酸素投与と,その際のFiO2値の目安
酸素投与は,入院患者さんに行う基本的な医療介入ですよね.
呼吸不全対応に慣れてきた方は,SpO2やPaO2をみて,どれくらい重症なのかイメージすると思いますが,人工呼吸器でもない限り,投与している方の酸素濃度(FiO2)がわかりませんよね.
これは,酸素投与時の目安の表です.
顔の形とマスクのフィットや,口呼吸の割合などにも左右されるので,あくまで目安にすぎませんが,目安がないよりマシでしょう.
重要なところは,酸素流量にばかり目が行き,リザーバー(酸素をためこむスペース)の影響度を知らない人が結構いるところ.
というか,むしろ,リザーバー容量の違いでFiO2が変わっているわけです.
リザーバー10Lで酸素が保てていない症例はたいてい人工呼吸器だな,と,この表を見ればある程度見切りも付きますね.
(NIPPVというクッションもありますが...)