なぜ病院の待ち時間は長いのか。医者は何をしているのか。

病院の待ち時間の長さにイライラした経験をお持ちの方は多いと思います。

医師が外来でどのような仕事をしているのか、見えないところも含めてご紹介します。
「なんで待たされているかわからない」ということもイライラの原因です。

このnoteで診察室の裏側を想像できるようになると、待ち時間もイライラせずに済むかもしれません。

病院の待ち時間を少なくするちょっとした裏技も最後に紹介します。

医師が診察室の中で行なっていること


●過去のカルテを調べている時間
●検査結果の解釈の時間
●カルテ記載の時間
●処方箋作成、次回検査入力、予約を取っている時間
●保険診療のための書類作成

医師の外来での仕事の流れを紹介します。
まず、新規の患者さんが受付されたら問診票を確認して、なぜ来院されたかを確認します。
大まかなカルテを作成して、診察の準備をします。
この時点で、頭の中には「鑑別診断」という原因の候補をいくつも浮かべています。

この時点でのカルテの例
【主訴】頭痛
【病歴】2日前から頭が痛くなったため受診した。

【アレルギー】なし
【内服】アムロジピン
【既往歴】高血圧、糖尿病、虫垂炎手術
【嗜好歴】喫煙20本/日、飲酒ビール500mL/日

こんなところまで、カルテを記載してからお話しすることが多いです。

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