DOC 活動報告③ ロゴコンペ

#5

前期の活動は週一回大学の一角に集まって何かしらの活動を続けたのですが、どうしても設計課題が忙しく参加者も限られてしまっていました。

そんな中挑戦したのは、ロゴを製作するコンペです。鳥取県に2025年に開館する鳥取県立美術館のロゴをみんなで考えて応募することにしました。コンペに取り組むことで低学年の人にとっては一つの作品を作る建築的な過程を感じることができ、コンペの結果を見ることで自分たちとの差や足りなかった考えを答え合わせできると思って企画しました。
鳥取県立美術館によれば、

鳥取県立美術館は「とっとりの未来を“つくる”美術館」「みんなで“つくる”県民立美術館」をコンセプトに掲げ、開館準備の段階から県民が参画しともにつくりあげる「県民立美術館」を目指して、県民対話や説明会を積み重ねています。そんな県立美術館を象徴するロゴ・シンボルマークだからこそ、開かれた場でみんなでつくりたいとの想いから、誰もが参加できるしくみとしました。これから始まる県立美術館の長い長い歴史を、この記事をご覧の皆さんからの案とともに、一緒に歩みます。ぜひまたとないこの機会に、「とっとりの未来を”つくる”美術館」を一緒につくりませんか。

https://tottori-moa.jp/news/1876/

とのことで、すごく素敵な目標のもと美術館の開館を目指しているようでした。そんな美術館にあるロゴとは何か、そのためにまずみんなで鳥取県について深く調べることにしました。そして、美術館のロゴの事例を大量に調べて、そこから各個人のアイデアを発表していきます。鳥取県の名産品は非常に海産物や農産物が多く、どうやって美術館と結びつけるのかなかなか難しい部分でした。

miroを使って案出し

事例として挙げられた美術館も、コンセプトや指向が全く違っていてどれを参考にすればよいのかみんなで悩みました。
結局、この案出しの作業を数回重ね、最終的には投票で良い作品を選び代表とともに最終調整をして応募しました。

鳥取県立美術館の文字までこだわり、製作しました。

鳥取県立美術館のファサードから形をとり、鳥取の豊かで水平線いっぱいに広がる日本海と、甘くみずみずしい鳥取の21世紀梨の写真からそれぞれ色を取って、ロゴに配色しました。また、こだわったのは白黒にしたときに見映えがカラーの時と遜色がないように色の透明度や彩度にこだわりました。
 
作品に添えるアピール文にはこんなことを書きました。

多様な「つくる」活動というコンセプトをもとに、人、まち、県民、が合わさって新しい美術館がつくられる様子を異なる色、形で表現した。建物立面の特徴的な形から着想を得たロゴは、大きなひさしのもとに様々な作品や人が集まる様子も表している。また、広大な鳥取の砂丘、豊かな海産物をもたらす日本海、名産の21世紀梨の柔らかい色を取り入れることで、鳥取の魅力をロゴマークに込めた。

そして、結果が先日発表され、我々DOCの作品は候補の6作品には残ることはできませんでした。

公式HPより

ただ、この6作品を見ると建物の形にフォーカスした作品が3つもあるという点で自分たちのやり方にまだ足りない部分があったとともに、こういうアイデアがあったのかという意味でも非常に参考になりました。それ以外の案もエスキスしていた時には思いもしなかったもので、とてもそのプロセスや背景が気になります。

正式採用されるロゴ案は2023年春に発表とのことでそれまで楽しみに待ちたいと思います。


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