現場で失敗をしてしまった時の話

遡ること6年前、オフィス用品を販売する会社の運営するオフィス家具・デザインに関するオウンドメディアのカメラマンのお仕事をしていました。

フリーランスになるにあたってご挨拶も兼ねて営業活動は過去にそのオウンドメディアで取り上げさせていただいた設計会社から始めました。

いくつか連絡をしたところお返事をいただけたのが有名なオフィスデザインの会社でした。
アポイントを取りポートフォリオを持ってお伺いし無事にお仕事をいただくことができました。

順調に幾つかの御依頼を完工し、調子が掴めてきたころに事件は起こりました。
執務エリアが2~300坪ほどの大きさのオフィスだったと記憶をしています。

まだ床のカーペットのタイルが完全にはめ込まれておらず窓際に積み上げてあったり、組み立てる前のキャビネットの部品が未開封で床に置かれていたりしました。

過去に建築写真家のアシスタントをしていたころや、中古マンションの物件撮影をしていたころに先輩カメラマンや代理店の方に現場の物には触ったり動かしてはいけない、やむなく動かす必要がある時は「注意して移動しますがリスクが生じます」と確認をとってから行いなさいと口を酸っぱくして言われていたことを覚えていたのですが完全に気が緩んでいました。

結構な量の資材だったのと現場に立ち会いに来られた方が別のフロアにいたこともあり確認もせずに移動をしてしまいました。
全てを死角の床に置いておけば良かったのですが、組み立て済みのキャビネットに立てかけるように置いてしまった為に事件が起きました。

資材を立てかけたキャビネットが空だったのです。
キャビネットが資材の重さに耐えきれなくなって転倒してしまい、付近にあったチェアも巻き込んで大惨事になってしました。

その音に驚き担当の方や作業をされてた方が集まり、完工直前の引渡し前の現場が凍りついたのを今でも覚えています。
奇跡的にキャビネットにもチェアにも破損はなく設置をし直し事なきを得たのですが、その日は申し訳ない気持ちで謝罪のしっぱなしでした。

それ以降どの現場でも物を移動する必要がある時は多少時間がかかってもご担当の方お立合いのもと移動するようにしたり、事前に移動しておいてくださいと念を押しておくようにしています。

撮影のお仕事と言ってもそれ以外の部分でも気を付けないといけない事がたくさんありますね。

ちなみに現在でもその会社の方からはご依頼をいただくこともありとても感謝をしています。

先輩の忠告や自身で起こしてしまった失敗などを忘れないで謙虚に臨まないといけませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?