Dr.Uのミュンヘン留学日記 #13 ついに念願の渡独 2020.12.3
Guten Tag! Dr.U@ついに渡独成功です。
約8ヶ月の待機期間を終えて、ついに渡独できました。
といっても、今ドイツはミニロックダウンの真っ最中で、ドイツ政府は12月下旬まで現在のミニロックダウンの継続を発表している状況です。
現時点でドイツ政府は日本からの観光客の入国を許可しておらず、特別な渡航理由がありビザを取得している人しか日本からは入国できません。入国条件の詳細は在ドイツ日本大使館のホームページをご参照ください。
今日はミニロックダウンの最中、どのようにしてドイツへ入国したか、私の経験を書いていきます。
受付でパスポートと渡航理由の書類を提示
ANAはミュンヘンへの直行便を運行していたのですが、COVID-19による旅客減少のためか、羽田-ミュンヘン間の直行便は現在運行していません。そのため、フランクフルト経由でミュンヘンに向かうことにしました。
しかし、旅客が減少しているこのご時世。羽田-フランクフルト便の数も少なく、夜中の0:50羽田発の便に乗ることにしました。
フライト当日は時間に余裕をもって、22時頃に羽田空港の国際線(第3)ターミナルに到着しました。スーツケースを預けにANAカウンターに向かいますが、予想とおりANAカウンターはというか、空港全体がガラガラの状態でした。
ANAカウンターで荷物を預けて、いつも通りパスポートを提示すると、今回は渡航理由の証明になる書類の提示を依頼されました。私は留学先から招待状をもらっていたので、招待状を見せたところ速やかに手続きは完了しました。
渡航理由の書類を提示する理由を聞くと、「ドイツへ入国する際に書類の提示が求められることが多く、最近現地で入国できないといったトラブルも起きているので事前に確認している」ということでした。
やはり入国できないこともあるのかと、若干不安になりました。
その後、セキュリティーチェック、税関を通過して搭乗口へ向かいます。登場口には、ぱっと見20〜30人程度の乗客が待っていました。半分がドイツ人(?)、残り半分が日本人といった感じです。
飛行機に搭乗すると、これも予想とおり座席はガラガラでした。航空会社の経営が厳しいというニュースをよく耳にしますが、特に国際線は厳しい状況だなと感じました。
そんな厳しい状況の中、しっかりとサービスを提供してくれているANAのスタッフの皆様には本当に感謝です。
フランクフルトでの乗り継ぎに難渋
羽田から約12時間のフライトを終えて、フランクフルト空港に到着します。
飛行機からおりると、現地のANAスタッフ(日本人ではありませんでした)が乗継客に乗継便の搭乗口を伝えていました。私の場合は到着したターミナルBから、ターミナルAに行くよう英語で説明を受けました。
そして空港の掲示板に従いターミナルAを目指していくと、大きな人だかりがあり、"Automated border control"という看板が見えました。現地時間の5時台という早朝にも関わらず、けっこうな行列でした。
列の先頭の人達は、駅の自動改札機のような機械にパスポートをスキャンさせて次々とそこを通過していました。ターミナルAの表示がこのborder controlの向こう側になっていましたので、どうやらここを通過する必要がありそうです。
そして、私もこの行列に並んで少し進んでからわかったのですが、行列は途中で2つに分かれていました。一つは上述した自動改札機へ向かう列、もう一つは現地警察らしき人が座っているブースに向かっています(列に並ぶ前は人混みのため、ブースが見えませんでした)。
そこで自動改札機の看板を近くでもう一度よく見てみると、小さな文字で"for passengers 18 years and older with EU, EEA or CH passport only"と記載されていました。
つまり、自動改札はEUパスポートを持っている人専用で、私の場合は自動改札機ではなく対人ブースへ向かう必要があるということでした。他に掲示板もないですし、小さい文字で書いてあるあたり、海外ってわかりやすく説明する気を感じないですよね・・・。
ということで、対人ブースの行列に並び直します。ちょうどこのとき朝6時になったためか、職員の数が増えて、旅客に対応するブースも増えました。そのおかげで10分ほどで私の順番がきました。
警察官らしき服装の職員にパスポートと招待状を提示します。ここで入国拒否されたら、日本へUターンさせられることになるので、かなり緊張して臨みました。すると、特に質問もなくパスポートにスタンプを押してくれて、パスポートコントロールを通過できました!
研究滞在ビザと招待状がなければ、ここまですんなりと通過することはできなかったと思います。
ミュンヘンへの乗り継ぎ
パスポートコントロールを通過すると、また自動改札がありミュンヘン行きの航空券をスキャンさせます。そして、そこを通過するとまた行列ができており、看板には"Economy"と書かれています。
列にならんである程度進むとわかったのですが、この行列は荷物のセキュリティチェックでした。ここでは20分ほど待って、ようやく自分の順番になりました。
パソコン、タブレット等の電子機器をリュックから取り出し、荷物をスキャンしてもらいます。自分も金属探知機の中を通過すると、職員が「そっちのタブレットを見て」と説明したので、指差す先に置いてあるタブレットを見ると"pass"と表示されていました。
そのまま進むと警察官らしき男性に「マスクを・・・・(内容を聞き取れませんでした)」と止められました。
羽田とフランクフルト両方のパスポートコントロールで、パスポートの写真と顔を照らし合わせるためマスクを下ろすよう言われたことを思い出し、マスクをさげると「マスクで鼻もちゃんと覆ってください」と注意されました。自分のマスクが少しずりおちていて、鼻が出ていることを注意されていたようです。
さらに進むと、通過した人の一部が別の列を作っており、空港の職員がかばんの中身をチェックしていました。私も並ぶべきなのか迷ったので、近くにいた職員に聞いてみたところ、「あなたは荷物チェックで問題がありましたか?もし問題なければ行かなくていいですよ。」とのことでした。
さっきのタブレットで"pass"にならなかった人が並ぶのでしょうか?
とりあえず、自分は並ぶ必要がないようでしたので、そのままセキュリティチェックを通過しました。
やっとミュンヘン行きの搭乗口へ到着
セキュリティチェックを通過すると、国内線らしきターミナルへ到着しました。ミュンヘン行きの搭乗口に到着し、ようやく一安心です。ここへ到着した時点で7時前になっていましたので、トランジットには最低でも2時間程度みておいたほうが時間に余裕ができ安心できると思います。私の場合、トランジットに4時間弱の時間がありましたので、その点は安心感がありました。
ここまでなんとか順調に進んでしたが、この時点では私のスーツケースを受け取ってないので、ちゃんとミュンヘン行きの便に乗せてもらっているか若干不安でした。羽田空港でANA職員の方が「お荷物はミュンヘンまでしっかりとお預かりします」とにこやかに説明してくれたことを思い出し、心配しても仕方がないので空いているお店でパンを買い、ミュンヘン行きの飛行機を待ちます。
ミュンヘン行きの国内線
出発時間が近づくと登場口にはけっこうな人だかりができていました。日本と同様、国内線は旅客がそこそこいるようです。もちろん全員マスクをしていました。搭乗するとき、私の後ろにいた中国人らしき女性は白い全身防護服を着ていました。そこまでするかとは思いましたが、不安な気持ちは理解できます。
飛行機に乗り込むと、3列シートの真ん中は基本的に空いていて、両端のみ客が座るという状況でした。機内ではCAさんからペットボトルの水が配られ、比較的通常営業なフライトでした。
ミュンヘン空港に到着
そして1時間ほどのフライトで、ミュンヘン空港へ到着しました。
到着後は特にチェックを受けることなく、"Gepäckausgabe (荷物受取所)"に向かいました。国内線の便だったからか、Gepäckausgabeを待っている人はまばらで、10分ほどで自分のスーツケースを受け取りました。
ロストバッゲージせず、自分の荷物がちゃんと手元に届いたときには、安心するとともにANA職員の方のにこやかな笑顔を思い出し感謝しました。
そして、あとは市街地のホテルへ向かうだけです。大きなスーツケースを2つ持っていたため、電車ではなくバスのほうが楽だろうと考え、バス乗り場へ向かいます。
ミュンヘン駅行きのバス乗り場は空港の建物を出て、すぐ目の前にありました。バス停まではしっかり掲示板がありましたので、迷わず到着しました。
バスの時刻表をみると、毎時0分と30分にバスが来るようでした。少し時間があるのと屋外はかなり寒かったので、一旦空港の建物内に戻り、バスの時間を待ちながらインターネットでチケットを入手することにしました。
チケットをバスの運転手から直接購入すると11ユーロ必要なところ、ネット予約なら10.5ユーロと少しお得になるのと、一度自分でネット予約してみたかったからです。ネット予約は比較的簡単で、数分でチケットを購入でき最終画面でチケットが表示されました。そうして、準備万端になったところでちょうどバスがやってきました。
バスの運転手に「ミュンヘン駅へ行きますか?」と念の為確認したところ、このバスは違う目的地へ行くバスであり、今日はミュンヘン駅行きのバスは運行していないとのことでした。
ミュンヘン行きのバスが運行していない!?
本当にそんなことあるのかなと疑いの気持ちがあり、空港のInformationの方に聞いてみると、「バスは運行しているはずよ」と。そこで、バス停でのやりとりを伝えたところ、「ちょっと確認してみます」といって担当者へ電話をかけて聞いてくれました。その結果、理由はわからないが本日はミュンヘン行きのバスは運休らしいと。せっかくチケット買ったのに・・・。
やむなく電車(Sバーン)を使って、ミュンヘン駅へ向かうことにしました。
電車の本数が多いのでそれほど待たず、電車がやってきました。電車は比較的空いていて、大きな荷物を持ちながらもミュンヘン駅まで40分程度、ずっと座っていられました。
そして、ついに念願のミュンヘンへ到着しました。
長い長い待機期間を終えて、ミュンヘン駅にたどり着けたときには、とても感慨深い気持ちになりました。しかし、ミュンヘンに来ることが目的ではなく、これからどのような生活を送り、仕事の成果をあげるかが本当の渡独の目的です。
感染対策をしっかり行い、気を緩めることなく、まず生活をセットアップしていきます。
まとめ
最後にミニロックダウン下での渡独のポイントをまとめます。
・長期滞在可能なビザを取得する
・渡航時には渡独する理由を証明する書類を持参する
・フランクフルトのトランジットには時間的余裕を持つ
・マスクを忘れずに!
今後もミュンヘンに渡る人たちに有用な情報をアウトプットしていこうと思っています。アウトプットの励みになりますので、スキ、フォローをよろしくお願いします。
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