ミュンヘン留学日記 #37 2ヶ月かけてようやく開通したWifiが1日で使えなくなった話 2021.3.17
Guten Tag! Dr.U@ドイツのインターネット会社に失望中です。
ミュンヘンに移住してから、アパートのインターネット契約を"O2"というドイツ大手のインターネット・携帯電話会社で申し込みました。
しかし申し込んだインターネットサービスを使えるようになるまで、かなりの労力と時間を要しました・・・。この間の悪戦苦闘については
「ドイツでインターネット契約するのにガチで苦労した話 後編」
に詳しく書いてありますので、よければそちらもお読みください。
そして悪戦苦闘の末、ようやくつながったインターネット!
これでYouTubeやネトフリが自由に見ることができる!
と喜んだのもつかの間・・・。
インターネットの恩恵を噛み締めながら眠りにつき、翌朝目が覚めたらまったくインターネットがつながらなくなっていました。
コンセントを抜いて再起動 → SIMカードを指し直してみますが、まったく反応なし・・・
いやいやいやいや!
ガチでいいかげんにしておくれ!O2ぅぅっっっ!!!!!
こうして、(日本人からすると)顧客サービスのクオリティー が激低の"O2"との新たな戦いがまた幕を開けたのです。
翌日、ビデオチャットで相談
悲観していても仕方がないので、気を取り直して現状を確認します。
どうやらパソコンとiPhoneはルーターを認識できているようですが、ルーターがインターネットに接続できていないようです。
そして、ルーターをよく見ると一つだけランプが赤く点滅しています。
赤い点滅ランプから推測するに、なんらかの問題が起きていそうです。
ルーターの説明書(もちろんドイツ語)を見てみると、このランプが赤く点滅しているときは"Keine Verbinding zum Mobilfunknetz vorhanden (モバイルネットワークへの接続ができない)"ということだそうです。
「モバイルネットワークへの接続ができない」って言われても、どうすればいいのでしょう???
日本語で解決方法をググってみますが、O2とのトラブルを日本語のブログで書いている人ってそもそもいない(??)のか、有用な情報は見つかりませんでした。
やっぱり、O2に直接聞くしかない・・・。
これまでの経験上、O2の対応はお粗末なことが多かったので、あまりコンタクトをとりたくないのですが背に腹はかえられません。
とりあえずO2公式サイトの掲示板に、翻訳ソフトを使いながらドイツ語で現状を記載します。しかし、いつものごとく返事はすぐに返って来ません。
まぁ、これは想定の範囲内です。
次にO2公式サイトからビデオチャットで問い合わせてみます。
ビデオチャットはすぐに連絡が取れてチャット(筆談)で会話できるところが良いのですが、対応する職員が毎回異なるのと担当者は英語が話せないところがデメリットです(私がこれまで話した相手は100%英語が話せませんでした)。
とはいえ、SIMカードを受け取るまで何回もビデオチャットを使用しているので、さすがにビデオチャットでの交渉は慣れてきました。
さっそくビデオチャットをかけると今回対応してくれたのは初老の女性の方でした。まず自分はドイツ語が話せないことを伝えて、チャットボックスにあらかじめドイツ語で記載しておいた現状の説明文をコピペします。
すると要件はちゃんと伝わったようで、本人確認のため4桁の暗証番号を確認され、本人確認後にカタカタとパソコンで状況を確認してくれました。
すると「技術的な問題なので担当者からあなたに電話するように伝えます」、「でも電話がいつになるかは私はわかりません」との返事でした。
ドイツ語で電話をかけられても自分のドイツ語力では理解できないので、「メールではダメですか?」と聞くと、「Nein」と首をふられました。メールで対応しれくれれば助かるのですが、仕方ありません。
とりあえず連絡をくれるということで、ビデオチャットは終了しました。
O2から着信があったが・・・
ビデオチャット終了後、いつ電話がかかってくるかわかりませんし、ずっと待っているわけにもいきません。そのまま仕事に戻ります。
数時間後に仕事を終えて、デスクに戻ってくると携帯電話にO2と思われる着信履歴が2件残っていました。
さっそく着信があった番号に折返しの電話をかけてみますが、この番号はセンターの代表番号のようでドイツ語の自動メッセージが流れるだけで、担当者にはつながりませんでした。
そこで、再度O2にビデオチャットをかけます。このときはドイツ語が話せる同僚とタイミングが偶然合い、同僚がビデオチャットに付き添ってくれました。
今回は若い女性がビデオチャットで対応してくれました。同僚がこれまでの経緯を伝え、電話に出られなかったのでビデオチャットで連絡した旨を伝えます。
すると「確かに今日担当者が2回電話をかけているようです。でも、その人しか状況がわからないから電話がかかってくるの待ってもらえる?明日から週末だから次電話がかかるのは週明けかな?」という返答でした。
正直「いやいや、今原因を調べてくれへんのかい!」って思いましたが、そこはぐっとこらえて週明けの連絡を待ちます。
そして月曜日。いつも通り午前中の手術見学を終えて、昼にデスクに戻るとO2からまた朝の9時頃に着信がありました。また電話に出られなかったのですが、その日の午後、そして火曜は手術見学の予定が入っていなかったので、携帯を手放す必要がありません。次こそは電話にでれそうです!
しかし!
待てども待てども、電話がかかってくることはありませんでした。
電話3回で諦めちゃうのかという気持ちですが、ドイツではよく粘ってくれたほうなのかもしれません・・・。
火曜の夜まで待ちましたが電話がかかってこなかったので、またまたビデオチャットで連絡します。
今度は陽気なおじさまが対応してくれます。いつもとおり、チャットボックスにドイツ語で要件をコピペして、4桁の暗証番号を伝えます。
すると前回とまったく同様に「技術的な問題だから担当者から電話するね!」と。しかしこのままチャットを終えると、前回と同じことが繰り返されそうなので、今度は携帯電話だけでなく職場の電話番号も伝えます。
そして「電話してくれるなら午前より午後のほうが電話にでやすいです」と伝えた所、「いやいや、3分以内にかけるから大丈夫だよ!」と。
え?3分以内に電話してくれるの??Wunderbar(素晴らしい)!
3分後なら確実に電話に出られます!
今度こそはインターネットが使えない原因が判明しそうだと安心して、「連絡待ってるね」と伝えビデオチャットを終了します。
いや、しかし。
電話がかかってきてもドイツ語で話されると自分はまったく理解できないぞ・・。そこでドイツ語を話せる友人を急いで探します。すると、近くの部屋にドイツ人のD君が残業しているところを発見!
さっそくD君に声をかけて事情を説明します。
そして3分以内に電話がかかってくるから代わりに話を聞いてくれないってお願いしたところ、「もちろんだよ!」と爽やかに快諾してくれました。
なんていい人なんだ、D君!!
このD君。性格も良いのですが、これまたイケメンで身長も190cmくらいあります。そんなイケメンのD君と一緒に電話を待ちます。
しかし、3分たっても10分たっても電話はかかってきません・・・。
そして待つこと30分。ついに電話はかかってきませんでした(涙)
いやいや、まじですか。このカスタマーサービス品質・・・。
これ以上、D君を待たせるわけにもいかないので、D君にお礼を言ってこの日は断念して帰宅しました。
ついに電話が!
そして翌日、水曜日。金曜の朝にインターネットが使えなくなり、かれこれ5日目を迎えました。
今日こそなんとかインターネットを使えるようにしたいところです!!
そこで、忙しい中お願いして今日はドイツ語が話せる同僚にO2との交渉を手伝ってもらうことにしました!なんとか今日でケリをつけるぞと意気込みます!
そして、その同僚と一緒にまたまたビデオチャットをかけます。今回は中年の女性が対応してくれました。
同僚から事情をドイツ語で伝えてもらい、いつも通り暗証番号4桁を伝えます。すると、これまでとまったく同様に「担当者から電話します」との返答。正直「またか」という気持ちですが、他に方法がないのでそのままビデオチャットを切ります。
すると、今回は1分もしないうちにO2から電話がかかってきました!
同僚に電話に出てもらって事情を聞いてもらいました。
同僚が聞いたところでは「PINをde-activateしなければいけないみたい」、「YouTubeで調べたら4分14秒の動画が見つかるから、その動画の3分あたりを参考にすればいいらしいよ」と。
さっそくYouTubeで"O2", "Homespot"と検索すると、すぐに4分14秒の動画を発見しました。
動画の解説はドイツ語でしたが、YouTube動画であれば字幕をつけることもできるので翻訳ソフトを使えばなんとかなります!
さっそくPINをデアクティベート
「PINをde-activate」という行為の意味はまったくわかりませんが、さっそくYouTube動画を参考にして「PINをde-activate」にトライします。
この作業はアパートにあるルーターを経由して、インターネットに接続する必要がありました。このルーター、インターネットにはつながらないのに、なぜかこの設定作業だけはインターネット接続ができました。
そして言われるままに、パスワード(ルーターの底面に書いてあります)や、SIMカードのPINコード(SIMカードに4桁のコードが書いてあります)を入力します。
するとルーターの詳細設定画面にアクセスできました。そのまま、YouTube動画の言う通りにすすめていくと、「デアクティベート」というタブを発見!
そこをクリックして、PINコードをさらに入力して設定を保存します。
すると、インターネットが使えるようになりました!!
インターネットが使えなくなった原因は正直よくわかりませんでしたが、なんとか目的が達成できました。
これで長い長いO2との悪戦苦闘を無事に終えることができます。本当にいい加減な対応、仕打ちを受けてきていますので、もうこれ以上はO2とコンタクトをとりたくないです。
また今回痛感したのは、ドイツ語の重要性です。ドイツ語が話せる人がサポートしてくれるだけで、状況が一気に好転します。
まとめ
・O2 Homespot を使用するには「PINをde-activate」しなければいけない
・O2公式サイトの掲示板は対応が遅いので期待しないほうがよい
・ビデオチャットのほうがましだが、日本基準ではありえないサービス品質
・ドイツ語を話せる知り合いに助けてもらうのが最強の解決策
いや、この問題解決は自力では絶対できませんでした。
ドイツ語に自信がない方は、O2以外の会社で、かつリアル店舗でインターネット契約したほうが無難かもしれません。
この記事が皆さんのお役に立てると嬉しいです。
今後もミュンヘンの状況、自分が経験したことを書いていきます。アウトプットの励みになりますので、スキ、フォローをよろしくお願いします。
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