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「これだけやれば大丈夫!労働衛生コンサルタント口述試験対策:頻出質問&模範解答集」3.労働衛生管理

問: 労働衛生における3管理、5管理とは?


答: 3管理には、作業環境管理、作業管理、健康管理があります。
5管理には、3管理に加えて、労働衛生教育、統括管理があります。

詳しく!
3管理
労働衛生における3管理は以下の3つの項目を指します:

1. 作業環境管理
作業環境中の有害因子(化学物質、騒音、粉じんなど)を取り除き、良好な作業環境を確保すること。

具体例:換気設備の設置、作業場の温湿度管理、適切な採光。

2. 作業管理
作業内容や作業方法を管理し、労働者への負担や有害因子への暴露を低減すること。

具体例:作業手順の改善、安全な機器の導入、作業時間の管理。

3. 健康管理
健康診断を通じて労働者の健康状態を把握し、適切な措置や保健指導を実施すること。

具体例:健康診断の実施、ストレスチェック、必要な医療支援。

5管理
5管理は、上記の3管理に以下の2つを加えたものです:

4. 労働衛生教育
労働者を啓発し、安全衛生意識を向上させるための教育を行うこと。

具体例:雇い入れ時の教育、職長教育、特別教育の実施。

5. 統括管理
労働衛生管理体制の整備や労働衛生管理計画を策定し、他の4管理を実施するための基盤を構築すること。

具体例:労働衛生管理体制の明確化、責任者の配置、計画的な活動の実施。

これらの管理項目は、労働者の健康と安全を守り、快適な労働環境を実現するために重要な役割を果たします。



問: 3管理の具体的な内容は


答: 1. 作業環境管理
作業環境そのものを整えることで、有害物質などの影響を防ぐための対策です。

1. 有害物質の使用中止や転換
有害性の低い物質に切り替える。

2. 発散防止
生産工程や作業方法を改良し、有害物質の発散を防ぐ。

3. 設備の改良
設備を密閉化、自動化、遠隔操作し、有害工程を隔離する。

4. 換気装置の設置
局所排気装置やプッシュプル型換気装置で有害物質の拡散を防ぐ。

5. 全体換気換
有害物質を希釈し、排出する。

6. 作業環境測定
管理状態を定期的に測定・確認する。


2. 作業管理
作業の方法や手順を適切に管理することで、安全性を向上させる対策です。

1. 作業方法の改善
作業内容を見直し、安全な方法を導入する。

2. 保護具の使用
マスクや手袋などを使用し、有害物質の人体侵入を防ぐ。

3. 作業手順書の作成と周知
安全な手順を文書化し、作業者全員に徹底させる。


3. 健康管理
従業員の健康状態を把握し、適切な対応を行う対策です。

1. 適正配置
健康診断の結果をもとに、従業員を適切な作業に配置する。

2. 早期発見と事後措置
健康診断で異常を早期に発見し、必要な対応や措置を講じる。

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