ボーク!
「ボーク!」
ボークとは投手が投球動作に入ってからボールを投げる以外の行為をして相手を惑わすこと。すべてのランナーが1つ進塁する。
ボークというルールを野球以外のあらゆる場面に適用すると、世の中はとんでもないことになります。何せ、「惑わせる行為をしたら、その場でペナルティ!」というルールですから。ランナーに値するものが何か? これを考えると、社会全体が騒然とする未来が見えてきます。
政治家が一番困る世界
まず、政治家の会議。
「〇〇法案について検討を…
ですが、それよりも☓☓について議論するべきかと…」
ボーク!
曖昧な発言、話題そらし、どれも「惑わせる行為」とみなされます。これで議会は停滞なし! でも、発言のたびにランナー(国民の怒りや不満)が進塁し、あっという間に得点が…。次の選挙でホームラン確定です。
仕事場でのボークの恐怖
部下が「このプロジェクトはどう進めるべきでしょうか?」と尋ねた時、上司が曖昧に「まあ、適宜やってくれ」と答えると、ボーク!全社員が昇進し、社内は大混乱。ブラック企業ほどランナーが積み上がり、管理職だらけで、経営は一気に崩壊の危機です。
日常生活のボーク例
自殺未遂者:飛び降りるぞ!と言いつつ踏みとどまるのはボーク。周りの野次馬が全員進塁し、パニック拡大。冷静に見守るのが難しい世界です。
恋愛相談:「君のことを大切に思ってる。でも今は友達として…」ボーク! 相手は混乱して距離を詰めてきます。「進塁」し過ぎて友人関係も崩壊。
飲み会での乾杯:「では乾杯!…あ、ちょっと待った、写真撮るね!」ボーク! ビールの泡が減り、全員の喉が乾いてイライラが進塁。
結論:ボーク社会の恐怖
ボークをあらゆるものに適用すれば、惑わすことが許されないため社会が透明化するかと思いきや、ペナルティだらけで混乱が加速します。誰もがストレスのためボーク連発、まるで全員が「ヤンキースのコルテス投手」状態。結果、ルールは撤廃され、世界はまたカオスへ戻るのでした。