禁止されたラッパー

 禁止されたラッパー:リズム・リックの大阪ストーリー

大阪出身のラッパー、リズム・リック、本名はリック・タナカ。リックのラップはいつも笑いを誘い、師匠は彼のステージはまるでコテメディショーと見紛うほどだという。

リックの夢は、ラッパーとして全国的に有名になることだった。マジクールなラップしか目指していない。しかし、彼のラップはドジでマヌケ。いつもずっこけてしまうのだ。

ある日、リックは大阪の有名な音楽プロデューサーに呼び出された。プロデューサーはリックのパフォーマンスを見て、そのセンスと独特なラップスタイルに可能性を感じたのだ。

「リック君、君のラップは面白いけど、もっとユニークにするために一つ条件がある。韻を踏むのは禁止だ。」

リックは驚いた。「韻を踏まないラップ?そんなん無茶苦茶やん!でも、面白そうやな。」

リックは新たな挑戦に乗り出した。彼のラップはますます奇妙なものになっていった。例えば

「オカンの作るたこ焼き、あれは芸術。隣の犬が吠えるとき、俺はエビフライ食う。拾って食う、拾って食う、落ちたエビフライ。俺は1日3食お好み焼きでも、かまわない。」

観客は最初、何が起こっているのか理解できなかったが、彼のライブは、ドジと笑いの連続だ。ステージで転んだり、マイクを逆さに持ってたり、ハトの頭のをかじったり。でも、それがリックの持ち味であり、観客を楽しませる秘訣だった。

ある日、リックは大阪城ホールでの大規模なコンサートに招かれた。ステージに上がると、スピーカーに足を引っ掛けて転び、ドラムセットに頭から突っ込む。しかし観客はそれを見て大爆笑。しかも、このタイミングでリックは韻を踏むのを解放した。

「底をついてる厚生年金、絶滅危惧種の皇帝ペンギン。生まれは群馬の高級旅館、勤務は軍部の航空母艦。男と女はアダムとイヴ、男と男はあどんとさぶ。夏は爽やかCCレモン、枕草子は清少納言。
弓道、柔道、十一道。11人はサッカー、コックサッカー!」

観客は笑いながら拍手喝采を送り、リックの奇妙でマヌケなラップに心を奪われた。その夜、リックは大阪の伝説となった。リックはこう言ってステージを降りた。

「韻を踏む踏まないがラップちゃうで、自由に笑いを届ける、それが俺のラップや!」

リックの姿は、大阪の街のヒーローとなり、誰もが彼の奇妙なラップと次のステージを楽しみにするようになった。

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