第6回 7月18日、19日、20日の活動報告(3日目)

珠洲市で3Dプリンターを使用した建築を行なっているという情報を、石川真理子先生からいただき、タイミングよく関係者の方とお会いするチャンスをいただきました。

基礎部分も3Dプリンターで作成とのことです。(左の仮設トイレにご注目)
ドクターカーと3Dプリンターで作成した建築資材
セメントと水、固定する成分を混ぜて絞り出すそうです。
セメントは市販のものです。ミルフィーユみたいです。
基礎のアップです。土をセメントの代わりに使用できるそうです。
(だから、火星の土と水があれば、3Dプリンンターで火星基地を作れるのですね)

現場にいらっしゃる堀島さん、もう一名の方の3人で食事をとりながらいっぱい意見を出し合いました。
建設と医療、視点が異なりますが、全く別の視点や意見、アイデアが合わさるととても大きな力になりそうです。

震災避難で24時間耐えられないことは「トイレ」、水や食べ物は24時間我慢できますが、トイレを24時間我慢できる人はいません。

1枚目に写っている仮設トイレは、工事現場では普通で、建設作業員の方々は体力もあり、日中で開放的なところにあるため、犯罪や事故とは無縁かと思います。

ただ、避難所にある仮設トイレは、犯罪や事故の温床になってしまうのです。

避難所のトイレは、知られていませんが、犯罪発生があります。(女性や子供がターゲットになってしまいます。)
汚物を貯めるタンクがあるため、トイレの段差が高く、洋式より和式のトイレが多いため、水分摂取を控えてトイレへ行く回数を減らそうとしています。

これは医学的にとても問題です。水分を取らずにいたら、
①エコノミー症候群になりやすい
②尿路感染症、膀胱炎、尿道炎(女性が多いです)になりやすい
③段差で転倒して、骨折しやすい(高齢者は、大腿骨頸部骨折や圧迫骨折を起こしてしまいます。これが起きたら、寝たきり一直線です。)

防犯的にも大変重要です。

尾﨑からは、「自宅と同じクオリティのトイレを24時間以内にたくさん作れませんか?」というお願いを出してみました。

コの字型の壁を3Dプリンターで作る。
建具の扉を取り付け
屋根は平らな板状の軽いものを取り付け
新幹線や特急にあるステンレス製の汚物を吸い取るタイプの水洗トイレを設置
水は大きなポリタンクに川や雨水を溜める
ポンプでトイレに水を送るので重力は関係ありません
電源はリチウム蓄電池とソーラーパネル
車のバッテリーを交流電源に変更するコンバーターを代用することも可能

全て技術的には可能とのことでした。
「自宅と同じくらい安心安全なトイレを提供」という問題を解決する。
近日中に、皆様とzoomでミーティングする予定です。

素晴らしいご縁に感謝です。


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ドクターカー尾﨑道郎・Protect NOTO
みなさまからいただいたサポートは能登での支援活動に100%使わせていただきます。ドクターカーでの活動報告も、随時行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。