高校時代からの「起業したい」という夢を現実にしてみて、いま思うことを書いてみる
こんばんは、もりおです!パワー!
昨日11/4(金)のお昼頃に、以下のプレスリリースを配信しまして、無事サービスリリースとなりました。(本名/経歴全公開となってしまった)
実は「会社を立ち上げて起業すること」は私の高校時代からの夢であり、大学の選定や就職活動をする中での一つのぶっとい軸になっていました。
その夢の発芽のきっかけは、おそらく高校時代にハンドボール部のキャプテンを経験して、先頭に立つ面白さを知ったこと。キャプテンを社会に当てはめると社長では?と安易に考えていたこと、だったかと思います。
就職活動の際には、「いつか起業したい、でも最初からそんな大胆なことはできない…。」そんな人間だったので"起業する足しになりそう"だけど"安定していて箔が付く"そんな理由で銀行と総合商社を受けました。
結果、「いろんな会社や社長と出会えそうじゃん?」という理由で最初に内定をいただいた三井住友銀行に決めました。大学ハンドボール部の尊敬する先輩も勤めていたので、その影響も少なくはありませんでした。
そして確かに、銀行では色々な会社や社長のリアルを垣間見ることができました。
大阪梅田エリア(もっというとお隣の福島区)の中小零細企業を対象とした法人営業担当からスタートし、「ドラマ半沢直樹に出てきたようなネジ工場」や「一軒家の1階で受付をしている小さなクリーニング屋さん」、「事務所に常にタバコの煙が蔓延している不動産屋」色々な会社を担当しました。
銀行時代には、融資はもちろんインターネットバンキングの導入やクレジットカード作成、はたまた「口座をうちで作ってください!」と口座開設のお願いなど、足で稼ぐ営業を毎日ひたすら行っていました。
社会人3年目になるタイミングで、ずっと人事面談で「東京に行きたい!」と言っていたのが奏功したのか、東京に拠点を構えるSMBC日興証券の投資銀行部門に異動になりました。
辞令を受け取ったときは「なんじゃその組織?」と正直ピンときませんでしたが、投資銀行部門で過ごした日々は間違いなく今の『もりおるーてぃん』のスタミナを形成する原点になりました。
詳しくは「月残業150時間超の業界にいながら〜」という別noteに書いているのでここでは割愛します。
当時の生活はこんな感じでした。
冷静に見ると異常な働き方なんですが、今でも当時の同僚は同じような働き方を同じオフィスで今この瞬間も日々こなしていると聞くので、過去の出来事にするにはまだ早そうです。
話を戻しまして、
これだけ働いていると目の前のことに必死なので、当初の「起業したい」という想いに向き合う頻度もかなり減りました。ただ、起業に関する本を読んだり、友人が起業した、みたいな話を聞くたびに胸がザワつく感覚がありました。「いつか起業する?おいおい俺よ、いつかっていつだ?」
投資銀行での日々も2年半が過ぎた頃、さすがに働きすぎもあってか業務にかなり慣れてきたのと、このまま3年が経った時の自分像に特に面白みを感じなかったこと、そもそも働く人が優秀すぎるこの投資銀行業界で戦い続けられる気がしなかったこと、そろそろ起業に近づかないとなーと思ったこと、色々な思いがあり転職しました。
転職先はmixiやモンストで有名な株式会社ミクシィ。そこに決める前にベンチャーキャピタルやベンチャー企業など色々お話伺ったのですが、ご縁もありミクシィに決めました。投資事業部という、ベンチャー投資やM&Aを担当している組織です。
「起業しないの?」「なんで転職?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、金融機関で4年半の間安定リーマンとして勤めてきて、なんの後ろ盾もなく起業できるほど勇敢な人間ではありませんでした。一度、スタートアップに近いところで働いてみてリアルを掴みたかった、転職軸はそんなところです。
そしてこの決断は正直ファインプレーでした。
ミクシィという、社員1人1人の考え方を尊重してそれが文化にまで落とされている会社でなければ『もりおるーてぃん』を継続できていたかどうかは定かではないですし、何より金融時代には出会わなかったタイプの優秀な方々に出会うことができ、本当に様々な刺激を受けました。
(私から部長に「実はYoutubeやってます、正式な副業申請をする前に詳細をお伝えさせてください。」と申し出た時、「おーいいじゃん!チャンネル名なに?お、出てきた!登録したぜ!」と軽い感じで応援モードになってくれたのは今でも覚えています。笑 部長だけでなく、関わる社内外のメンバー全員がそんなスタンスで、本当にマジのガチでいい会社でした。大好き。)
ミクシィでは、確かに転職時に描いていた通りに色々な起業家と話す機会も増え、実際の悩み事を知ったり、事業を立ち上げることの難しさを垣間見ることができました。様々な知識をフル動員し、常にアップデートを求められる投資業務は本当に楽しく、とても刺激的な2年間を過ごすことできました。特に後半は、投資を担当した医療系のスタートアップにガッツリ入らせていただいて、これも本当に楽しく、勉強になりました。総じて最高でした。
そんな楽しい会社を敢えて辞める必要もないのでは?と正直思うのですが、米国公認会計士の全科目合格を果たした2022年の頃にはYoutubeやオンラインコミュニティTERAKOYAもそれなりに安定していて、新しいチャレンジをする土壌は整ってきてしまっていました。
そして次の目標として2024年9月の海外MBA留学を据えたとき、「え、やるなら今しかなくね?」と思うようになりました。(海外MBAを目指す理由もシンプルにいうと"憧れの消化"なのですが、どこかでまたお話ししたいと思います。)年齢歴にも30歳前後で海外MBAには行ってみたい、それまで猶予はあと2年、あと2年、あと2年、、、会社勤めを2年続けるのもいいが、MBA行くなら今のうちに苦しい経験しておいて、向こうで得たいものを具体化できた方がいいのでは?そもそもあと2年も本業+副業の状態でやり続けるのも正直飽きるのでは?(本業はめっちゃ面白かったのですが、おそらくその"状態"に飽きる)
という想いがグルグルしていました。
こういう時に、過去印象に残った本の言葉が降ってくるわけです。
ということで、会社を辞めて起業する方に振りました。結局は"決め"の問題ですね。以下の動画で少しだけ話しました。
そこから、Studyship Personalというサービスの準備を始めるわけですが、この事業の発想の元を少し書いてみます。
元々自分は自堕落で、勉強なんて全然続けられなかったです。
2020年1月に米国公認会計士の予備校に70万円支払いましたが、テキストは約半年間机の横でほぼ寝ていました。
ちなみにこれ、高校時代の通知表です。悪くはないですが、昔から真面目に勉強するようなタイプではなかったことが欠席日数から分かります。単位ギリギリでした。
自分が「勉強しないと気持ち悪い」と思うようになり、勉強を通じて様々な目標を達成できたこと、なんなら勉強って楽しいと思えていること。これはなぜか?
それは、
「Youtubeで他の人に自分の勉強過程を見てもらっていること」「目標を宣言しているので良いプレッシャーが自分にかかっていること」「自分に期待してくれている人がいること」「定期的にコメントを頂けて過程を褒めてもらえること」「成果残った時には一緒に喜んでくれること」
この全てが要因だと思います。
(あとは細かいことを言うと、「読書を通じて常に自分の無知を実感できていること」も加わります。)
Youtuber『もりおるーてぃん』は本当に幸運でした。たまたま投資銀行でスタミナが鍛えられ、Youtubeで勉強系ルーティンが当時いなかったので先行者利益を得ることができ、そして純粋に応援してくれる視聴者の方々にも恵まれました。
更にありがたくも、「もりおさんみたいな生活を送りたい!」という声を少なからず頂くようになりました。
ここで思うわけです。「目標に向かって突き進むことができる『もりおるーてぃん』を作り上げたのは本当に私大森なのか?(もりおの本名です)」
それもあると思いますが、大枠NOだと思っています。
『もりおるーてぃん』を作っているのは環境であり、Youtubeです。この状況があるから、私大森は頑張らざるを得ないわけです。
となると、『もりおるーてぃん』のような生活を送りたいと思っている人に対して、以下のような状況を提供することができれば、これを再現できるのでは?
そうした想いで作ったのがStudyship Personalです。
Studyship Personalでは、お申込みいただいた方1人に対して専任コーチがつき、定期的にオンラインで話し(セッションと呼びます)、専用の学習記録シートで日々の実績や想いに対してフィードバック形式でやり取りを行います。
自分を見てくれるコーチの存在、そのコーチは自分を応援してくれて、正直友人には言うのが恥ずかしい自分の純粋な目標をぶつける相手にもなってくれて、頑張ったら褒めてくれる、頑張れなかったら引き上げてくれる、そして成果が出たら喜んでくる。
そういったパートナーをStudyshipで提供することで、頑張らざるを得ない環境を作れるのではないか。これがこのサービスのリリース経緯です。
実際に、10月はモニターの方にご協力頂いてテスト運用をしてみましたが、「勉強しない日がなくなった」「時間の使い方の質が改善した」「コーチングって胡散臭いと思ってたけど勉強という目標もあってか本当に効果があった」などの好意的な声をいただきました。
無料で提供させていただいたモニター期間ですが、3/8名の方に有料切り替えのご要望もいただきました。本当に本当に嬉しい限りです。
あまり書くと営業っぽくなるのでここまでにしておいて、
客観的に見れば「起業できたじゃん!」「高校時代の夢叶ったね!」と言うところまでもしかしたら来れたのかもしれませんが、不思議と"夢叶った感"とか"達成感"みたいなものは微塵もありません。
むしろ、これくらいで"夢"が叶ってたまるか、くらいの感覚です。
確かに、目標は1つ消化できたのかもしれません。ですが当然ですがスタートしたらスタートしたでたくさんの困難にでくわしますし、新たな目標も設定しまくらなければなりません。
実は、リリース公表日(11/5)時点のお申し込みは思っていた以上に少ないです。確かにそれなりにお値段が張るサービスではありますが、投資効果的にも私は非常にいい仕組みだと思っているので、色々な方に使っていただけるように色々見直します。サービスサイトや公式LINEの設計、お申し込みまでのフロー、そもそもの発想、課題は山積。危機感でいっぱいです。
こういったことを乗り越えていくことに楽しさを覚えられるかどうか、素質を試されている気がします。
そして今回起業してサービスを展開するあたり、様々な方のご協力をいただきました。開発エンジニア、LPデザイン制作、パートナーコーチ、その他たくさん。皆さんStudyshipの想いに共感してくれた優秀な方々ばかりですので、私はこのStudyshipという船をもっと前に進めつつ、株式会社ピアコミットという会社をもっと世の中にとって価値ある会社にしていきたいと思います。
ちなみに、ピアコミットというのは peer と commitment を足し合わせた造語で、「仲間とコミットすれば私たちはもっと先に進める。」そういう意味を込めました。
自分の会社や海外MBA、Youtube、更に筋トレや読書、最近はドラムなど、やりたいこと山ほどありますが、健康でさえいれば全部実現できると信じているのでこれからもガシガシやっていきます!
そうした実行習慣が身に付くまでの間、自分に強制力を働かせたい方はぜひStudyship Personalの門を叩いてみてください!後悔はさせません!(最後に宣伝かましてドロンです)
ここまで読んでいただきありがとうございました!パワー!!