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お気に入りの家具と時を重ねる
初めてアルヴァ・アアルトを知ったのは
大学生の頃だった。
金沢市にあるNOWというお店で
アアルトのヴィンテージのテーブルに
一目惚れして即購入。
当時は今ほど高値ではなく、
10万円ほどで購入できた。
その後、事情があり
テーブルを手放してしまった。
正直、かなり後悔してる。
「やってしまった...」
手放してから数年後、
妻との交際を機に
再度テーブルを購入。
今使っているのがこれ↓
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社会人1年目から使っていたものと
色違いのものを使っている。
テーブルを買い、
椅子も新調した。
でもまだ何かが足りない。
「良いものと巡りあいたい!!」
妻の友人たちが遊びにきても
気軽に座れる。
物書きするときに
楽に座れる。
煮込み時間に
ちょっと座れる。
そんな椅子を探していた。
その時、見つけたのがこれ↓
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「スツール 60」の90周年モデルのひとつである「スツール 60 ロイム」は、波状の炎のような木目模様がまれに現れる希少な白樺を素材としています。
ロイムはフィンランド語で「炎」を意味し、日本では「トラ杢目」と呼ばれるその模様は、表面仕上げをすることでさらに鮮明に浮かび上がります。
希少な木材ゆえに数量限定で発売するスツール60ロイムは、フィンランド産の自然素材の美しさと多様性を表現しています。
自分の誕生日に
セルフプレゼント。
毎日節約して、
お金を貯めてきた。
今回ばかりはいいだろう。
そう自分に言い聞かせ、
「スツール60ロイム」を買った。
自宅に帰ってからすぐに
オイルを塗ってみた。
天然の木材用オイルや布、
サンドペーパーが同封されている。
無塗装の状態から
オイルを自分で塗っていく仕様。
塗って、乾かして
塗って、乾かしてを繰り返す。
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そして、ついに完成!
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「トラ杢目」模様が、
鮮明に浮かび上がった↓
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画像でもわかる模様が素敵。
毎日触れて感触を確かめている。
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自宅にある家具で1番好きで
持っていて誇らしくもなる椅子だ。
右のスツールは自分で購入したもの。
左のスツールは
妻がプレゼントしてくれた、
カスタムのスツール60。
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座面と脚をカスタムできるので
椅子が好きな人にはおすすめ。
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標準化された製品は決して完成品ではない。個々の人間的な感情を重ねることでそれは完成する。
自身の手でオイルを塗ることで
スツールへの愛着が高まる。
テーブルもスツールも
曲げ木の脚がたまらない。
家族とともに時を重ねて
表情を変えていく家具が好きだ。
日常を彩ってくれる、
そんな家具が好きなのだ。
あなたはどんな家具とともに
暮らしていますか?