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後悔しないなんて無理だ。

 「後悔しないなんて無理だ」と感じることが多くなってきた。なぜ好きだった女子にアタックしなかったんだろうか。なぜ大事な仕事を後回しにしてしまったのだろうか。もしくは友達と久々に行ったカラオケでのマイナーな曲ばかり歌ってしまったんだろうか。覆水盆に返らずというけれど、後悔したって、あのときには戻れない。やり直せないから後悔っていうんだろう。もう立派な大人と認識される年齢になってしまった。若くもなく年寄りでもない。しかし、自分の人生の行く先はなんとなく見えている。毎日毎日、出勤して、仕事のメールを書いて、ときたま友達と飲みに行く。その先は会社役員に売り上げのプレッシャーをかけられ、部下には愚痴を聞かされる中間管理職なのかもしれない。隣のデスクで黙々とメールを書いている上司なのかもしれない。けれど不思議なことに、これから続いていくかもしれない人生に悲観的になっているわけではない。別に会社員からはみ出そうとは思えないし、はみ出した人生を泳ぎ切る確信もないだけだ。
 現職を続けていく人生と、異業種に挑戦する人生と、ひたすらに夢を追っいく人生と、どれが一番後悔が少ないだろうか。そんなことを深夜に考えてしまう。深夜は危険だ。やみくもに答えのない問題に突撃してしまう。この文章も深夜という時間帯でなければ書けなかっただろう。恥ずかしくて。
あとお酒も入れないと絶対に書けなかった気がする。でも表現しようとしてしまったし、自分を少しでもさらけ出した方が幸せだと感じてしまった。僕なんてお酒と夜に助けられないと、自分を表に出そうと思えない人間だ。さらに、酒と夜に背中を押してもらっても、知人にはこのnoteのアカウントは絶対にばれたくない。ひたすらに恥ずかしくて、どうしようもなくて、もし友人に知られた場面を想像しただけで少し赤面してしまう。でもnoteに自分の考えを綴ったことを後悔はしないと思う。いや違う。現在の自分は「後悔してもいい」って思っている。
 
「後悔してもいい」って瞬間を感じれるって最高じゃないだろうか。  

 後悔しない人生なんて、ひたすらに無理なんだろうけれど、「後悔してもいい!」と思える瞬間の繰り返しこそが後悔しない唯一で最高の人生なのかもしれない。後悔しないことが幸せなのか、それとも幸せじゃない人生の方が後悔しないのか。それはわからいけれど、今の瞬間を泳ぎ切ることが大事なのだ。きっとそれが後悔しない人生に続いていくから。


ちなみに、画像は北海道で撮影したヒグマの足跡です。

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