11/2_神戸医療産業都市一般公開にて「どこでも万博」の実証実験を開催しました!
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構(FBRI)と甲南大学のご協力のもと、11月2日に「神戸医療産業都市 一般公開 2024」において遠隔参加型イベント「どこでも万博」の実証実験を行いました。
「どこでも万博」は、病気などで現地に来られないこどもたち(スペシャルキッズ)が、自宅にいながらtemiというロボットを通じて、まるで現地にいるかのような感覚を体験できるイベントです。今回の実証実験では、科学実験ワークショップやキャンパスツアーを体験してもらいました。
午前のプログラム:「KBICサイエンスワークショップ」
午前中は、サイエンスコミュニケーターの佐伯恵太さん扮する、宇宙人のエイト特派員をお迎えし、会場と東京・大阪のスペシャルキッズのご自宅をオンラインで結んだ科学実験のワークショップが行われました。紙や水、コップなど身近な材料を使い、科学の不思議を体験する実験を通じて、こどもたちが楽しみながら学べる内容となりました。
また、会場には「どこでも万博」で使用予定のテレプレゼンスロボット「temi」が登場し、会場に集まったこどもたちが実験を楽しむ様子が見られました。ワークショップで作った作品をtemiの画面越しに遠隔のこどもたちと見せ合う交流も行われました。
午後のプログラム:「甲南大学 フロンティアサイエンス学部 キャンパスツアー」
午後のプログラムでは、甲南大学フロンティアサイエンス学部のキャンパスツアーが実施され、普段は見られない実験室や最新の研究設備を見学する機会が設けられました。当日は分子細胞発生学研究室の西方敬人教授がナビゲートし、スペシャルキッズたちはtemiを通じて「遠隔パイロット」としてキャンパス内を探検しました。
今回の実証実験を通して、こどもたちが物理的な制約にとらわれずに興味や関心を広げる機会を提供できる可能性を再確認することができました。
オンライン・現地関係なしに、こどもたちが集まると自然に会話がはじまり、お友達を作り始める。画面越しに「またね」と笑顔で手を振る様子がとても印象的で、このプロジェクトの意義を再確認する時間でした。
そして!
この取り組みを進めるコンソーシアムとしても、関西万博のパビリオン内での「どこでも万博」実現に向けた課題が明確となりました。
実証実験で明らかになった課題をひとつひとつクリアしながら、我々の第1の目標である「スペシャルキッズたちをパビリオンツアーに連れていく」という準備を引き続きすすめていきます。
スペシャルキッズたちに多様な体験を届けられるよう、さらなる改善と工夫を重ねてまいりますので、応援いただけると嬉しいです。