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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ / メトロポリタン美術館
変圧器を巡る一件
海外で日本の家電を使うのに欠かせない変圧器。
前任者が譲ってくれたので買わずに済んだ。スーツケースに入れて持ってきたドライヤーを引越し初日から使えたので、娘は満足。2週間後に航空便で届いた炊飯器も問題なく使え、毎日の鍋を使っての炊飯から解放された。
土曜日の朝には航空便で届いたホットプレートを使って久しぶりにフレンチトーストを作ることに。順調に焼けていたが、『パンッ』と音がして、ホットプレートの電源が切れてしまった。コードを差し直し電源を入れ直し、と、何回も試すが反応しない。ホットプレートが壊れたのかも。フレンチトースト調理の続きはフライパンでどうにか終える。
夕方、外出先で娘からの怒りのLINEに気づく。『ドライヤーつかないんだけど!!』壊れたのはホットプレートではなく変圧器だったのだ!
日曜日、元々行く予定だったコストコ用の買い物リストに炊飯器とドライヤーが加わる。炊飯器は韓国製のものとTEFALの二択。10合炊きでかなり大きかったが、イメージ先行で後者を選択。ドライヤーは一択。何か買って帰らないと娘に怒られるのでとにかく購入。
翌日、壊れた変圧器をどう処分すればいいのか、ネットで調べる。『変圧器』『故障』などのキーワードで検索するうち、故障しても部品を交換すれば使えることもある、と書いてあるサイトにたどり着く。とりあえずどこか外れるか見てみよう、と、背面を見る。ボタンが二つあり、そのうちの一つを何気なく押すと『パンッ』と、聞き覚えのある音が!
日本製ドライヤーにつなげて電源を入れると、果たして、問題なく動いた。
要するに安全装置が作動しただけだっのだ。壊れたと思い込み、背面を見ようともしなかった。
という訳で我が家には現在使用可能な炊飯器が2個、ドライヤーが2個ある。