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2024年冬アニメのまとめ(のようなもの)

冬アニメは大戦争状態。全34本完走しました。
上位の作品は最高に素晴らしく、下位の作品は過去最低レベルの鍔迫り合い。やや下の作品が多く、そういう作品が固まっていた日は中々にヘビーだった。
今回は下の奴らからさらっていきます。

34位「結婚指輪物語」 
最終的には性欲に行き着くハーレムアニメ。
異世界に飛んだりしても、結局は性行為するか否かに辿り着くあたりシナリオや原作の下品さが感じられたし、キャラデザも好みではないものなのもあって、どのキャラクターも可愛いとは思えず、好みじゃない女がナヨナヨボーイを取り合ってる構図が痛くて痛くて…。

今作の最低ワードは「ヤッたのかー!?」でした。
何で2期決まるんだよ。終わり方にそうだろうとは思ったけれど。

33位「ラグナクリムゾン」(2クール目)
1クール目のバカさ全開のシナリオが2クール目も続くのか…というストレスを抱えつつも、村瀬さんの中性入り混じる演技が素晴らしすぎたからそれ目当てオンリーで見続けたけども何も変わらず、というかむしろ悪化した。
後半戦はひたすら戦ってばかり、その戦闘シーンも大して見応え無いし作画も微妙、そして原作者の好みがアニメ班の好みなのか、セリフが聞き取りづらい演出を何度も多用していたのは最高に意味分からんかった。
2クール使ってもほぼ進歩せず俺たちの戦いはこれからだエンド。勘弁してくださいな。

32位「悶えてよ、アダムくん」
まぁ僧侶枠をテレビで見たら修正シーン全カットで前戯だけってそりゃ面白くはならんよね。ここが冬アニメの一個の境界線で、これ以下の2本は低クオリティ5分アニメ以下ってことで。

31位「戦国妖狐 姉弟世直し編」
序盤は作画の良さとか、歴史物とファンタジーの融合でまぁまぁ面白くなりそうだなぁなんて思っていたら、どんどん鬱々とした展開に。
それは全然良いとして、主人公一行の面々が闇落ちしまくったり、主人公ボーイが目にクマついたあたりから完全に別キャラになった割にはちょっと強くなった程度だから微妙やし、最終的には色々失って次に繋げるというのはあまりにもぶん投げすぎやしないかと思った次第。続編を見たいとまでは思わなかった。

30位「異修羅」
言い方はアレやけど終末のワルキューレの二番煎じ感があったけど、様々な強い奴らを大集合させてドッカンバッコンさせるというのはまだオリジナリティあるなーくらいで見たけど、まさかまさか集合させてちょくちょく小競り合いさせて1クール終わるとかいう衝撃的な構成に悪い意味で一本取られた。
よく考えたら歴史上の人物とか伝説の人物とかを取り揃えた終末のワルキューレに比べて、名前も知らない、魅力も無い奴らの紹介で終わっちゃーなー。
続編は機会があったら見るかも。

29位「七つの大罪 黙示録の四騎士」(2クール目)
キャラデザやキャラの中身が全然好みではない、ストーリーも七大本編の劣化版、街の方へ出てからは七大本編のキャラクター頼りになってしまい、オリキャラはうざったいキャラでなんか残念だった。
わざわざアニメ化する理由はあったのかと改めて考える一本だった。

28位「百千さん家のあやかし王子」
1話時点では最下位だったけれど、ちょっとだけランクアップ。というか下の方にどんどんずれ込みまくった結果上がったので面白くなかった方なのは事実。
キャラデザがなんだか尖りまくってるのが好きになれんかったし、あやかし王子の胸キュンシーンもキュンともせず。
妖怪たちの良さを活かせれたわけでは無かったし、何だかハッピーエンドだったけれど置いてけぼりにされっぱなしだったなぁ。

27位「ゆびさきと恋々」
1話時点ではピュアでええなぁってなってたのに、逸臣さんのズレまくった性格が受け入れられなくなってどんどん冷めた目で見るようになってしまった。
手話を一個テーマにしているのは良いと思ったし、難しい恋愛をどうやるのかってのはずっと興味深かったけれど、後半はダシにしかなってなくない?と扱いがぞんざいになっていた感じがしてしまった。今作は恋する相手は結局顔って事を証明した感じの作品だった。内面とかどうでもええんよなぁって無駄にリアリティ高くて色々刺さった。もう少女漫画耐性は無いのかも。

26位「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
BL作品は実写ではたまに見るけどアニメでは見た事なかったから興味本位で見たけど合わんかった〜。
男同士の弄り合いはこんな感じなんだなぁとよく分からん勉強をした気分で、心を読める能力が恋に直結するのかもふわっとしてて、あれよあれよという間にゴールインしてて渇いた笑いが出た。
この手の作品でありがちな周りの人物の極端な主人公下げからの相棒ポジが上げる流れが好きじゃない。主人公だってビジュアルいいじゃんってなったもん。

25位「外科医エリーゼ」
異世界から現実に転生して、再び異世界に戻るというまさかの設定には驚かされたものの、異世界に戻ってからの外科医としての生活がはっきり言って地味すぎて全編通して印象に残らなかった。
医学に全然詳しくないので、そこの知識が必要な作品なのかもしれないけれど、基本トラブルが起きてエリーゼが治す→何かしら疑われる→エリーゼが決め台詞を言う→エンディングの回が多すぎて飽きがきてしまった。作画も良い方ではなかったし、すぐ忘れてしまいそう。

24位「俺だけレベルアップな件」
主人公TUEEEE系にイキリ要素という嫌いなジャンルが詰まったような作品だったけど、A-1Picturesの美しくグロい作画が光りまくってた序盤は良かったけれど、ナヨナヨ主人公が足を引っ張っていた時から、レベルアップしてパワーを手に入れてからの他人の見下しっぷりが嫌いすぎて毎話毎話コイツ痛い目見ればいいのにってずっと見てた。
イキってませんよって感じで自然にイキってるもんだから尚更タチが悪い。終わり方も自分の力ではなくレベルアップの力で成り上がって主人公の成長が感じられなかったのも、2期にぶん投げなのも残念。
韓国作品のアニメ化、なぜか相性が悪い気がする。韓国映画とかは好きなのになぜだろう。

23位「メタリックルージュ」
冬アニメの中では期待の一本で、オリジナル作品でボンズが制作担当とか期待要素しかないのに全然話が進まない…。
キャラクターの掘り下げがないままどんどんどんどん次の展開へ進んでいってしまうし、ぶん投げエンドも雑すぎてガックシ。
ロボとして戦う感じは令和になってからアニメを多く見るようになった身としては新鮮に感じたし、キャラデザは良かったしで光る部分はあったけれど、最終話のアレは完全にエヴァーのデザインでは…?アレ大丈夫なのか?そんな疑問の残る作品だった。

22位「ぽんのみち」
麻雀を題材にしたアニメなのに麻雀してない日常回の方が面白いという根本的なところからダメなタイプの作品。
麻雀をする時は制作の麻雀知識をとんとん拍子で進めていくから、知識のない視聴者(アタイも)は速攻で置いてけぼりにされるし、バカの一つ覚えでカイジのパロディばっかするから寒気がする。
ただ麻雀が全く関わらない日常回は無難に面白く、尾道を題材にした日常ほのぼのアニメにしていればまだ良かったのではと思ってしまった。
ねぎ先生のキャラデザなのでみなさまもれなくパイオツカイデーだけどビジュアルはどの子も良いので、ねぎ先生が描く日常マンガとして読みたかった。色々と噛み合ってなかった。あとOPが電波すぎて1話以外綺麗にすっ飛ばしてしまったゴメンチャイ。

21位「アンデッドアンラック」(2クール目)
2クール目に突入したあたりから原作があまり面白味を感じなくなっていたので案の定アニメでもそれはひっくり返る事なく微妙な出来になっていた。
メタ的な感じの話で進んでいくけれど、割とどこかで見た展開が続くので新鮮味が感じられず、惰性で見ていた気がする。でも一応原作は追ってたからその流れで最後まで見届けた。
ジャンプアニメって良くも悪くも話題に上がるはずなのにアンデラは本当に話題にならなかった。初期は好きだったが故に寂しい気がする。現在の原作はしばらく読んでいないけれど今何やってるんだろう。これを機に読み返してみようかしら。

20位「道産子ギャルはなまらめんこい」
北海道行きてぇ〜となった以外はうっすいラブコメだったなって印象が強く残った。
この手の作品で全くキュンともせず、ドキドキするはずのシーンでも「せやねぇ〜」ってお茶を啜って目を細めて見るくらいにはときめかなかった。オチとかだろうねって感じだったのでそんなに引っ張らんでもと思った。
でも不快になる要素が全くないので、疲れて帰ってきた時とか、何か見たいけれど気楽なもの無いかなーと考えてる時にサクッと見れたので緩衝材的立ち位置なアニメであったのでそこは感謝。
OPとEDは耳残りがとても良く、なまらめんこいギャル!とわやわやわー!とオーイシゴシゴシ、間違えたオーイシマサヨシの作品への当て書き力の高さに関心してしまった。
原作は現在進行形で大変な事になってるみたいやけど、そこもアニメでやってくれないかな〜(鬼畜)

19位「佐々木とピーちゃん」
OPと作風が全く合ってねぇよ!部門第1位。K-POPっぽい曲をなぜこの作品に合体させたのか、プロデューサーたちの判断がわからない。
それはさておき作品は異世界行ったり来たり生活という事で、ピーちゃんと一緒に異世界行って物品の交渉をしたりするお仕事アニメだったけど、どの要素も中途半端で見終わっても見たな〜くらいしか残らなかった。
あと佐々木の家事情を知ろうとする将来パパ活絶対やるやんガールの待ち伏せのシーンは一体何だったんだろう…。あのシーンはどういう目で見ればいいのか分からなかったし、話的に必要は無かった気がする。
ただ1クールである程度話はまとめていて、2期につながる展開をやってという形はまだ良かったので、今期の中では真ん中くらいになった。

18位「シャングリラ・フロンティア」(2クール目)
原作は話題になってたけど読んでなくて、1クール目始まる時はどんな作品なんだろうなーとワクワクしてたけどあれ?そこまでじゃない?と思ったモヤモヤを抱えたまま2クール目へ。
うん、2クール目も微妙、というか展開が遅すぎてヴェザイモン戦は謎に長いし生き返って死んでの繰り返しで見応え歯応え共になく、やっぱSAOくらいのスレスレの勝負くらい無いとなぁと先駆者の功績を讃えるきっかけになった作品だった。
新年早々サンラクとエムルが結婚(言葉足らず)なされたので、この2人の会話シーン見てたら夫婦漫才やなぁってほのぼのしながら見てた。

17位「ぶっちぎり?!」
MAPPA制作のヤンキーアニメ。世界観はアジアな雰囲気の街並みだったり、現代風ヤンキーといった斬新さもあって良さげやなぁと思っていたんだけれど…。

主人公周りのキャラクターが個性全開で尚且つ魅力的なキャラクターが多く、特に真宝は優しさ全開の前半から闇落ちした後半まで魅力が衰える事なくとてもいいキャラで好みだった。
それ故に主人公の荒仁の行動の原動力が童貞捨てて〜とかまほろちゃんに惚れられるとか、そういう動機ばっかでシンプルにキモかったせいか、荒仁が出てない時の方が面白いという主人公が邪魔な作品だったのはかなり残念だった。
本気人という設定も浅く掬っただけだし、最後の方にダーッと伏線を回収して終わっていったので勿体なさが残る作品だった。可能性は低そうだが2期があったら挽回を願いたい。

16位「青の祓魔師 島根啓明結社篇」
アニメ版をリアルタイムで見るのは初。
作画は特別良くないけれど、それも込みで懐かしい気持ちになれて原作も読み返したくなった。
出雲の過去の掘り下げもしっかりしてたし、しえみは最高に可愛かったですよ。

15位「うる星やつら 第2期」
安心安全安定だっちゃ。ちょうどいいアニメで、カオスな作品が多かった今期の中では緩衝材的存在だった。しかしまぁギャグがヒットすることヒットすること。

14位「魔女と野獣」
ミステリー要素・ダークファンタジー・魔法や魔女といった要素盛り盛りで、凸凹バディものとしては異例のスタイリッシュさもとても好みだった。
少々話の進みが遅いせいか、1クールでは綺麗にまとめきれずに2期に投げちゃったのは残念。
作画も後半ちょっと不安定になっていたのも、1週延期になったのも響いてたのかなぁと制作体制は不安定だったぽいのが透けて見えちゃった。

でも森川さんと大地さんの掛け合いはじめ声優陣の演技は今期の中でもトップクラスだったので、伏線がどんどん回収されて尻上がりに面白くなるであろう2期に期待したい。

13位「SYNDUALITY Noir 第2クール」
1クール目ははっきり言ってつまらない、というか笑えない下ネタが無駄に多くてキツかったけれど、2クール目では下ネタを完全封印してしっかり人間とメイガスとの関わり合いや共生に重きを置いていて、地に足ついた面白さになっていて好感が持てた。
登場キャラも増えたので複雑になったところはあったけれど、古賀さん筆頭に声優陣の多種多様な演技力で突き抜けてくれてた。

1クール目から作画はとても良かったし、キャラデザも好みのものが多かったので、ノワール/ミステルのブラックホワイトなデザインがたまらなく良かった。
ただ肝心のロボがどれもこれも微妙だったのは残念。魅力的なロボットって難しいんやねと思った。
続きはゲームでって終わり方でもなく、アニメ単体としてしっかりオチも付けていたし、2クールでやり切ってくれたので良かった。ゲームは…やるかは保留で笑

12位「愚かな天使は悪魔と踊る」
相反する天使と悪魔のラブコメで、構図的にはどこかで見たことあるやつなんだけど、意外とキュンとするシーンがあったり、笑いどころも用意されてたり(顔面崩壊のパロディだけはアレだったが笑)、作画の良さも相まって1クール飽きることなく楽しめた。
謎に脳内対戦で野沢雅子さんと田中真弓さんの悟空vsルフィというジャンプゲームかってくらい豪華なものが差し込まれるのが面白かったし、山路さん演じる教師がしっかりハゲなのもポイントが高い(某ステイサム)。
終盤はシリアス味があって天使vs悪魔、なんなら天使の方が悪く見えるという感じのバトルにシフトした感じはあったけど、ラブコメオーラ全開で最後まで行ったらどうなったんだろうなとは思った。シリアスも悪くはなかったけれど。
佐倉さんヒロインはこちらに軍配が上がりました。

11位「望まぬ不死の冒険者」
転生ではなく蘇り系ファンタジーで、1話時点では地味すぎて印象に残らないだろうなーと思っていたけれど、ジワジワ〜と面白くなっていくタイプのファンタジーで、主人公の能力が自身の成長と共に強くなっていき、周りの人の支えで助かったり、逆に能力や主人公自身の力で助けたりと、人間味溢れていてとても好みの作品だった。
スローかつ中盤過ぎたあたりがピークで終盤はちょっと盛り下がってしまったけど、原作者の優しさなんかが伝わってきて嬉しかった。こういう作品こそもっと評価されてほしいなぁ。

10位「魔都精兵のスレイブ」
ジャンプラ発の紳士アニメだー!
お色気ハーレムバトルと要素盛り盛りで、女性が優位に立つ世界で主人公がスレイブ(奴隷)こと怪物になって戦っていくもので、バトルモノとしてはシンプルな面白さで、ご褒美シーンは謎の白線が飛び交うわけではなく、ちょっとエッチなご褒美が続く感じで1話1話進んで俺たちの戦いはこれからだ!で2期に繋げてはいたけれど、1期だけでもしっかり完結はしているので良かった。
ハーレムものでは「結婚指輪物語」とかいう駄作がいたせいか相対的に今作の評価が上がった気がする。
立花日菜さんの声がガン刺さりなので、寧ちゃんの解説コーナー癒しやった〜。

9位「マッシュル 神覚者候補選抜試験篇」
原作は1話を本誌で読んだ時に受け付けなかったせいか読んでおらず、アニメ放送時からしっかり見出して結構面白いなぁとなってからの2期。
ブリンバンバンでまさかの盛り上がり方をしてたけど、本編も選抜試験を軸にマッシュの筋肉パワーで魔法界を駆け抜けていく脳筋王道ストーリーで毎話毎話楽しめた。
魔法世界をグーパンでやるしかない精神で、そこを全くブレずに2クールやり切ってくれて芯がしっかりしてるなーと感心するばかり。ぜひ3期もパワーで暴れまわってくださいな。

8位「休日のわるものさん」
今期の癒し枠。
わるものさんのゆるっとした日常に共感しまくりで、パンダ好きのところとかコンビニで買うものを悩んだりだとか、みかんの皮で遊んでみたりするとか、わるものさんや周りの登場人物の行動がどれもこれも可愛くて疲れた日なんかには最高に効いた。
ヒーローサイドの物語もしっかりしていて、どこか切ないところもありつつ、まっすぐ前に行くためにヒーローをしているという気持ちがビシバシ伝わってきて、優しさの応酬にホロっときたり。
こういう作品はやはり大切。パンダ会いてぇ〜。

7位「勇気爆発バーンブレイバーン」
はいきました。今期のダークホースの1つにして変態作品。
Cygamesが作ってる時点で何かあるんだろうなとは思ったけど、ロボットのブレイバーン最高に変態、超気持ち悪くて、毎度イサミ可哀想って感想が出てくるのが謎すぎて面白かった。
中盤から合流したルルとスペルビアのやり取りなんかどういう表情で見ればいいか分からんかった。Cygames責任をとってくれ笑
若干停滞した中盤から加速するように怒涛の展開が襲ってきた8話以降はガシッとハートを捕まれ、最終話直前で再びふざけ出して、最終話はもう本当やりたい放題で、昭和のロボットアニメのOPのパロディをやってみたり、ラスボスなんか威厳を感じさせることなくガンガン突破していくしの暴れっぷりで最高に笑わせてもらった。

最初から最後まで勇気爆発。潔い作品に出会えて嬉しさ爆発した。
最後まで野郎2人が裸で踊るEDの真相は明かされなかったが、これも伏線なのか?Cygames期待しとるぞ。

6位「魔法少女にあこがれて」
今期のダークホースの1つにして変態作品(ついさっき同じことを書いたような…?)。

タイトルとデザインしか見てなかったから、根暗な子が魔法少女になるために奮闘する話なのかな〜くらいの印象で見たらあらビックリ。
本性が無茶苦茶ドSな主人公が魔法少女をあらゆるプレイで辱めていくヤバーい作品。どこでそんなプレイを覚えてきたんだってくらいAVを遥かに超えるものをやってくるし、躊躇わずにプレイに突入するし、プレイを受け入れるようになったら断固として拒否したりと、1話のあのオドオド感はどうしたんだってくらいにはヴィランの時は完璧に別人。そのギャップが良い。
魔法少女側も1人マゾがいるので、だんだんプレイに興奮してくるところとか面白すぎたし、最終形態がマゾの自分が原動力になっているところとか狂ってて好き。

キャラクターも一人一人しっかりキャラ立ちしていたのも好印象で、Sへの切り替え方が素早いうてなに、わちゃわちゃやかましくておもろいキウィ、恥ずかしがり屋で年相応だけど能力でやることがエグすぎるこりすちゃんと主軸の3人が濃いのもあって、魔法少女や追加戦士(ここではヴィラン)もつられてキャラが濃くなっていくもんだからどの子も印象に残ってる。これは原作者さんのキャラ付けのうまさと声優さんの表現力の高さに唸るものがあった。アミューズの狂犬、ここではポメラニアンだった。

規制の謎の白線はしょっちゅう入るけれど、入るタイミングが急すぎて逆にそれが面白さに繋がってた。規制なしの方も見たくて配信フォームに契約して見たけれど抜群にエッチで良かった。地上波で流せるギリギリのラインを突いていたのは製作陣の心意気の高さを伺えた。
ハッピーな終わり方で後味スッキリ。これは2期も期待しちゃうやつだ〜。

5位「薬屋のひとりごと」(2クール目)
1クール目の完成度の高さを持続させて、ミステリー要素と人間関係の深さを更に面白くさせて、どの話も見応えがありつつ、エンタメとしての楽しさがあって、1話ごとで完結するのかと思いきや、意外な伏線が数話後で活きてくるのが考察のしがいがあって難解すぎないけど、しっかり頭を使うミステリーで好みだった。
この時代をテーマにした作品に普段触れることがないからその点でも新鮮に感じたし、猫猫の考えがダイレクトに伝わってくるのもあって、作品に並行していけたのも面白かった要因だと思う。

猫猫と壬氏様のやり取りが変わらずキュートで、ほとんど気づかない猫猫にちょっかいをかけまくる壬氏様がたまらん。しかも恋愛関係になる事ないってのもポイントが高く、2クール分の終わり方も原点に立ち返って猫猫が依頼を受けるってのが最高。
2期への期待も膨らませてくれるし、原作も読みたくなる(というか買った)作りも上手だった。
なめらかな作画にUruさんの優しい声のオープニングに包まれた傑作、2期楽しみにしてます。

4位「姫様"拷問"の時間です」
あかーん!可愛すぎるー!!!
拷問というタイトルとは程遠い、とても平和なお仕置きを受けて姫様が全部国の秘密を暴露していくという流れで1エピソード完結するというのは最後まで変わらないのに、姫様が妙に誘惑に弱いせいかすぐに暴露しちゃうし、拷問が飯関係なのも飯テロに弱い自分からしたら深夜に腹の虫が鳴るぅ〜ってなって、ラーメン食っちゃった。
飯ネタが結構挟まれてるな〜と思ったら日常回にあるイベントを拷問に持ってきたらアクティブさが加わって、それもほのぼのしているから変わらず楽しく癒された。
姫様が脱出できる機会は何回かあったのに、男性への耐性が無かったり、服が溶けちゃいそうになったりで脱出できないのもめっちゃコメディしてた。

魔王軍のキャラクターも個性強めながら優しい奴らばかりなのでニコニコしながら見れたし、魔王も魔王で私情挟みまくりでどんなに特大なヒントであろうとスルーしちゃうから愛しいキャラになってしまってた。

最終話で異世界に飛ばされたりしてぶっ飛んでたけど、着地点はドッチボールの時間だー!ってのもこの作品らしい終わり方で素敵だった。2期もワクワクさせてくれ〜。

3位「葬送のフリーレン」(2クール目)

葬送のフリーレン


1クール目ももちろん素晴らしかったけれど、2クール目もやはり素晴らしい。
パーティができたからこそ守るものが増えてフリーレンがしっかりして、フェルンもしっかりして、シュタルクはあたふたして、ザインは見守るように歩いて、パーティだからどこかで別れもあり出会いもあり、RPGのその後の世界を共に旅できる優しい世界が展開されていて素敵だった。

2クール目では魔法試験がメインストーリーになり、これまた個性豊かなメンツが揃って、それぞれの魔法や生活のルーティンや趣味嗜好なんかがどのキャラも発揮されていて毎話驚かされっぱなしだった。
ジト目でダウナーなキャラのユーベルは好みすぎた。これは罪ですわ。

コメディな点も変わらず良くて、コメディリリーフを一身に引き受けるフリーレンが最高に楽しく、しょっちゅう暗いよー怖いよー状態になるし、ぼやや〜って感じの表情になっちゃうし、常に緩さがあって好きだった。
それなのにフリーレンはヒンメルはじめ過去に組んだパーティとの回想や経験で自分の引き出しを増やして困難を潜り抜けていく過程はヒンメルの優しいセリフも相まってグッときた。

フェルンとシュタルクの関係性がちょろっと動くのは可愛すぎて情緒がおかしくなりそうだった。鈍すぎるぞシュタルク。でもそんなお前が大好きだぞシュタルク。むっすーフェルン。むっすー。

作画は2クール通してどの回もハイレベルで、2クール目ではアクションシーンがかなり増えたのにどの構図も見やすさと迫力がマッチしていて見応え抜群だった。
キャラクターの表情がコロコロ変わる作品ではないのに、どのキャラもどんな性格かがバシッと分かる点は最高の声優陣による声合戦のおかげだと思う。たくさんの熱を吹き込んでくれて感謝しかない。

最終話のタイトルが

   「また会ったときに恥ずかしいからね」

もう完璧すぎるんですよ。恥ずかしがって欲しいので2期でまた会いたいです。会えなきゃむっすーですよ。

2位「僕の心のヤバイやつ 第2期」

僕の心のヤバイやつ


1話からの印象がここまで変わった作品は過去見ても無いんじゃないかってくらい、今まで観た恋愛作品の中でもずば抜けてときめきまくった。

主人公が時間かけてでもしっかり成長する作品が大好きなので(よって転生系やチート系はよほど狂ってない限り成長が感じられなくて苦手)、最初はいじいじしていた京太郎がどんどん漢になっていく過程が好きすぎて、山田杏奈の事を好きになり、己の殻を破って山田杏奈に告白する。
中学生のなんてことない恋愛と言ってしまえばそうなんですが、この頃の年代は好きに向かってまっすぐになっているお年頃。今では不貞腐れてしまった自分も中学の時はしっかり恋してたけれど、気持ちは伝えきれなかった。京太郎はその気持ちを頑張って自分の言葉で伝えていて、どのシーンも美しく逞しくてしっかり泣いた。誰よりも強い京太郎に拍手を。
山田もモデル、女優と少し離れた世界で葛藤する中で京太郎との恋を通じて自身のキャリアアップも果たして懸命に努力する様子が映されており、泣きじゃくりながらも我を突き通しての成長にこれまた泣いた。

進級したのもあって濃いキャラクターが増えるけれど、恋敵が増えるのではなくフラッシュモブ大好きな面々が増えてコメディ要素も強化されるというのが今作の面白いところ。フラッシュモブをなんとかして回避しようとする様子はすれ違いコントのようで好きだった。

最終話の胸キュンシーンの昂りが原作とアニメでは違うところで最高到達点に辿り着いていたのが印象的だった。原作では鳥居のところが最高潮だったのに、アニメでは図書室が最高潮。どちらも素晴らしいシーンだったが故に2つの媒体で違う良さを感じられて、この作品をアニメで見れて良かったなぁってなった。

2期のOPがこれまた素晴らしく、滑らかな作画をたっぷり見せてくれて、サビでのダンスシーン。もうここでハートに矢が刺さりまくった。ぎこちないけどしっかり踊ってからの2人でハートマークはヤバい、もうここで見ているこちら側が爆発しそうになってしまった。好きで好きでたまりません。

原作を読んでいるのでその後の物語も把握済みですが、その後もたっぷりときめかせてくれるのであわよくば3期でまたハートを撃ち抜いてください。京太郎、杏奈おめでとー!!!

1位「ダンジョン飯」

ダンジョン飯


冬アニメ1位はダンジョン飯。アニメを見るまでは原作を読んだ事はなかったけれど、これがまた最高だった。命をいただくということの大切さと残忍さ、生きるということの大切さを1話1話しっかり説いてくれる作品で最高に沁みた〜。

リアクションがどのキャラも良くて、特にマルシルは顔芸レベルで全力でリアクションしてくれていてとても大好きになった。
チルチャックは不満を持ちながらも付き合ってくれて、その中で1歩1歩成長していく姿がとても良かった。ライオスより年上なのがわかった時のライオスの顔よ笑
センシはとってもマイペースで料理第一、自然第一だからパーティを振り回しまくってて超好きになった。おとぼけでかわいい。
ライオスはしっかりしてるのに、モンスターを目の前にしたら食の事しか考えてない良い意味で狂ったキャラだったのもたまらなく良かった。

今作の最初の目的だったフェリンの救出を1クールの終盤にしっかり持ってきてるのもブレてない良さがあって、そこにも食が近くにあったりとダンジョン飯というものをここまで貫き通して作っている事にも感動した。

TRIGGERの素晴らしい作画によって飯の美味さが画面越しにバッチリ伝わってきて、実際にある料理をモンスターで作ってみてそれが美味しく映るって改めてすげぇなぁってなった。チームTRIGGERの愛がビシバシ伝わってきて、アニメを愛する人間からしたらこんなに嬉しい事はない。
レシピが公開されているからできそうな料理は真似してみたけどあんなに美味そうには作れない。電化製品は揃っているのにどうしてどうして…。

OPとEDがどちらも素晴らしく、「Sleep Walking Orchestra」は旅のリスタートを感じさせてくれるケルト調の楽曲で、歌詞の一つ一つがダンジョン飯を知っていくごとにどうしてこんなに世界観を上手く表せれるんだろうと唸るばかり。
「Party!!」はモンスターを討伐し終えての打ち上げの様子を表したハッピーな楽曲でこれまたテンションの上がる1曲。背景も分厚い小説の挿絵のような1枚でその作品のシーンひとつが分かるようなのもとても良かった。バンプとリョクシャカに感謝を。

1つ区切りをつけて、また新たな冒険へ。2クール目ではどんな料理が出てくるんだろうワクワク。

ざっくり総評:ダンジョン飯・僕ヤバ2期・フリーレン・姫様・薬屋の5本が飛び抜けていて、その作品を見る時は本当にハッピーだった。こういう作品に出会えるからこそアニメは楽しいし偉大。
それ故に22位から34位はどこかしら欠点のある作品だった。特に下位5本。やはり転生系やオレツエー系は肌に合わない。

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