出先で,ちょっとモデリングしたい.それならValence3Dがいいんじゃない?
機械系出身の私は,ドラフターを使って,シャッシャッと図面を描くのが好きでした...おっと,時代が古すぎた.それが2D-CAD,3D-CADとなって,今ではiPadで3次元モデリングができてしまう!
1.モデリングツール
3次元モデル作成ツールとして,大別すると3種類あると思っています.
本記事では,会社で仕事としてガシガシ使うハイエンド(高額な)ソフトは,コンプラや大人の事情?でややこしくなるといけないので,敢えて外してます.あくまで,個人で3Dプリンターに出力したい物のモデリングにフォーカスしたアプリを例として挙げています.
①機械系CADタイプのアプリ
スケッチと呼ばれる平面に基本的な断面形状を描いて,寸法を入力して,立体にしていく,いわゆる一般的な機械系CAD.私は個人的にFusion360やShapr3D(iPadで使えてなかなか気に入ってます)を使っています.
②スカルプト(彫刻)タイプのアプリ
粘土のように,球体や立方体をこねこねとブラシで押したり引っ張ったり,はたまた溝を掘り込んでいったりするような有機物をモデリングするのに適したソフト.ZBrushやNomad Sculpt(これも好き).
③フィーチャー継ぎ接ぎタイプのアプリ
球や立方体などのプリミティブな形状の頂点/辺/面を押し出し・変形・分割などして形作るもの.BlenderやValence3D.
出先でBlenderを触るのなら,鞄からPCを取り出して...と,ちょっと億劫でした.iPadでサクッとアイデアをモデリングしたいのだけど,コンセプトの段階ではきっちり寸法が頭の中に出来上がっている訳ではないので,Shapr3Dではやりにくい.
かといって,スカルプトでもない.
そんな時,見つけました.Blenderに近いiPadアプリ:Valence3D.買い切りで¥4,500円.iPadアプリとしてはお高いのね!という感じなのですが,私は買って使ってみて,大満足しています.
2.Valence3D
めちゃくちゃBlenderに似た操作性(モデリング手順).
プリミティブ形状が豊富.
選択したプリミティブに応じたオプションで,初期形状を直感的に素早く作成することができます.
3.作成例
直交したヒンジが2つあるユニバーサルジョイントもどきを作成してみました.カメラをマウントする台をイメージして下さい.
Blenderに慣れているなら,ほんとすぐに使えます!
Blenderと非常によく似たモデリング(コマンド)なのです.
STLやOBJへの出力も可能です.
ちょっとした頭の体操や3Dプリンタで作成してみたい形状を考えるのにとってもありがたいツールだと思いました.
Blenderを使っている人,これから使おうかなと思っている人,全員集合.
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