ねこ来たる42
9月7日
かみさんが夕食の準備をしてしている。
サブリナ(黒猫)は横からその様子をながめている。キッチンに入ってはいけない、サブリナにはこう言い聞かせているので入っては来ない。入ってこないように柵もつけている。開けっぱなしにしてしまっているとたまにおそるおそる入ってくるが、すぐに逃げ出す。用心深さは相変わらずである。飼い主としてはそのオドオドっぷりも可愛いのだ。
サブリナは「これはダメ」というとだいたい聞いてくれる。性格もおだやかというか臆病というか・・・つくづく実家にいたころの飼い猫とは大違いだ。
以前もどこかで書いたと思うが、実家にいたころの飼い猫は犬を殴り、友人に突進し、布団を占拠した。
わちゃわちゃすることがないと基本的に猫もおだやかになるのだろうか。
9月14日
夕方、動物病院に連れて行くとかみさんからメール。
今回はノミ予防の薬をたらすのと年イチの予防接種である。
今回は2人でサブリナを連れていくことにする。ということでとっ捕まえなければいけないのだが、2年も一緒に暮らしていると完全に「察する」ようで、とにかく捕まらないように逃げ回る。あなたは嫌がっても我々は連れて行かなければいけないのです。逃げられない場所に二人がかりで追い込むと・・・
ウンニャ~!!!
今まで聞いたこともないような大きな野太い声で鳴く。めっちゃ抗議された。
普段、サブリナは大きな声を出さないのだが・・・
「とにかく私は行きたくないのです!!」の意思表示であろう。
抗議もむなしくとっ捕まってサブリナは籠の中へ。おまえのためなのだからあきらめなさい。
籠に入れられるまではさんざん逃げ回り抵抗をするのだが、いざ籠に入れられると今までのは何なんだろうかというぐらいに大人しくしている、というかまったく動かない。
籠を抱えて動物病院へ。かみさんが診察室に入っていったのでおいらは待合室で待機。診察の終わるまでの15分ほど先生とかみさんの話し声しか聞こえない。この間診察を受けて薬をたらされて予防接種の注射をされているはずなのだが「ニャッ」の一言もない。・・・注射でも何も言わんのか。
今回も異常はなくてなにより。
再び籠を抱えて帰宅。籠のふたを開けると勢いよくサブリナは飛び出し、恨めしそうにこちらを見る。見られてもなあ。
注射でさえ何も言わないほど大人しくしているのなら籠に入れるときもおとなしくしなさいよ。なんでそこだけものすごい抵抗するのよ。