。
倫理観が違うのでどうこうは大きな声で言えなけれど、後半の妊娠&出産ラッシュはシンプルに不快。
日本では採用されてない一夫多妻制を取り込んでも(原作者のりそうなのかな?)、そもそものウケは悪いと思うし、力以外で主人公が受け入れられるものなんて無いだろうし、毎度S○Xし終わった後に、「今夜は濃厚だった」「ご馳走様」みたいに寒ーいセリフを吐いて終わる回が何回かあって本当に鳥肌がたった。悪い意味で。
道具は無いんだろうけど避妊せぇよと毎度思ってた。
もうシンプルに話が面白くないってのもあって、テンポがいいとダイジェストは全く違う意味だと思うし、ただ無双していくにして作画は良くないし、戦闘シーンも止め絵が多くて迫力皆無だし、ステータス表示でレベルアップが報告されるスタイルは後発ではないとはいえもういいよってなった。
転生系は毎クールやってるから、もう結構な数を見ているけれど、ほとんどの作品に勝てる要素が今作には無いんじゃないかなと思うくらいの酷いクオリティだった。
よく離脱せずに見たなとは思ったけど、後半は完全に惰性だった。
36位『リンカイ!』
どーにもギャンブルもののアニメは現実と絶妙に乖離してしまうせいか乗り切れず、少し前にやっていた「群青のファンファーレ」も競馬好きな自分としてはハマってなかったのもあったけれど、今作はまだなんとかなるだろーと思っていたら、全然ハマらなくてビックリ。
競輪の描写がそこまで面白いものに仕上がっていなかったのが致命的で、3DCGで描かれるレースシーンの迫力が無くて、逃げ先行差し追込の戦法のバリエーションの豊富さも感じられず、なんだか喜びも悲しみも特に湧き上がらなかった。
成績不振での離脱を描いていたところは評価したいけれど、全編通して競輪やりたい!とはならなかった。
35位『HIGHSPEED Étoile』
いやほんとなんだこれ…って序盤になってから、中盤でのレースシーンぶん投げでなんだこれ…ってなって、少し盛り返しの兆しを見せたと思ったら主人公がウザい子になってなんだこれ…の連鎖のまま終わっていった。なんだこれ…。
レースシーンが全く盛り上がらない(リンカイ!と似通った問題点)のもダメで、ルール自体はざっくりとは知っているけれど、そのレースで面白くした作品は数多存在するので、今作はそこが致命的な上に、実況&解説がテンポを悪くするし、似たような展開も多いと捻りがなさすぎてとにかく退屈だった。
主人公がなんであんなに自信過剰かつウザさ満開のキャラクターになったのかも不明で、彼女の成長を描いてるはずなのに、見てる側が全くそれを受け取れないのが本当に残念だけど、そうなっても仕方のないキャラ造形だった。
SCANDALの「ファンファーレ」は本当に良かった。それだけ。
34位『アイドルマスター シャイニーカラーズ』
原作ゲームはやってない(学園アイドルマスターはちょっと興味があるけど携帯のギガ数がアババ)から、キャラクターへの思い入れが無いのは申し訳ないけれど、それにしても虚無すぎる。
人数が多すぎて主要メンバー以外全く名前が入ってこないし、努力してる様子もササッと描かれてステージに立ってを各グループやるからかダレてしまっていたし、主人公がセンターになった理由もイマイチ納得がいかないものになってた。プロデューサーいる?
映像はしっかりしてるんだけど、ライブ映像でのカメラワークでの遊びが少なく、段々とライブをする様子もなんだかなぁってなった(今期にカメラワークという点での化け物がいたのも運が悪かった)。
盛り上がりそうな場面でしっとりしたBGMを流すし、エンドロールはグループたくさんいるのにひとつも使わずしっとりもしたBGMという謎仕様。
アイドルアニメなら、曲を推していくべきなのに、なぜ高貴な雰囲気を出そうとしたのか側さーっぱり分からんかった。
2期もこのテンションで行くならヤバそうだけど、どこまでこの感じでいくのかも見届けたくなってる自分がいる。
33位『花野井くんと恋の病』
スーパーメンヘラボーイとスーパーニブニブ煽りガールのボーイミーツガールもので、そこにヤンデレ要素をエッセンスするという攻め攻めな作品で、少女漫画好きな人にはウケるんだろうなと思いながら、花野井くんのヤンデレが炸裂するシーンは毎話毎話悪い意味でゾクゾクさせられた。
花野井くんの家庭環境だったり、過去だったりが後半になって明かされていくけれど、そんな事よりも毎度距離が近すぎたり、他の人を威圧したり、周りに気を遣わせてる花野井くんの恋心はさっぱり理解できなかった。
2期ではストーカー要素が爆発しての追いかけっこが始まるんじゃないかって微かに期待してる。
いや原作があるんだから期待してはいけない。
32位『喧嘩独学』
苦手だなーと思いながら見始めて、苦手だったわ〜のまま見終わった。
主人公に周りが甘いというか、特別な成長(今作だと喧嘩に強くなるよりも防御力を磨くって感じかな?)が全く感じられないまま、ヒロインがホイホイついてくるし、キモーい行動も許容してくれたりと、なんかこう癪に触るものが多かった。
主人公の表情や行動も中々にキツく、これは原作からの問題だと思うから仕方ないとはいえ、これが日本で本当にウケると思ったのか?と考えてしまった。
どうにも韓国原作漫画とは相性が悪いなぁ。
31位『声優ラジオのウラオモテ』
ラジオは本当にさわりだけで、中盤からは声優としての向き合い方だったり、スキャンダルだったり、芸能人としての見られ方だったりと、タイトルそっちのけで進むけれど、ストーリー自体はそこまで悪くなかった。
ただ声優人生を賭けて商店街を歩く回だけは本当に謎すぎた。声をかけられたら辞めるというのもよく分からんし、「これは独り言だけどな!」みたいな感じで応援メッセージを送るファンの行動とそれに応えるヒロインたちの行動が完全共感性羞恥。
終盤の殻を破ったアフレコシーンも、変化がごく僅かなもんでピンと来ず、世間が驚いてるという表現も主人公の補正入ってるんじゃ?ってくらいには過大評価だろうなと思ってる。
地味に作画が良くなかった回があったのも印象悪く、横顔の時とかはかなり顕著にあったと思う。
終わり方だけは良かったかなぁ。
30位『Unnamed Memory』
求婚しては体を求めて〜みたいな感じで、ファンタジーものというよりかは惚気っぱなしのお話でピンと来ないまま見ていたけれど、あまり見ない形での最終話から2期への持っていき方は斬新だった。
メイン2人以外は舞台装置でしかなく、出たと思えばどこかに行って、お前はついてくるんだ?ってなったりと良いように使われてて、印象が激薄だった。
とりあえず2期は見ると思う。
29位『となりの妖怪さん』
悪くはない、悪くはないんだけど…。
いかんせん各エピソードが薄く、焦点を当てる妖怪や人が多いせいか、後半のシリアスな展開も急には飲み込めず、そこからの終わり方もしっくり来なかったんだよなーってなった。
作画はシンプルだけどあんていしていたし、声優さんもキャラにハマっていたのが多かっただけにこればっかりは相性かなーってなった。
28位『アストロノオト』
最終話直前にあまり良くない意味で話題になった作品。
公式が覇権をとりたかったなんて敗北宣言をしてしまうのは本当にいかんと思う。
この作品を好きな人だったいるんだから、バズりを期待したのか分からんけど、それでバズったってしゃーないだろとは思った。
それとは別として内容はそこまで悪くなく、SF×集団生活のコメディで、既視感こそあれどほっこりする場面はあったし、笑える部分もあった。
ただキャラデザだけは全然好みじゃなくて、可愛いのラインにはギリ届かず、カッコいいのラインには程遠い、コメディタッチの表情は気持ち悪い、というか多くのキャラの行動原理とデザインが見事なまでに噛み合っていなくてキツかったかな。
意外性だらけの最終話と謳っている割には突飛なだけだったし、これを最終話の目玉にするのか?と困惑してしまった。
SNSの使い方が悪手になってしまったけど、そうでもしないと注目されないのかなと少し悲しくなってしまった。
27位『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』
シンカリオン完全初見だったけど、新幹線たちがロボットに変身する感じは良かった。
ただキャラは薄い…。
欠点はあまり無いけど、美点も無さすぎる微妙な作品だった。
声優さんが悪いとは思いたくはないんだけど、リョータのニャハハハハハの笑いをする度にぶん殴りたくなった。
26位『うる星やつら 第2期』
ラブコメにも好みが誰しもあって、ラブの部分もハマらず、コメディも当たり外れが2期は激しくなっていた気がする。
キャラ渋滞も凄まじくて、メインキャラが新キャラと絡む様子が延々続く回が多くて、愛着のあるキャラもそこまで生まれなかったのも残念だった。
この作品の売りではあるんだと思うんだけど、あたるが終盤までラムを粗雑に扱う感じが好きになれなくて、とりあえず派手に殴っとけば面白くなるだろうみたいな感じも絶妙に昭和と令和が混ざり合ってなくって違和感だらけだった。
でも最終話の描き方は結構良かったかな〜。
最初と最後が繋がってる感じは好きだった。
もっと尺を使ってあたるとラムの親密になる様子を描いてほしかった。
リメイクが話題になっただけに、それ以上跳ねなかった作品という印象のまま終わってしまったかな。
25位『神は遊戯に飢えている』
1話から作画メインでヤバいなと思っていたけど、作画の不自然さは最後まで拭えず、逆にどうやったらあんなに淡い色合いで作れるのか知りたいくらい色がおかしかった。
頭脳戦かと思いきや後出しルールでの逆転劇がお決まりなくらい続いて、それに意外性もスリルも無いし、リボーン可能なのも緊迫感を薄くさせてしまっていた。
声優陣は本当に素晴らしく、立花さんのお声が本当に好きすぎるので、キャラのドジさとマッチしていて天元突破していてそこは大満足。
ルールのガバっぷりだったり、作画の悪さだったり、どこぞのライアー×ライアーですか?ってくらい被ってたけど、何も考えずに見れるってのは良かった。
全然褒め言葉では無いんだけれども。
24位『ブルーアーカイブ The Animation』
原作ゲームはちょろっとやったけど面白さが分からず(ポケモンやウマ娘みたいにじっくり育成するゲームが好きなのもあって、横スクロール放置ゲーの良さがピンと来ない人間)、周年ガチャを引いて速攻で辞めてしまったため、作品の知識は無いままの鑑賞。
OPのクオリティの高さ、本編の安定した作画や声優陣のマッチさなどなど、美点は多くあれど、その美点を掻き消すくらいお話が面白くなかった。
ゲーム内の専門用語が飛び出てくる割にはそれが何かの説明も無いし、頭の輪っかとかも壊れたら死んでしまうというイカつい設定なのに後半まで何かが説明されないというファンに甘えた作りに萎え萎え。
辻褄が合ってない部分も多く、銀行強盗をした後に先生が「君たちを犯罪者にする訳にはいかない!」と言うけれど、バリバリ盗み働いてますやんってなって苦虫噛み潰した。
作画良し、話悪しでイーブンかちょいマイナスか。ゲームを再開しようとは思えなかったかな…。
23位『戦隊大失格』
設定は本当にワクワクするもので、正義と悪が作られた世界、そこに反逆する戦闘員と良いものが詰まっているはずなのになぁ〜ともどかしくなった。
キャラクター渋滞も発生してしまっていて、今誰がどこで何をしているかの整理ができずに次の展開に進んでが中盤から立て続けにあったのが、敵なのか味方なのかというのもこんがらがってしまって、どのキャラも好きにまではたどり着けずじまいだった。
ここからってタイミングで2期に繋げてしまったのも残念。原作を買うまではいかないかな…。
22位『じいさんばあさん若返る』
フフッと笑えるコメディで、若返ればなんでもできるぜぇぇって感じの勢いが結構良かった。
正直1クール持つかなというところが懸念点だったけれど、人生のタイムリミットや、元の姿に戻る展開もあってしっかりと持たせていたし、原作とリンクした終わり方もアニメならではのやり方だったし良かったと思う。
惜しむらくは、孫世代たちの恋愛が尺稼ぎなのか使われていて、割とそっちはどうでもいいのになってのが多かったのは残念。
21位『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』
オリジナルは知らずにリメイク元を0から鑑賞。
もっとファンタジー感溢れているのかと思いきや、かなりの確率で騙される商人と、わっち呼びの狼娘の話がメインで、会話劇が特段盛り上がるわけでもないし、似たような展開が続くのもあって悪くは無いけれど…ってとこで落ち着いた感じ。
2クール目も鑑賞予定だけれど、ここからどう広がっていくのかには期待してる。
20位『怪獣8号』
原作の進みの遅さから少しだけ離れていたけれど、しっかりハマっていた作品がアニメ化されるんだし見なきゃなという事で見始めた。
1話目は惹かれる導入というのもあってやはり面白かったんだけれど、後半になるにつれて少しだけ失速したいった印象。
カフカが怪獣8号になって焦りながらも、他の怪人をぶっ飛ばしていったり、すぐに身バレしつつも、共闘という形で戦っていくのも斬新かつ目を惹かれる部分が多いので、決して否ばかりではないのだけれど、合間合間のリアクションやギャグが原作よりも気持ち多めな気がして、そこでそんなにやらんでもと思うところは多々あった。
OPとEDが大事になってきている昨今のアニメで、印象に残らない(これは好み)&作品に合ってる気がしないのも致命的で、なんか色々ともったいないなーと思うところが多かった。
2期にぶん投げて終わってしまったのもなー、こっからエリンギとの長い長い戦いの開幕に耐えられるか?
19位『WIND BREAKER』
マガジンに多めのヤンキーもの、序盤は街を守る爽やか熱血ヤンキーという意外性に惹かれ、その後のキャラのアクの強さも楽しんで途中までは見れていた。
ただどうしたことか、獅子頭連とのタイマン勝負になったあたりからとんでもない勢いでの失速、タイマンを1話ずつ描いちゃうもんだからテンポが鬼ほど悪くなるし、バトルにバリエーションがあるわけではないからそれも退屈になった要因。
桜が褒められたらデレるってやつも後半になってまだ続いてるから見てるこっちが恥ずかしくなった。
タイマン終了後なんて完全に尺余らせたなってくらい2期にやる内容を先行してやったみたいな感じで収まりが悪く、その点でも不満を覚えてしまった。
全体の作画は本当に素晴らしいし、声優陣もナイス好演、OPと EDも耳に残る良い曲だっただけに、内容への不満が積もり積もってしまったなと思った。2期は多分見る。
18位『ささやくように恋を唄う』(🍊)
今期一番の問題作(主に制作サイド)。
内容は勘違いから始まる入り乱れ百合って感じで、ベッタベタするわけではないから安心して見れる百合入門作品だと思う。
キャラデザも良いし、楽曲も良いし、声優陣も良い、ただ作画がそれらを全て打ち砕くレベルの酷さ。
1・2話は監督が当初発表された方が担当されていたからかしっかり綺麗だったんだけど、どんどん作画の質が落ちていって、制作背景を見ていると本当にカオスというか、目を当てられないっていうか…。
日常描写での体の描き方からもうおかしくなっていて、顔の形が変なのは当たり前で、肩幅も広がりすぎてるしの大暴走。
建物の大きさもデカすぎてバランスがおかしくなっているし、まとめる方が不在の影響かどのシーンもアンバランスになっていた。
演奏シーンではマイクはどっか消えるわ、ドラムが存在抹消されるわ、見せつけてやる!って言った直後にとんでもなくBADな作画から繰り出される演奏シーンには失笑ものだった。
脚本もおかしくなっているのか、「ぬいぐるみを落としたの」ってセリフの後に捜索しているシーンで見つかった場所が木の上という、見た時は腹がちぎれるほど爆笑したけど、なぜこうなった、なぜ誰もチェックしなかったのかという疑問がどんどん大きくなっていって虚しい気持ちになった。
あくまで原作を借りてるという立場なんだから、下請けにぶん投げとか、製作陣の一部が脱走とか洒落にならん事はしないでほしいし、残り2話は時間がかかっても良いから高水準の状態で出てきてほしい。
17位『怪異と乙女と神隠し』
ホラーテイストの人間ドラマって感じの作品で、人間の闇の部分を強く描いているのもあって、突き抜けるまでは行かずとも、どの話も地盤がしっかりしていて良かった。
後半、めっちゃ駆け足になってしまって雑に風呂敷畳んだ感じなのは残念だったかなぁ。
16位『にじよん あにめーしょん2』
ゆる〜い虹ヶ咲メンバーのゆる〜い日常。
5分アニメだからサクッといけるし、しっかりとメンバー1人ずつにスポットも当たっていてよかった。
1・2期・にじよん・劇場版と追いかけてきて、もうすぐ虹ヶ咲も終わりが近づいてるんだなーと寂しくなっていくばかり。
果林に狂わされてる自分がいる。
15位『オーイ!とんぼ』
原作は未読で、アニメ化になる際に少し読んだけど、ゴルフ未経験者にも分かりやすく、それでいて知っていくとイガイガの喋る用語が分かってくるという作りが良いなとなって、アニメもその再現がしっかりできていて、ゴルフシーンの躍動感もしっかりあってとても良かった。
ゴルフの才がある島を出たことのない少女と、とある事情からゴルフを諦めて島に移住してきた元プロが出会って熱を帯びて成長していくという王道ストーリーが刺さった。
ゴルフでの決めショットだったり、細かい技法だったりがバッチリ決まるのも相まって胸が高鳴るシーンも多かったし、島ならではのフィールドの美しさも力入ってるなぁってなった。
終盤、一気にとんぼが成長するところまで行ってしまったのは駆け足だったかなとは思った。
ブンペイのプロポーズは別にどうでもいいかなとは思ってしまったのは心が狭いからなのかしら。
なんにせよとんぼが島を出た後の2期も楽しみ。
14位『鬼滅の刃 柱稽古編』
異例の5月スタートだったけれど、劇場版に繋げるためにはしゃーなしかなとは思った。
柱の中では行冥さんが大好きなので、やっとこさ活躍してくれると嬉しくなり、日常での堂々とした立ち振る舞いに、かなり残酷な過去と見出した希望、パワー全開の戦闘シーンと待ってましたと言わんばかりに画面いっぱい駆け回ってくれていて本当に良かった。
戦闘シーンが終盤まであまりないのと、鬼滅のギャグはちょっと苦手なのもあって、序盤こそ乗れなかったけど、アニオリの入れ方の良さと終盤の怒涛の展開と、惹きつける要素はやはり強いなと再認識できた。
劇場版はこれまた遥か先になりそうだけど待ちます。
13位『終末トレインどこへ行く』
実質JK版映画クレヨンしんちゃんのカオスさ全開。さすが水島監督と言わんばかりのカオスの畳み掛け。
そのカオスっぷりが中盤はダレに繋がってしまい、あんまりだなぁと思っていたところに、突然のコメディで大当たりを引いたりと、落差の激しい作品だったけどそれ込みで楽しめた。
シリアスめいたところは「モーレツオトナ帝国」コメディは「ヘンダーランド」のテイストで、どちらも好きだから、その要素が全面的に出てくるところは好きだったし、体が変形しまくったり次元が変わったりなどの遊び心が良かった。
全編通して列車を軸に進んでいくのも好印象で、タイトルに違わず、設定を活かし続けたのも設定厨の自分からしたら歓喜もの。
制作自体は大変そうだったし、実際1週間に合わずに総集編にはなってしまったけど、製作陣がしっかりとと物語を完結させてくれたことに拍手とエールを送りたい。お疲れ様でした。
知佳さんのお声本当に好き。
12位『夜のクラゲは泳げない』
今期のオリジナルアニメを牽引した1本。
覆面アーティストというまさに現代の音楽のあり方の一つをテーマにしていて、観る前の期待値高めだったし、動画工房が作ってるとならばそりゃ面白いでしょうと見た。
バズって頂点を目指すという王道と、少女一人一人の葛藤もふんだんに盛り込まれていて、それ故に良いところ悪いところは分かれてしまっているけれど、オリジナルアニメで1から作ってくれたと思うと感謝の拍手は鳴り止まない。
序盤のチーム結成までの、バラバラな個性が集う前半はとても楽しめて、楽曲制作模様から自分はダメだと思い込んで自暴自棄になってしまうところもリアルな切れ味で良かった。
中盤あたりからここが決めどころ、盛り上がりどころですよー!ってとこがイマイチ乗り切れなかったのが残念だったかなー(木村ちゃんが生配信中に叫んで歌って花音を勇気づけるところとか)。
あと百合展開がガシガシ挟まれていって展開が遅くなったのも残念。キャラの距離感的にそういうのにもなるよなーとは思いつつも、1話丸々使って描くべきではないよなと思った。
脱線してしまった教習所回や子持ちアイドルの話は別にいらないんじゃ?と本気で思ってしまった。
そのせいで「スーパー○ブ」で問題になった2ケツの対処まで書かなきゃならんくなったのはかなりの無駄足なんではってなった。
終盤はだいぶ丸く落ち着いてしまって、序盤に感じたインパクトからはだいぶ弱くなってしまったなとは思いつつも、怒涛のカラフルな演出はとても良かった。ラストでOPに繋げるのも好みだった。
動画工房の作画のクオリティは本当に素晴らしく、東京の街の煌びやかさの表現も圧倒的だったし、キャラクターの表情がコロコロ変わっていったり、背景の美しさも本当に凄かった。
これを毎週見せてもらえるなんて…と感嘆しながら毎週味わっていた。
ライブシーンも少ないけれど素晴らしいものが多く、顔出しの有無で顔出し全開だった時はズッコケたけど、ストリートや無観客ライブという独特な空間ならではの彩り方がとても豊かだった(惜しむらくは同クールにライブシーンでの化け物がいたこと)。
JELEE4人の物語に完全に絞っていたら…と思うところはあるけれど、彼女たちのこれからに幸あれ!と思えたのでモーマンタイ。
11位『夜桜さんちの大作戦』
全体通して本当に丁寧に作られていたなって印象。
従来のスパイものとは少しズレた感じに家族要素を加えた独自色全開な設定も良かった。
凶一郎のシスコンっぷり以外はオーソドックスなのもあって、サクッと見れるのも今作の良いところだと思う。
しかし展開の地味さはやはり拭えず、この時点ではキャラ立ちの差が激しいのもあって、個々のキャラのファンの獲得には繋がらないかなと思ってしまった。
作画はアクションからコメディまで幅広くやっていて、どのシーンも見やすくて綺麗だったし、声優陣もマッチしていてスッと入る感じもとても良かった。
2クール目もしっかり楽しめるとは思うんだが、どれだけ離脱せずに視聴者がいてくれるかという外の方が気になってしまう1クール目だった。
10位『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』
今期の癒し枠。こういうのがいいんだよってくらいの安定っぷりでどの話もほっこりした気分で見れた。
マジもんの天使がベランダで寝てて…みたいなファンタジックな始まりはジャブだったのかと思うくらい、雪女も出てくるわ、吸血鬼も出てくるわ、カッパも出てくるわ、おねしょ告白ガールも出てくるわで、ヒロインがみんな個性全開で魅力満載だったのが本当に良かった。
恋愛というよりかは友達としての交流が強く描かれていて、地続きのドラマはあまり無いけれど、そっちに振り切ってるのもあって、ヒロインたちに想いを馳せれるし、ちょっとずつ進展する関係性も素敵で好き。
主人公も自然体で接しているのも良くて、キザ野郎とかじゃなくて本当良かった〜ってなった。
主人公のキャラデザだけやけに丸っこいのが気になったけど、それ以外に欠点なしの優しいアニメはお目目に優しいのでたくさん作られるべきだねぇ。
9位『僕のヒーローアカデミア 第7期』
5月スタートだから1クール分進んではいないけどやはり面白い。
兄弟対決はエグいなとアニメで再び思えた。
原作も最終局面、最後までアニメもやってほしいなと思っております。
8位『変人のサラダボウル』
今期の狂ってた部門堂々のNo.1。
逆転生で人間界にやってきた姫様と女騎士が岐阜でドタバタするコメディで、そういうジャンルも出てきたかと思っていたら、女騎士は速攻でホームレスになるし、パチンコにのめり込むし、転売ヤーに加担するし、宗教に誘われたかと思いきやバンドを結成するしで雇い主から離れた瞬間にどんどんトンチキな方角へ向かっていくのが面白すぎた。
姫も姫で馬券士としての才能をフル発揮したりするし、学校に通い出してからは配下を大量に作ったりとやりたい放題で好き。
主人公が探偵として活動するときに関わる面々も個性的で、色恋沙汰に発展しそうで発展しないもどかしい感じも作風に合っていてイイネ!ってなった。
最終話のオチがとんでもないものだったのも込みでしっかり1クールやり切ったな〜と大満足。
小学館作品だからこそ、同社の作品の名前を連発してた職権濫用っぷりもサイコー。
OP・ED共に独自の色な楽曲だったのもとても良くて、「今晩の喧嘩」でほっこり(内容はカオス)締めてくれるのもとても良かった。
2期もやってくれたら同じテンションか或いはもっとパワーアップしてきそうなので期待。
7位『ザ・ファブル』
実写映画で初めて拝見して作品の面白さに触れてから月日は流れて遂にアニメ化。
アクション多めだった映画版とは異なり、アニメ版は原作に忠実でコメディ×アクションのバランスが絶妙でどの話も面白い。
コメディ全振りの回は抜群に面白く、殺しをしないスマートな仕事人っぷりはカッコいいと緩急ハッキリしていてとても良かった。
引き続き楽しみ。
6位『ゆるキャン SEASON3』
1・2期からキャラデザが変わった以外は平常運転のほのぼのしたキャンプライフ。
今作も多くの土地に出向いてくれるおかげで聖地巡礼が捗りまくってしまう。
移動手段やキャンプの楽しみ方の幅が広がったり、それぞれの個性にプラスされていて良かった。
延々とこの世界を眺めていたいな〜ツーリング行きたいなぁ。
5位『ダンジョン飯』(2クール目)
1クール目に引き続きどの回もクオリティが高くて面白く、登場人物やモンスターが増えたことによりダンジョン要素もマシマシになってパワーアップしていた。
2クール目では少しシリアスな場面が増えて、毛色がグッと変わるシーンもありますが、バランスが悪くならないようにコメディシーンではとことん暴れてくれたりと、バランスの取り方が絶妙なのも今作の魅力だったと思う。
だんだんライオスの変態度が増していくのが面白くて、序盤こそシンプルな主人公だなと思っていたのが嘘なくらいクレイジーになっていったの好き。
マルシルは1クール目での禁忌を犯した自分との葛藤が描かれつつも、ファリンを助けるためならばと奮起する流れはグッときました。相変わらず一番災難な目に遭いまくるのもマルシルなので、最強の緩衝材すぎる。
チルチャックも超苦労人で、面々がボケ寄りなのもたってツッコミに回らざるを得なくなった中でもブレずに行動して律してくれるし、意外と年齢が上だと分かってからの立ち振る舞いも良かった。
センシも変わらずのマイペースだけれど苦手なものが判明したりとリアクションが大きめになっていたのも面白かった。
途中から合流するイヅツミは結構頑固で好き嫌いが激しかった中で、パーティとの仲を深めながら少しずつ食事を共にしていくという食を扱う作品としての肝を抑えているな〜と嬉しくなった。
TRIGGERが2クールに渡って最高のアニメーションで作り上げてくれて、キャラクターの表情の豊かさやダンジョンの構造のワクワク感、普段見る料理とはまた違う美味しさを纏う飯の描写だったりと、これを全身で浴びれる喜びに浸れた。
2クールOP・ED4曲ともバンドが担当してくれていたのが胸熱で、バンプ・リョクシャカ・sumika・リーガルリリーと豪華な顔ぶれで、どの楽曲も素晴らしく、1クール目はOPが落ち着いていてEDがアップテンポだったのが、2クール目では逆になっているというのもとても良かった。
どの楽曲も原作を大切にしてくれているなぁというのが伝わってきて4バンドの好き度が更に上がった。
2期も制作決定という嬉しい情報が出てきてくれので、この先も生き甲斐として存在してくれることに大感謝。
4位『この素晴らしい世界に祝福を!3』
3期目放送前に1・2期と劇場版を爆走したけど本当に面白くてスイスイ見進められた。
そいでもっての3期も抜群の面白さ、変わらない安心感も兼ね備えてのお話で毎週のゲラッゲラタイムだった。
今回はダクネスことララティーナがメインで進む話が多く、王族であるゆえの結婚問題とかを挟みつつも、それを助けに向かいながらダラダラするカズマさんたちを眺めて緩急ゆったりつけていく日常&バトルものとしてしっかり機能していて、どの話もフルスロットルでギャグをぶち込んでくるので腹抱えて何度も笑ってた。
今回もドキドキさせるシーンがしっかりあって、めぐみんとダクネスがまぁ可愛くてキュンキュンしちゃった。そこに飛び込んでくるアクアさんの破天荒さもLOVEよ。
カズマが男らしくしっかり活躍するのも嬉しくて、こういう自尊心高めの主人公って基本的には好きになれないのに、カズマはカッコ良さと抜けた感じを兼ね備えての自信家なのもあって、より好きになれる理想的な主人公のまま立ち向かってくれてとても良かった。
OP・EDの続投も素晴らしく、Machicoさんの高らかで煌びやかなOPは士気を上げてくれるし、声優陣の歌うEDもほのぼのしていて良かった。
EDのオタマジャクシがビチビチしてヒロインズをバチバチ尻尾で叩く映像が最後まで謎だったけど、毎回あそこで笑ってた。
作画も多少の変更はあれど以前までの良さと今作の良さどちらも良いものがあるので好きだった。
まーじで延々見ていたいこのすばの世界。4期もはたまた劇場版もお待ちしていますよ!
おかえりバツネス!
3位『忘却バッテリー』
胸熱灼熱面白かったー!
憧れの背中を押すという言葉通り、清峰・要バッテリーの前に一度夢を諦めた面々が、その2人に活気づけられて再び野球の世界に戻ってくるという熱血展開が本当に面白くて、それぞれが自分の弱点として持っていた部分もプレーしていく中で、意外なアイデアを持っているメンバーに支えられて己の殻を破っていくという成長が強く感じられるのが最高だった。
記憶喪失の智将・要圭に超天才肌頑固の清峰、ぱっと見ヤンキーな藤堂、ずる賢そうな千早と、それぞれの長所を野球に活かしつつも、しっかりと挫折も経験しているのも感情移入が強くできるのがとても良かった。
クセ強な面々をどっしり支える山田のツッコミが冴え渡っていて、彼の苦労はもうとんでもないもの。メンバーはよーく感謝するように。
OP・EDもミセスにマカロニという青春を歌ってくれるバンドたちでとても良く、「ライラック」はなんてキラッキラしてるんだと聞いていても歌っていても爽やかな気分になれますし、作品の持つ儚い部分も歌ってくれていて最初から映像と共にギアを上げてくれるのも最高。
「忘レナ唄』は懐かしさを感じさせる映像と共に、優しく包み込んでくれるような楽曲が素晴らしく、最初から最後まで大満足で1話1話終われるのも心地が良かった。
原作の最新話まで追いついて、最高に笑える回もあり、最高に感動できる回もあったりと、ジャンプもとい自分の理想とするスポ根が詰まっていて震えた。
是非とも2期で智将・要圭の生き様と小手指高校の甲子園への道を追いかけていきたいのでオナシャス!
困ったらパイ毛〜!る
2位『響け!ユーフォニアム3 』
去年の特別編を見るために1・2期と劇場版と番外編全て追いかけ切ってどっぷり沼にハマって、待ちに待ってた第3期。想像の遥か上をいく傑作だった。
久美子たちが3年生になったからこそ生まれる新たな悩みだったり責任だったりを一身に背負って進んでいく姿が、自分は味わえなかった青春が詰まっていて心がキューっとなった。
シリーズを通して久美子の前に立ちはだかる壁が今作にもいて、名門校から転校してきた黒江真由が"北宇治"としての伝統を大切にする久美子に葛藤をもたらすというのがまぁ歯痒くて歯痒くて…。
真由は超実力者なのに世渡り下手なのもあって、久美子を逆撫でするシーンが多かったのがヒヤヒヤしたけれど、真由の立場からしたら、譲って欲しいだろうに頑なに断ってるなこの部長という印象だと思うので、真由は真由で苦労していたんだなと後半から思い出してきた。
原作とは違う展開にしたというのも今作の特徴的な部分で、久美子と真由とのソロ争いで久美子派と真由派がバチバチにぶつかり合っていて、2人までもつれ込んだソロのオーディションの最後の1票を麗奈が運命の分かれ目を決めるという希望にも絶望にも取れるシーンは本当にヒリヒリしたし、麗奈の選択が久美子と真由の演奏の違いがわかっていたからこそ、全国で戦うからこそ、真由を選んだのは英断だったなと思いつつも、全身の力がスッと抜けたような感覚に陥った。
だからこそ麗奈と久美子の唯一無二の"特別"という関係性だからこそ描ける2人の物語があってグッときた。
全国の舞台に堂々と立ち、北宇治の演奏をやり切った面々の表情はとても晴れやかで、部活動に打ち込むという青春を全身で浴びれて本当に嬉しかった。
その後の未来では北宇治の副顧問になって成長した久美子の姿が。そのまま大きくなったようなあどけなさと、発する言葉一つ一つにしっかりとした芯が備わった久美子の姿にはもうおんおん泣いてた。
長い年月をかけて味わう成長もまた粋だなと思った。
アニメーションは1・2期からさらにレベルアップして、キャラクターの表情が本当に豊かで、涙のシーンなんかはもう心揺さぶられまくってこっちも嗚咽しっぱなしだった。
声優陣も本当に素晴らしく、喜怒哀楽の表現が多彩で、改めて声優という職業の素晴らしさを耳で感じられた。
現地の聖地巡礼を巡り巡って色んなスポットに行ったけれど、やはり大吉山の景色は本当に綺麗、学校からエゲツない距離を歩くので、あそこを集合場所にする2人はとんでもなく足腰が鍛えられてそう。
京アニが全身全霊全て込めて作られた大傑作シリーズ。久美子という主人公らしくない主人公に惹かれて入った作品とリアルタイムでお付き合いできて本当に良かった。
ここに完結。お見事。
1位『ガールズバンドクライ』
もう本当に大好き。文句なしで生涯No.1アニメ。
プロジェクトが発表された時はぼざろ旋風が巻き起こっていたのもあって、やっぱバンドものは出てくるよなーこれも楽しみだなーと思っていて、その後に発表される楽曲やMVもとてもクオリティが高く、「爆ぜて咲く」の破壊力は間違いないものだった。
3Dアニメということや、メインキャストはバンド・トゲナシトゲアリが担当するという未知さに不安はあったものの、そんなものは1話でどこか遠くへ行ってしまった。
1話ずつ振り返っていきたい。
1話「東京ワッショイ」
実家を飛び出して東京へやってきた井芹仁菜が、勇気を希望をもらった歌を歌った河原木桃香とで会うことから始まる1話。
仁菜が心を動かされた描写を世界が弾けて割れたように表現していたアニメーションと同じくらい自分も心動かされ、桃香さんの優しい表情やいきなり挑発していくところも含めてこの2人に速攻で惹かれていった。
その後の吉野家の流れで感謝の時には中指を立てるんだぜ?というどえらい知識を教えた桃香さんにより、店員さんに思いっきり中指を突き立てる仁菜というとんでもない絵面が誕生して、ここで腹を抱えて笑ったし、このアニメどこまで面白くなるんだろう?とどんどんのめり込んでいった。
Aパート終了直前に示される桃香さんが夢を諦めて実家へ帰ろうとするシーン、それを引き止めようとする仁菜、憧れの人の灯火を消してはならないと出会った場所で桃香さんを呼ぶ仁菜に応えるようにギターを掻き鳴らしに戻ってきた桃香さんと共に2人の新たな始まりの曲「空の箱」を演奏したところでこのアニメから目を離しちゃいけない、このアニメは本当にすごいぞと改めてなった。
桃香さんソロverでは哀愁を漂わせている楽曲だったのが、仁菜が歌うと色がバーっとつくように感情が増えていったのも1度で2度美味しい楽曲で鬼リピしてた。
ライブ映像のクオリティがとんでもなく高く、キャラクターの表情の豊かさも素晴らしく、日本のアニメーションの新次元をいってるぞこの作品と1アニメファンとしてとても嬉しくなった。
OPの「雑踏、僕らの街」の言葉数の多さにとんでもなく難しい演奏、まさかの2Dアニメでスタートするなど、いきなり意表をついてくる演出もさることながら、2Dのクオリティも素晴らしく、「爆ぜて咲く」の衣装でのカットやまだ見ぬ衣装のカットもあったり、どのシーンも妥協なしの見どころ満載OPで最高だった。
EDの「誰にもなれない私だから」は優しいメロディと言葉で包んでくれる爽やかな曲で、映像もこれからの本編を意味してるんだろうなという映像の連続で、ここからどうなっていくんだろうとワクワクが止まらなかった。これが良い意味でのちに裏切られるとは笑
2話「夜行性の生き物3匹」
いきなり二日酔い桃香さんから始まるトイレ主観ショットという謎なスタートから始まるものの、何もなかったように2人で多摩川を見つめて一時の別れを告げて始まる2話。
予備校通いの生活の中で、誰とも喋ってない(ここ強く共感した)ことに気づいて寂しさを覚えていたところに桃香さんからの連絡があり、桃香さん宅へ向かったら野生のドラマー・安和すばるがいて人見知りを発動してしまう仁菜、そこから一緒に飯に行ってもドギマギしてしまって、その態度を見かねた桃香さんが軽く喝を入れてくれるものの、仁菜はその場から帰ってしまったりと、幼さと未熟さが出てしまったりと色々と大変なことに。
そこから出会ったサラリーマンにライトを振り回して破壊しまくるというトンデモ行動をしてしまうものの、何故だか分からないけれど愛おしく思えてきて、帰ってからライトを付けられずに「ライトも自分で付けられないのか」と泣きじゃくる仁菜に等身大の少女のようなものを感じて、じっくりしっかり強く育つんだぞーとなっていたところにやってきた桃香さんとすばるちゃんが励ましてくれて(大笑いしたすばるちゃんのくるぶしを初手で蹴る仁菜は一体何者なんだ)、それでも目一杯泣き喚く仁菜にフフッとなった2話だった。
3話「ズッコケ問答」
初手で作曲アプリにハマっている仁菜とそれに共鳴するように鳴くハトという面白ショットから始まり、それを咎められたりしながら進む中でやはりすばるちゃんへの人見知りはまだまだあって、なんとか和解したいすばるちゃんとの睨み合いが始まるも、すばるちゃんが本当に良い子で本当に包容力のある子なのもあって、あっという間に心を開いた仁菜がこれはこれは愛しい。
3人の仲が深まってからの音合わせで得た快感が3人の表情に表れていて、バンドで音合わせやる時って気持ちいいんだよなぁ!って感覚が蘇ってきた。
ライブパート、ここで"脚本 花田十輝"の名前が出てくるとライブが始まるという法則性に気づいてワクワクし始めてからの「声なき魚」。
まさかのめちゃカワ衣装で登場してきた仁菜が吹っ切れまくってるけどそれをいなしてから始まる新曲がたまらなくカッコよかった。
ロック全開のアッパーチューンで楽曲や言葉選びもさることながら、アニメーションのクオリティがとんでもなくて、ぐるぐる回るカメラワークから仁菜が棒立ちからパフォーマーへと昇華していく流れもとても好き。
3人それぞれの表情もライブ中ならではの活き活きとした表情で演奏しているのも最高で、これでまた一つピースが揃ったんだなぁと早め早めで感慨深くなった。
4話「感謝(驚)」
すばるちゃん回。
役者としての自分かドラマーとしての自分かの葛藤に揺れるすばるちゃんを後押ししてくれるのはやっぱり仁菜。(桃香さんは思いきっり小突かれた笑)
大物女優・安和天童の孫としての自分の在り方に迷いつつも、徐々に安和すばるとしての個性を発揮していく成長の見られる回なのがとっても良かった。
つい数話前までは距離があったのにグッと近づいて小言もたくさん言える仲になってる事にフフッてなりながら、エチュードを通して自分の想いを伝える仁菜に思わず怯んでしまうすばるちゃん(桃香さんの演技は置いておいて)は見事に振り回されるけど、腹割って2人で話せる様になったのは一種の成長なのかなと思う。
高速スマホ連打は面白すぎるぞ〜。
中々女優を辞める覚悟を口に出せないすばるちゃんの手を引っ張って抜け出す仁菜の可愛いワガママにドラム叩きながらめっちゃキレるすばるちゃんがたまらなく良いっ!
正論モンスターとお目付け役にグサっと釘刺して自分自身の覚悟を決めてからの笑顔ほど美しいものはない、この回以降のすばるちゃんの聖人っぷりは開花していくのだ。
5話「歌声よおこれ」
ダイダスとの関係性が描かれ、新たな展開へと突き進む転換の回。
居酒屋の喧嘩、いやーシンプル迷惑なんだけどアニメでしかできない事だから楽しんで見れちゃった。
お互いの飲み物をぶっかけ合って、本音言いまくって、間にいたすばるちゃんをムカついたという理由でビシャビシャにする仁菜の鬼畜っぷりに好き度がマシマシになった。
練られに練られて生まれた新曲を携えて、バンドマン男に軽く悪口を言われてもそれさえも着火剤にして音楽のパワーにしていく新川崎(仮)はたくましすぎる。
「視界の隅 朽ちる音」。トゲトゲの中で1曲選ぶならどれ?と聞かれたら間違いなくこの曲と答えるくらいにはリピートしまくってて大好きな1曲。
爽快なバンドサウンドから呂律が回らないレベルで繰り出される言葉数に圧倒されながら、テンポの速い演奏にも圧倒されて感情が大変だった。
映像面も「声なき魚」からさらにレベルアップしてきて、ライブハウスならでの臨場感や近さを追体験できるハイクオリティな映像が最高すぎた。
演奏の仕方がモノホンそのままなくらいリアルで、細かいところまで描いてくれてるおかげでテレビ越しのはずなのにまるで会場にいるかの様な感覚に持っていってくれる映像は凄まじかった。
6話「はぐれ者讃歌」
ついに智ちゃんとルパさん合流、中々時間はかかったけれどついにトゲトゲ揃うぞ〜とワクワクワクワク。
2人で住んでる智ちゃんとルパさんの宅録の様子から、過去に組んでいたメンバーとの確執や、武道館を目標にしている旨などが一気に語られ、新たなステージへ向かうために新川崎(仮)と合流する流れがとてもいいね〜ってなった。
若干桃香さんに不穏な雰囲気が流れつつも、それを汲み取るすばるちゃんと、やはりガムシャラな仁菜がやんややんややってる中での吉野家店員さんからのスカウトから進むお話はコミカルに進みつつも、それぞれの音楽性が合致して目標を定めていくという、本格的にバンドとしての形が作られていく過程大好き人間だからとってもワクワクした。
ついに揃った5人で奏でる「視界の隅 朽ちる音」が琴線に触れるという言葉の映像化として見事なまでにカラフルになって、それでいて音の厚みが増すというのにも繋がってるからおったまげた。
桃香さんの纏う色だったりと次回以降に起きる何かを予感させる様な終わり方から行くEDはいつも以上にゾワゾワするものがあった。
7話「名前をつけてやる」
ついにバンド名が決まるのか〜そして遠征だ〜とバンドマンらしさが出てきた回で、桃香さんの動向が怪しくなってきつつも、上京したての桃香さんがお世話になったミネさんの元へ向かうお話。
初っ端桃香さんのポンコツっぷりが垣間見えて、ルパさんの何でも屋っぷりが垣間見えてとそんなにない尺の中で大人組2人を描ききっててむっちゃ良かった。
当の桃香さんは居酒屋でむっちゃ飲んだくれてて、聴いたことのないふにゃふにゃ声がたまらなく可愛くて守りたいという名の母性が出てきてしまった。
仁菜の股からばぁ〜っと現れてウザ絡みしたりと本当に酔いが回ると大変な変態になってしまうんだと確認してしまった…。
ついにバンド名を言うのか…!と思ってドキドキしながら見てたら前の方にいたお客さんのTシャツを見て思い付きで"トゲナシトゲアリ"です!と言い切った仁菜の肝っ玉よ…。
今回のライブはどんな曲を演奏するんだろうと思っていたところに飛び込んできた「名もなき何もかも」。
ガルクラそのものの始まりの1曲をここでぶちこんでくるか〜と初期から曲を聴いてた身としてはグッとくるものがあった。
楽曲も音源とはまた違うライブハウス仕様の音響と言葉の詰め方がされていて、この細かなアレンジが好きすぎるぞ〜とMVとはまた違う良さを醸し出していて最高だった。
そこからの仁菜の予備校辞めます宣言。あの嬉しそうにジャンプしてたのは予備校辞めたるわ!という確固たる意志の元だったんかいと笑ってしまうと同時にすばるちゃんと全く同じリアクションしちゃった。
これは次回大波乱だ…。
8話「もしも君が泣くならば」
ガルクラの中でもぶっちぎりで泣いた回は8話かも。
初っ端から桃香さんと仁菜の悪い空気が流れて、PAで思いっきり胸ぐら掴んで言い争ったりと、1話で見せた運命の出会いとは何だったのかレベルの変化に良い意味で戸惑いながらも、それを誤魔化してくれるすばるちゃんLOVE…。
ダイダスのライブ会場へ出向き、自分自身の覚悟だったりを打ち明け、仁菜に夢を託そうとするけれど、そこは正論モンスター井芹仁菜、引くわけがなく桃香さんへストレートな言葉を感情全部ぶち込んで、感情全部曝け出して自分の人生を彩ってくれた最大の恩人を引き止めようとする涙は理名さんの演技の凄さも相まって圧倒されっぱなしだった。
そこからの軽トラで脱走してクラクションを鳴らしてと最後まで抵抗し続ける桃香さんの手を何がなんでも離そうとしなかった仁菜の一途な思いが美しすぎるし、ダイダスメンバーへの宣戦布告も良すぎた。
車に乗って帰路に着く2人、スッキリサッパリした2人が交わす会話は強い決意が感じられて、ふとした優しい仁菜の言葉に思いっきり号泣する桃香さんの泣き顔には見事にやられ、それを察して2人の出会いとはじまりの曲「空の箱」をボリュームアップで流す仁菜の行動がイケメンすぎて惚れた。
なんやかんや心配してくれてた智ちゃんにスタンプ1個で解決をご報告する仁菜がらしさ全開で、呆れながらも一安心してる智ちゃんとルパさんに愛を感じたし、破天荒2人をおもしれー奴らだわの一言で片付けてくれる聖人すばるちゃんで締めくくってくれるの最高すぎて情緒が大変な事になった。
本当に出会えて良かったと作品内外で何度も思ってしまった。
9話「ワンダーフォーゲル」
仁菜帰省回。
家族問題はこのまま放置かな?と思っていたのでそこを回収してくれたのは良かった。
宗男が頭の固い人間なのかなと思っていたけれど、どこか娘と向き合うのが苦手な超不器用なお父さんだったという事に宗男〜ってなった。
いじめになった際の学校の対応に苦言を呈しつつも、このまま無事に進学するためと苦虫を噛み潰す気持ちで受け入れた宗男とそんなもん飲み込めるかー!と勢いそのまま飛び出して「空の箱」を放送室ジャックで流した仁菜の対比もこれまた良かった。
自分を信じるという事をここまでできる人なんてこの世に何人いるんだと言わんばかりの熱を仁菜はここでも見せてくれるので仁菜は凄い子だと何度口に出したことか。
タイトルの通り"ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって こんなにもすれ違ってそれぞれに歩いていく"と言葉を直接伝えなくても相手に良い意味でも悪い意味でも気持ちを届けられる世の中になったからこそ、2人で顔合わせて気持ちぶつけて、決意をして再び飛び出していく仁菜を応援してくれる家族の姿には見事に泣かされた。
川崎の地で待っていた4人、桃香さんは熊本まで迎えに行こうとしてたくらい心配してくれていて、直近失ってたお姉さんぽいところが復活してくれて何より。
再び5人揃ってのトゲトゲ、これは間違いなく最強。
10話「欠けた月が出ていた」
智ちゃん回。
中々に壮絶な過去と、早めに動かなきゃと高校中退を決意した智ちゃんのバックボーンが語られていく(中卒4人目)回で、早めに行動ってところは自分もまさに感じていることだからこそその決断をして即動けるのは本当に凄い思う。
前半はむっちゃコメディで、エアコンが壊れて智ちゃんルパさん家のエアコンをぶっ壊して、すばるちゃん家へと乗り込む仁菜の暴れっぷりが最高だし、すばるちゃん家でのビールぶん投げ桃香さんは憑き物が落ちたくらい表情豊かにアワアワしてて可愛かった。
そんでもってルパさんの蹴り一発でドアをぶっ壊したりととにかく大暴れ。この蹴りで7話の仁菜の尻蹴ろうとしてたんか、ひゃー末恐ろしい。
そりゃ追い出すよねすばるちゃん。これは正しい。
誰かと一緒に作業するって事に危機感等々を感じてしまっているから本音が言えない智ちゃんのフィールドにズカズカ入ってくる仁菜には思わず感情をぶちまけてしまってより信頼度が高まる持っていき方がとても良かった。
桃香さんの曲の悩みも釘を入れてくれて、キメ顔の桃香さんで終わるってのもくぅ〜たまらんなぁ〜ってなった。
11話「世界のまん中」
ある種この話が最終話なんじゃないかなってくらいトゲトゲの、そしてガルクラの、そんでもってCGアニメの最高到達点へと駆け上がっていった11話。
新曲の調整に難航しつつも、フェスの出番が近づいてきたから現地へ赴き、ここでやるんだと覚悟を決める5人の顔には曇りなって全くない、さぁやるぞと言わんばかりの表情が満ち満ちていて最高だった。
いざフェスが始まるとまさかまさかのサプライズでのダイヤモンドダストの新曲「Cycle Of Sorrow」。
イントロからぎゃん好みでヤバ!ってなってからの疾走感のあるメロディにはアイドルバンドという名前をかなぐり捨てるかのような勢いがあってたまらなかった。
実際に応援していたバンドが今までのキャッチーな路線からガラッとロックを意識した楽曲を演奏した時の衝撃と近しいものを感じて懐かしさすら感じてしまうくらいにはダイダスの進化が最小限で最大値醸し出されていた。
最後にヒナが小指を立てるシーンなんか超絶宣戦布告でもうビリビリした。
と思ったらそれに応えないわけにはいかんでしょうという事でトゲトゲがこれまたエンジン全開で反撃してくるっていうのが最高。
ドラムのリハの映像という珍しいところからスタッフクレジットが始まって、軽快にリハをこなすすばるちゃんを色んな角度から叩く映像を提供してくれてドラムをやっていた身としてはワクワクした。そこからのマイクチェックがまぁキュートなこと。
序盤は美怜さん棒読みだなぁと思っていたけれど、地声の可愛さとすばるちゃんのキャラクター性も合わさってベストマッチだなと思っていたところにこのマイクチェックがきたもんですからそりゃこの破壊力!案件。
ルパさんのベースチェックはぶち上げてくれて、ダイダスの新曲を速攻ベースでカバーして煽っていくスタイルからの歪ませてくれてジャギジャギ響かせてくれてからの、問題なくて「ありません!」がこれまたキュートだった。
5人踏み揃ってのフェスの大舞台、桃香さんが勇気づけてくれて泣いちゃう仁菜が愛らしいし、舞台裏からステージへと向かっていく5人(智ちゃんは行く方向間違ってたけど)がカッコよく、そこから仁菜がギターを掻き鳴らしてからの「ギター弾けません!」で一本取られたけれど、実際にこういうインパクトを残してくれるバンドマンがいたら速攻で虜になっちゃう。
「空白とカタルシス」凄かった。
ベースがメインで始まるトゲトゲの楽曲のロック性が尖りまくっていて痺れて、楽曲の難易度もこりゃあヤバいぞってくらい全部の楽器が速くて叩き込まれる音に圧倒されっぱなしだった。
映像面、もうこれは最高到達点+αだろうってレベルの暴れっぷりで、とにかくステージをドローンの如く動き回って撮りまくるし、仁菜が戦場を生き抜いてきた熟年のロッカーの如くたくましいパフォーマンスをしてくれるので、本気で今まで見てきたボーカルの中でこの子が1番カッコいいと思ってしまうくらい凄まじかった。
1番だけではなくフル尺というエグい続きからのMV風のライブ映像なのもあって、5人それぞれの過去を示しながらも、それに抗うためにはロックが必要だと咆哮しながら入る桃香さんのギターソロ、あなた序盤でちょっと控えるとか言ってましたやん!むっちゃ主張してきますやん!最高ですやん!って感情が大変なことになったし、「名もなき何もかも」では暗い表情だった桃香さんがむっちゃ眩しい笑顔で演奏していて泣いちゃった。
仁菜が胸張ってラスサビへと突入するところなんか鳥肌立ちまくりでヤバかったし、この映像のクオリティを醸し出すためにどれだけの人が携わったんだろうと人の熱をこれでもかと感じるハイレベルさには頭が上がらない。
「世界のまん中」のタイトル通り、まん中に真っ直ぐに突き抜ける光と共に出てくるタイトルが最高だった。
序盤で桃香さんに何かあったのか!?と思わせるセリフだったけど、桃香さんとの一つのゴールに辿り着いたからこそ出たセリフで一安心一安心。
鳥が5匹飛んでいく順番が2匹(仁菜と桃香さん)→1匹合流(すばるちゃん)→2匹合流(智ちゃんとルパさん)っていう細かなこだわりも大好き。
ノリノリ宗男も好き。
すべての映像技術をぶち込んだハイクオリティな映像にはもう涙もんよ。最高。
12話「空がまた暗くなる」
フェスでとんでもない爪痕を残してからの事務所入りで一気にスターダムへ!とはいかないのがガールズバンドクライ。
レコーディングもはじまり、給料も出て、一端の社会人として、バンドマンとしての生活の中で、楽曲も期待されながらも有頂天にはならず、あくまで自分たちのスタンスを貫くという覚悟の元に前を向いてるはずなのにタイトル通りどこかにモヤがかかっているようで明るくはなれない様子はとてもリアルだった。
ダイダスとの対バンという知名度を上げるには打ってつけのイベントが舞い込んできたけれど、自分たちの立ち位置だったりに葛藤する中、あのヒナがいるバンドと?と反骨精神が出てきてしまった仁菜が対バンを断ろうとする流れ、新川崎女学院の頃からすっかり変わったなぁと娘を見ているかのような成長を感じ取れた(自分の意見ゴリ押しではあるけれど)。
インディーズからメジャーに行った事によって成功するバンドもいれば、大人の事情に振り回されて方向性を見失ってしまうバンドもいるという事をダイダスの現在を見て思うところもあったんだろうなとなった。
新曲「運命の華」がリリースされ再生数を確認すると103回再生。理想ではなく現実をここで叩きつけてきたけれど、綺麗事では終わらせない姿勢もこの作品の魅力だと思うので辛いけど見事な最終回への繋ぎだなと思った。
13話「ロックンロールは鳴り止まないっ」
駆け抜けに駆け抜けたガールズバンドクライの最終話。
新曲の再生数が伸びない事に悩む仁菜が葛藤しつつ、それでも自分たちの行き先を求めて活路を見出すという王道な未来への繋ぎ方は一周回って新鮮に思えた。
ここで数話棘を潜めていた仁菜もといトゲナシトゲアリの棘が発動し、事務所を辞める決断をするのはロックだわ〜となった。
大人の世界に私たちは染まらないと言わんばかりだけれど、突発的でも衝動的でもなく、前向きにトゲナシトゲアリを進めていくという覚悟の元に決めたという彼女たちの熱にはもう拍手もん。本当に肝が座ってて凄い。
9月に実際にライブをするCLUB CITTA'でのワンマンはそこまで人も入らず、現在のトゲナシトゲアリというのを見せつけられてもなお挫けずにライブにオンステージする彼女たちは本当に強くなったんだなぁとどの目線で見ればいいか分からないくらい思いが強くなっていてライブ前なのに泣いてた自分がいた。
「運命の華」の桃香さんの吹っ切れっぷりがこれでもかと歌詞に出てる楽曲は初めてだわ〜と嬉しくなったし、同時に今までのトゲトゲの楽曲とは毛色が違いすぎるから受け入れられない人も多いんだろうなと一緒に感じる不思議な楽曲。
だけど桃香さんの純粋な言葉が煌びやかと共に楽曲に詰め込まれているからこそ、このバンドはもっと大きなステージへと駆け上がっていけるというのも同時に感じれて爽やかな1曲でとても大好き。
全員足並み揃えて進んでいく1曲だからこそみんな晴れやかな笑顔だし、13話分、そしてそれよりも前の桃香さんの音楽全部詰め込んだからこそ出せる大団円はこの作品だからこそ描けたんじゃないかなと思えてとても感慨深かった。
欲を言えばフル尺でサビ前盛り上がるところも込みで見たかったけれど、それはあまりにも贅沢な事だし、ならばリアルのライブを見に行こう!って事だから楽しさはまだ残っているんだ(なおライブの倍率エグい)。
余韻なんていらねぇ!と言わんばかりにありがとう〜!と画面越しの自分達への感謝を送ってくれた時にはもうヒッグヒッグ泣いてた。こんなに一つの作品で泣いたことないんじゃないってくらいには涙を流してた。
ずっと劇中で起きることなのかなと思ってたEDはその後のトゲナシトゲアリのお話というのも明かされ、ここから全国を5人で駆け回っていくんだろうなと思うと夢が膨らむし、すばるちゃんが髪を切った理由を本当に知りたいんだよなぁ〜と強烈なに思いながら次回予告のないまま終わって、あぁ最終回なんだなと実感してしまった午前1時。
"なんてことないあとがき"
出会ってくれて、出会わせてくれて本当に感謝が尽きない作品。
ガールズバンドものが多くなってきた昨今、その均衡を打ち破るかの如く出てきた最高で最強なロックの物語に心も体も動きっぱなしだった。
1つのバンドの生き様をリアルタイムで一つも見逃す事なく見れて最高だった。
これからもこの中指と小指を掲げる限り応援し続ける。本当にありがとう。
劇場の大スクリーンで観たいなぁチラチラ。
総評:史上最高の1クールだった。ガルクラという最愛の作品に出会えて、ユーフォ3・忘却・このすば3・ダンジョン飯・ゆるキャン3も傑作で素晴らしかった。
BADな作品が霞むくらいだったのでとても充実してて感謝感激雨アラレ。
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