Stage 4なのに手術
というわけで、右中葉から胸膜転移、そして左右の肺に複数の小さい陰影(転移)があるのに、内科の先生のご決断、そして外科の先生の素晴らしい技術により、手術をしてもらった。2/26/2021、忘れられない日になった。
右中葉切除をして、胸膜にシスプラチンを注入してもらう術式であった。胸膜の癒着は凄かったようであるが、外科の執刀医から「いつでもビデオでお見せできるような」やるべきことを全てやってくださった手術だったと伺った。本当に感謝しかない。
手術後、右肋間神経麻痺が複数箇所発生した。癒着を電気メスで剥がしてくだされば、致し方ないこと。予想外であったが、なんてことはない。ただ、胸郭の可動性が低下したので、腹式呼吸を要する生活になった。腹筋鍛えられていいじゃない。
入院生活も想定内、大変でなかったといえば嘘になるが、”生きるため”にはどうってことない。苦手の病院食も、元気になるため頑張って食べた。ただ、とにかく右の背中が痛かった。胸腔ドレーンを抜いて、硬膜外麻酔を抜いて、横になると、右の背中がとにかく痛かった。夜中に何度も目が覚めた。
私の専門の肩関節の痛みの特徴として、臥位をとると痛むということがある。夜間痛、と呼ばれる。数多の患者さんから「夜寝ると痛いんです」という訴えを聞いていた。いやいやしょうがないでしょう、そのうち治りますよ、と、のらりくらりかわして診療してきた。しょうがないでしょう、って。
なので、「この程度の夜間痛くらい我慢しなきゃ」と、術後5日目に退院した。歩行できた、呼吸もできた、食事も摂れた。でも寝ると痛い。。。睡眠が取れなかった。帰宅後、ベットで横になると痛みがあり座ってしまう。ベットサイドでため息ついて、痛み止め飲んで、痛くてまた起きて、を繰り返した。2日、3日と経過しても、いっこうに良くならない。「病院に行った方が良いのでは。。」妻が言うも、我慢しなくちゃっと。でもしんどい。
4日経って、主治医に電話した。なんかだるい、そしてねれない、と。すぐきて下さいとの連絡。診察受けて、採血して、大丈夫とのこと。なのでもう一度帰宅した、その最中に主治医より電話。
「先生、すぐに病院に戻ってきて下さい。血液検査で大きな問題があります。」
ムムム。なんだ?病院に戻ると。
「ナトリウムの値が118meq/mlです、再度入院が必要です」
あらららら・・・・