皆伝合格に6年近くかかった話
どうもド畜生です。
去る2/7、私はbeatmaniaⅡDX(以下弐寺)における最高段位、皆伝を取得しました。
BEMANI音ゲーを初めて早いこと7年ほどが過ぎ、弐寺を始めておよそ6年ほどが経過しております。
近頃は若者の人間離れが進み、皆伝なんて1年そこらでちょちょいのちょいと受かっている人が見受けられる中、SPADAから始めた私は中伝初合格のSINOBUZで☆12未難40台をマークしていたにもかかわらず受かったのは今作HEROIC VERSEという始末。
どうやったら皆伝受かるかなんて記事はもうありとあらゆる人が書いてると思うので、なんで自分が皆伝に受からなかったのかということを少しばかり考察してみたいと思います。
・音ゲー歴
ACの音ゲーを始めたのは小6(2012)の太鼓が初めてで、BEMANIに手を出したのがjubeatに触った中1(2013)の夏のこと。
それからおよそ半年ほどして弐寺にも手を出したと記憶しています。
当時のバージョンは21SPADA。
その後もポップンやボルテなど様々な音ゲーに手を出し、最終的に落ち着いたのは弐寺・ポップン・ボルテの鍵盤ゲー3種の隙を見せぬ構え。
BEMANI触りたての当時はjubeatメインで、jubeat qubell辺りまではなんだかんだ解禁もほぼ全て終わらせてるくらいにはjubeatをメインでプレイしていたのですが、やがて弐寺の方がメインに移っていくことになります。
というか、高校生まで住んでいた土地があまりにも田舎な割にゲーセンが存在している辺境で、遊べる音ゲーが弐寺・ポップン・jubeatくらいなものだったというのが一番大きいのですが。
弐寺を本格的に触り始めたのはおそらくばcopulaあたりのこと。
最高段位の遷移として、SPADA(三段)→PENDUAL(十段)→copula(十段)→SINOBUZ~Rootage(中伝)という風になっておるのですが、copulaで中伝という新しい段位が追加されたのに合格できなかったのがそれはもう悔しくて、SINOBUZでは絶対に中伝受かるぞ!と気合を入れて☆12の未難を狂ったように埋めていたのを覚えています。
そんな気合もいいところにしてCANNON BALLERSの頃は受験シーズンも重なりゲーセンに行けない日々が続き、挙げ句Rootageの頃はポップンに浮気してほとんど弐寺に触ってないような状態になりますがHVで気合を巻き返し見事皆伝に合格したというわけです。
・地力上げに何をしていたのか
SPADAの頃はもう本当に遊んでいた、という感じなので割愛します。
運指だけは対称固定!と割り切って決めていて、SPADAのときから今まで全く変わっておりません…上手くなるにつれて崩し方は変わってきてるかもしれないけど。
気合を入れたのはcopulaだと前述しましたが、それでもなんだかんだでPENDUALで十段受かっているのにはそれなりに練習していたからというのがあります。
魔の七段がやはりどうしても受からないという時期がPENDUALの頃に存在しておりまして、七段を計40回ほど受験してもなお受からないという絶望を味わうことになります。
六段までは1回で受かっていたものですからこれはもうすごい絶望で、一体どうしたらいいのだろうと悩みました。
そこで私がしたのはとにかく☆10をハードする!ということです。これは以降の私のプレイスタイルに大きく影響を与えました。
私自身は攻略記事とかいうものに一切関心を示さないタイプなので何を見たわけでもなくこれを始めたのですが、今思えばこれはいわゆる”地力の下限上げ”というやつです。
もうあらゆる攻略記事で頻出ワードだと思うので詳しくは他の記事を見ていただきたいのですが、地力の振れ幅を上方向に狭くするということですね。
☆10のハードを知らない曲も含めてとにかく増やす!というのを一ヶ月ほど続けたところあっさり七段合格。
結局八段受かるにせよ、九段に受かるにせよ、とにかくハード!という方針は変わらず☆10をハードし、☆11をハードし…という練習法が続きます。
そのせいでほとんどイージークリア、ノーマルクリアをした形跡が存在してません。☆8とか9くらいまでをプレイしてたSPADAの頃の名残があるくらい。
☆12挑戦段階ででそうしたプレイに歯止めがかかるかと思いきや、2つくらいイージーがついた形跡はあるのですが最終的にハードできるまでやらん!と割り切って結局☆12のイージーをまともにつけたのはHVになってからでした。ちょっと自分でも信じられません。
というのも、copulaだかそれくらいで多少ながら発狂BMSにも手を出してまして、高難度地力をそっちでつけたせいで☆12もハード特攻!みたいなプレイが可能になってしまったんですね。
そんなわけで、本来ならイージーなども駆使してプレイするようなところをハードのみでおよそ5作ほどプレイしたことになります。アホかな?
つまるところ、地力の下限だけを無理やり引き上げた結果上限も上がり続けた…というようなプレイングです。こういう人を他に知っていたら教えて下さい。こんなアホは見たことがありません。
流石に誇張だろう…と思い自分のツイートを確認していたのですが間違いありません。2016年末頃のツイートを見ると☆12にハード以外のランプがありませんでした。
このプレイが正解だったのかどうかという判断は後においておくことにして、やたらめったらハードにこだわるプレイはRootageまで続きます。
HVでモチベが再燃し、埋めていなかった☆12を必死にハード埋めする作業を続けていたところ地力Sにハードが何個かついたあたりで挫折、そこでようやく我に返ります。イージーも必要なのでは?と。
ハード地力S帯にイージーつけたり、☆11のハードもきちんと埋めたりと丁寧にプレイしたらやがて☆12未難が20台に突入しました。しかしなお皆伝に受からない。
結局地力上げに何をしていたかと言うと、
・脳死でハード埋め
・☆12ですらイージーをつけずにハード埋め
・たまに発狂BMS
・地力Sで詰まってようやくイージーも駆使
とまぁひどい有様です。
今思えばまともな攻略方法ではありませんね。
・結局なぜ皆伝に受からなかったのか
当然ですがいくつか理由があると考えています。列挙してみたいと思います。
・コンスタントにゲーセンに行けなかった
・他ゲーに浮気しすぎ
・皆伝の練習をしなかった ←最重要
おおよそこの3つだと思っています。まず1つ目から。
・コンスタントにゲーセンに行けなかった
いやもうそのまんまです。
弐寺始めてから5年間は中学~高校生でそんな時期にゲーセンに通い詰められる方がおかしい。時間的にも金銭面的にも。特に地力が十分に伸びていた(未難40台くらい)頃のSINOBUZ~CBの頃なんて先述しましたが受験期。CBは100クレちょいしかできてないです。
そんな状態で皆伝だどうのって言ってられないですよ、えぇ。
・他ゲーに浮気しすぎ
これは大学行ってからの話。
弐寺のモチベが下がったァ!って言って、ポップン初めて49が8割埋まるまでやってたらそりゃまぁその間皆伝受かるわけないですわね。
ポップンダメだぁ!ってドラムやってたら当然その間皆伝受かるわけないですわ。
皆伝受かりたけりゃ弐寺やれって話です。ほんと単純な話。
実はこの傾向は中高時代にもあって、弐寺とポップンを頻繁に行ったり来たりして相互的に地力を上げていた(つもり)ので、よく言えばバランス良く、悪く言えば中途半端にしか地力が上がらなかったんですねぇ。
上手くなりたければその機種やれってことです、ほんとに。
・皆伝の練習をしなかった(最重要)
最終的にすべてここに帰結すると思っています。
皆伝に受かるには皆伝の練習をするしかなかった、これに尽きます。
何が言いたいかというと、いわゆる”地力”と皆伝受かる”地力”は完璧に比例するわけではないということ。
冷静に考えて未難24、地力S残り未難1なんて人間が皆伝受からない地力なわけないんですよ。
卑弥呼イージーしてる人間が卑弥呼抜けられないわけもないんですよ。
なのに事実として皆伝受かってないし、卑弥呼で落ちて冥に辿り着かねぇ。
何故か。
”皆伝の”練習をしてないからです。
段位認定モードはその性質上、強制的に正規ミラー譜面でプレイすることになります。
なので癖つけたら終わりだし、乱かけるとかそういう事もできない。
基本的に弐寺では段位曲を無闇にプレイするのは癖がつくことから敬遠されがちで、私もサファリでそれになりかけたのでそのようにしていたのですが、皆伝だけはどうもそういうわけにはいかなかった。
皆伝に受かるには皆伝の曲を練習するしかなかったのです。
嘆きはともかく、灼熱の皿は練習しなきゃいけなかったし、卑弥呼の二重階段もできなきゃいけなかったし、冥の低速も見られるようにするくらいにはならないといけなかった。
ついでに言えばera(nostalmix)SPAをハードできないような低速力で皆伝などと言っていられないのです。
そういった対策・練習もせずにハード埋めだ!と地力表をせこせこと赤くしていたのではそりゃあ皆伝受かりませんよ、ということ。
乱で灼熱卑弥呼にイージーついてようが、正規でできなきゃ意味がねぇ。
ランプ状況と皆伝受かる力は必ずしも比例しないんです。
・じゃあどうやって皆伝受かったんですか
ここまで書いたことを全て台無しにします。
偶然卑弥呼抜けたときに冥の低速入りでFHSでハイスピ上げてから見えなくなるタイミングで皿チョンしてウイニングランしました。
もうむちゃくちゃです。なぜ受からなかったかを考察した上でこのオチ。
卑弥呼抜けた事自体が偶然で、更に低速ができるようになったわけでもなくとんでもないゴリ押し。しかも何も考えずにFHSを上げました。初めての試みで一発合格。
そんなわけですから次作で受かっている保証はどこにもありません。
皆伝の練習をしない限りは下手すりゃ未難10台の中伝が出来上がっていることでしょう。(執筆時点未難21)
しかしこんな私でも皆伝に受かる余地があるということは示せたのではないかと思います。
特に低速力。
いわゆる”地力”さえあれば冥の低速なんか見えるようにさえすればよいのです。
そういう受かり方もあるんだなと思ってもらえればと思います。
・私の地力の上げ方は間違っていたのか
一旦保留していた私の地力の上げ方は正解なのかどうか?ということについてです。
つまり、ハードだけ用いてプレイすることが良いのか?ということ。
少なくとも通常のプレイ方法ではないし、積極的に勧められるものではないと思います。
1つはモチベーションの観点から。
ハードはすぐ落ちるしそうやすやすと埋まるものでもないのでモチベが落ちがちです。
あるいは地力の上限が伸びない、という観点から。
ハード埋めをすることによって地力の下限は伸びますが、イージーを用いて少し上の難易度に挑戦しないとなかなか地力の上限というのは伸びない。
しかしそれでも、このハードのみという方法は100%間違いでもなかったのかなぁ、と少しと思うのです。
地力が伸びない!という人に時折”自分がハード安定する難易度をハード埋めしてみて”というのをアドバイスとして言うことがあります。
このアドバイスは、地力が伸びない=高難易度譜面ができない=それより下の難易度の譜面要素の地力に欠落がある、という発想に基づいています。
ハード埋めという作業はこの地力の欠落を補うことができます。
基本的にハードクリアができるということは、その譜面のおおよその部分が正確に捌けているということ。(極端な局所難を除く)
これを下の難易度からしっかりとやっていくことで、上の難易度でいきなり壁ができるということは少なくなります。
逆に、ランプだけを見てイージークリア!と言いながらBPを150も出しているのでは、果たしてそれは本当にその譜面ができているということになるのだろうか?という疑念が残ります。
当然モチベーションの問題と、地力の上限の問題があるのでイージー埋めに意味がないと言っているのではありません。というか、むしろしなかったことを後悔している側の人間ですから。
しかしながらイージー埋め偏重になるのもこれはこれで成長の妨げになりかねないのではないかなぁ、と思うところがあるのですね。
しっかりと意味をもってイージーランプをつけているのなら良いのですが、次第にランプをつけることの方に意味を見出してしまうとこれは本末転倒です。これはイージーランプに限りません、ハードランプも同じことです(つまり私へのブーメランです)。
イージーをつけるにせよ、ハードをつけるにせよ、それをすることでどのような地力を上げようとしているのか?と意識することは非常に大事だと思います。
その上で。
BP大量に出してイージークリア!と言ってランプに満足しているだけで地力が伸びるのかどうかというとそれは少し疑わしい、と考えられます。
その点において、ハードクリアは比較的そのような状態に陥りづらい指標だと私は考えています。
そもそもハードクリアができるというラインが、ある程度のBP以下という限られた条件であるので、イージークリアに比べれば譜面を捌けているという状態でのクリアになりやすいです。
どうせ埋めるならイージーよりハード、という発想はこういうところにあります。この思想はcopula頃から変わっていないですし、全てが間違いだとも思いません。
以上から。
正解とも間違いとも断言はできません、もうこれに関してはプレイスタイルの範疇ですらあるので。
ですが、いくら皆伝に受からずともそれ以外の地力の部分はしっかりと伸ばすことができた私のプレイスタイルはある程度私に合っていて、ある程度合わなかったと言うことができるでしょう。
合わなかった部分、それは言うまでもなく皆伝に関してです。
合わなかったというよりこれはもう間違いとまで断言できるかもしれません。
このやり方では皆伝に受かることはできないのです、例え未難がどれだけ減ろうと。
極端な話乱で卑弥呼ハードできる地力に辿り着いたとしても皆伝に受からない可能性すらあります。
皆伝に受かるには皆伝の練習、これはもう私の中の教訓です。
ハード埋めでいわゆる地力は伸びたが、皆伝に受かるために地力は伸びなかった、というのが結論でございます。
地力≠皆伝地力なのです。
以上、私が皆伝受からなかった言い訳と緑ランプDisでした。
需要があればまたこういった記事を書くかもしれません。
では。