第7回 8月14日、15日、16日の活動報告


ボランティアの方と一緒に
根上昌子先生とボランティアの方
仮設住宅とドクターカー

仮設住宅の状況

根上みらいクリニックのすぐ近くにある、仮設住宅に医療ボランティアに行きました。事前にチラシを「医療相談」として配布していますが、現状はお一人のみが利用してくださいました。
大きな問題はありませんでしたが、ちょっと複雑な気持ちになってしまうことをお聞きしました。

(ここからはフィクションとして考えてください。)
震災当初は、1日でも早く避難所から復興の一歩を踏み出すために、仮設住宅が抽選であたればラッキー、本当にありがたい、という気持ちでした。
今でもその気持ちは変わりません。
8月現在まで、仮設住宅が決まらなかった人たちは、大変お気の毒ですが、「ここまで避難所で我慢していたので、便利な市街地にある仮設住宅に、コミュニティの人たちと一緒に居住したい、そのように交渉しているところです。」との言葉を聞いて、とても悲しくなりました。
一部の仮設住宅がまだ空いているのは、当選した人の中に上記の考えがある方と同調しているようです。

避難所で生活している方は、居住費用、光熱費、食費が全て無料となっています。仮設住宅にいる人は居住費用以外は、全て使用した分を支払う必要があります。お互いが恵まれているという考え方が生まれています。

時間が経つと、疲労はもちろん、個人の価値観の違いが表在化してくるのは致し方ないのでしょう。

ただ、ボランティアをさせていただいている立場からしたら、とても複雑です。

郵便局での医療活動

16日金曜日は朝9時から南大呑郵便局にドクターカーを停車して、診察、点滴を行いました。

皆様、点滴しながら世間話されて楽しそうです。
飲み物やかき氷を食べながらの点滴で、リラックスされています。

郵便局の待合で治療するのは、涼しくて良いですが、業務に迷惑となってしまいます。ドクターカー内はエアコンをつけても暑いので、郵便局隣の食事処をお借りしました。
オーナーは郵便局長さんですので、一言お願いしたら、「どうぞ!」と快諾いただきました。
暑いとなかなか家を出ることはないので、お友達同士でもなかなか会うことがないそうです。病院の点滴ルームや、待合では、気楽に話ができないでしょう。
この食事処でしたら、点滴や診察しながら、待っている時間も、アフタヌーンティーをしながら待機もできます。
地域のコミュニテイの一環として、定期的な訪問診療を行うのも良いでしょう。医療過疎地域では、診療所を開設するより、ドクターカーのようなある程度の検査が可能な移動診療所が有効であると感じました。

おまけ


土曜日に鮎漁を体験させていただきました。郵便局長さんは、投網の資格をお持ちです。苔で滑りまくりました。(尻餅によりスマホ破損、脚はガクガク、敏捷な動きの局長さんに対して、ジャイアント馬場のようなスローな動きの尾﨑、鮎はとても素早いです。ウグイは、馬場な動きの尾﨑でも捕まります。)

流石、プロです!
美味しく塩焼きでいただきました。

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ドクターカー尾﨑道郎・Protect NOTO
みなさまからいただいたサポートは能登での支援活動に100%使わせていただきます。ドクターカーでの活動報告も、随時行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。