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遊戯王 OCG デッキ紹介【戻しの子】

はじめに

こんにちは、どぶ (@dobriver169) と申します。
TERMINAL WORLD 2 はあんまり気になるテーマないなーと思ってたけどちょっとだけ使いたい奴がいたのを思い出し、一応デッキ考えるか……ってやったら新規強すぎて一瞬で完成したデッキになります。サクッと書いたのでサクッと呼んでいただければ幸いです。


コンセプト

TERMINAL WORLD 2 の強化をもらい競技環境でも見かける大出世をしたジェムナイト。
ジェムにわかの自分は MD のソロモードで初期の融合モンスターのテキスト読んだ時にこいつ出して何すんねんってぼやきまくっていたんですが、その中にこいつ (初期組の中では) ちょっといいな……と思っていた融合モンスターがいました。ジェムナイト・アクアマリナです。

曲線的なデザインと高い守備力からデオキシスディフェンスフォルムっぽいと思っている

能力は以下の通り。
①攻撃すると守備表示になる。
②フィールドから墓地に送られると相手フィールドのカード 1 枚を対象にとって手札に戻す。
着目したのは ② のバウンス。緩い条件で相手フィールドに干渉できるしターン 1 制限もついていないしで強そう。

正規融合で出していたら消費と効果が釣り合っているとはお世辞にも言い難いですが、割と前から今はデッキ融合も墓地融合あるし新規のおかげでテーマ内の展開力も安定感も抜群になったし、デッキの軸に据える価値があるかもと思った次第です。
いうことで、新規パワーの力を借りてジェムナイト界の最古参であるアクアマリナさんに輝いてもらうことにしました。

レシピ

大味

初動

ネピリム、ジェムレシスとそれらのサーチ札である吸光融合やジェムナイト・ディスパージョン、ネピリムを落として蘇生につなげられる宣告者の神巫が一枚初動札となります。面倒なので詳細は割愛しますが、大まかな流れは下記の通りです。

  1. ネピリムやジェムレシスを召喚し、ヴォイドルーツをサーチ。

  2. ジェムナイト・フュージョンを落としつつヴォイドルーツを特殊召喚。

  3. 場の 2 体でファントムルーツをリンク召喚しディスパージョンをサーチ。

  4. ディスパージョンによるデッキ融合、墓地から回収したジェムナイト・フュージョンによる融合、ファントムルーツによる墓地・除外融合でジェムナイト融合モンスターをたくさん出す。

初動札以外で素引きしたジェムの有無や宣告者の神巫からネピリムを出したかどうかなどの要素で最終的に立てられる融合モンスターの数や種類が変わってきますが、アクアマリナ 2 体とダイヤーディスパージョンを並べるのが理想です (ネピリム召喚から入るか、他の初動札+ジェム 1 体いれば可能)。
なるべく早めに蘇生制限を満たしたアクアマリナを墓地にたくさん用意したい。

アクアマリナをたくさん出そう

まず前提として、場を離れて初めて仕事をするアクアマリナを何度も活用するためには何度も場に用意する必要があります。
このデッキでは下記の方法で出力します。
1. 融合召喚
2. ジェムナイトマスター ダイヤ―ディスパージョン
3. 重力均衡
4.地獄の暴走召喚

融合召喚については初動の項で述べた通りで、普通の融合・デッキ融合・ファントムルーツの効果と融合手段は事欠かないのでバンバン出します。ファントムルーツ初めて使いましたがデッキ内のジェムを回復しながら融合できるのめちゃ強いですね。このデッキでは他の融合手段でサフィア落としながらアクアマリナ出した後、ファントムルーツでサフィアをデッキに戻して 2 体目出す流れをよくやります。
ダイヤ―ディスパージョンによる特殊召喚は EX デッキからも出せますが、蘇生制限を満たさないと後述の蘇生札が機能しなくなるため、このデッキでは原則正規融合したものを蘇生する形で運用します。ファントムルーツで戻せば済むけど、覚えておくの面倒なので……。

墓地・除外のジェムナイトはファントムルーツで戻すことで使い回しが効き、ダイヤ―ディスパージョンはジェムナイト融合モンスターが戦闘破壊されると蘇生できることから、これらだけでも結構しつこくアクアマリナを出力することができます。
ただ、これだけではやや物足りないです。
自分は対戦後に「環境テーマぶん回してきた人」ではなく「トンチキアクアマリナ野郎」と認識されたい。

ということで、一通り EX デッキから出して墓地に行ったら重力均衡で 2 体蘇生してアクアマリナの出力回数を稼ぎます。

同名揃っていればなんでも出せるの、結構破格

効果無効の蘇生ですが墓地効果は問題なく発動できるし、いろいろ用途あるし、最悪放置して自壊してもバウンス効果が使えるので、デメリットはあってないようなものです。

また、アクアマリナは貧弱な打点のおかげで地獄の暴走召喚に対応しています。地獄の暴走召喚は EX デッキからはモンスターを出せませんが、予め正規召喚して墓地に叩き込んでおけば問題ナシ。

使ってみると相手に特殊召喚されるケースは意外と少ないですね

これらの手段でたくさん場に出力して、あの手この手で墓地に送ることで仕事をしてもらいます。

アクアマリナの用途

1. 壁

ジェムナイト・アクアマリナは守備力が 2600 もあります。相手が下級のモンスターを並べたところでびくともしません。頼もしい。
さらに攻撃力の高いモンスターを出してきて突破されたとしても、墓地に送られればそのモンスターをバウンスしてしまいます。最期までかっこいい。

2. フリーチェーンで墓地へ送る

1 の壁とかいう使い方はあまりにも受動的、かつアクアマリナは墓地送り以外の除去に無力なので、任意のタイミングで能動的に墓地へ送る手段も用意します。
具体的には喜劇のデスピアン、闇の増産工場、超獣の咆哮です。
喜劇のデスピアンは宣告者の神巫やブリリアントフュージョン、スキャッターフュージョンで墓地に用意できる点が優秀で、増産工場はドローで蘇生札を引き込める確率を挙げられる点が嬉しいです。両者に共通する利点は繰り返し使える点とコストでアクアマリナを墓地に送れる点です。
超獣の咆哮は使い切りなのが少し気になりますが、このデッキはコンセプト上除去がバウンスに偏るので、破壊という除去が行える点は助かります。
このデッキではこれらを用いて相手ターンに妨害を飛ばしたり、墓地以外への除去を躱していきます。

3.自爆特攻

自爆特攻を介して効果を発動することもできます。ファントムルーツのコストでライフが減っているところにデカい反射ダメージが入って窮地に立たされることもしばしばですが、ダメージステップ中の効果は通りやすい点、墓地のディスパージョンやアルベルの蘇生のトリガーになる点が嬉しいです。
ピン挿しですが自爆特攻でガメシエル回収するギミックも仕込んであります。怪獣回収しながら 3000 打点蘇生するの強い。

4. リンク素材・アドバンス召喚のリリース

今は大抵のモンスターはリンク素材で手軽に墓地へ送れるので、これを活かさない手はありません。バウンス効果にはターン 1 制限がないので暴走召喚なり重力均衡なりでたくさん出して、デカいリンクを出しつつ相手の場をバウンスで荒らして攻撃を通したいところです。
今回はちょっと使ってみたかったけど使いどころがなかったリンクモンスターを入れてみました。リンク素材にする時点で一定の仕事は果たしてるから!とノリで採用したので、みんなすぐリストラになるかもしれません。

まず、 星神器デミウルギアです。

素材の種族・属性をばらけさせる方法が腕の見せ所ですね
筆者は同名 3 体で出します

全破壊効果使う気無し。でも 2, 3 バウンスのあとモンスター効果効かない 3500 が殴ってくるの普通に強いと思ってます。

使ってみたかったシリーズ 2 体目は G ゴーレム・ディグニファイド・トリリトンです。

スマブラのステージみたいな見た目

これもなんかデカくていいし、一回使われたとき超えるのに苦労したので自分でも使ってみたかった。一応重力均衡の墓地効果の恩恵が受けられます。

また、リンク以外にアドバンス召喚のリリースでも墓地に送ることが可能なので、リリースを要求しつつバウンスと噛み合うモンスターとしてハンデス大魔王火之迦具土を採用しました。

素敵な笑顔、力強い握り拳、物騒な効果

2 枚バウンスでフィールドをこじ開けて攻撃を通し、バウンスした札もろとも手札を全部捨てさせます。炎族のため、ランク 4 を組む余力があればヘルフレイムバンシーからサーチできるアクセス性の良さも魅力。

なお、この活用方法の最大の問題点はデカいモンスターが着地した後にバウンスが発生するところです。普通バウンスで露払いしてからデカいモンスター出すよね……。

終わりに

新規が便利すぎたのと 1 種類のカードを使いまくるというシンプルなコンセプトにしたのとが功を奏して、今回は構築も紹介も比較的サクッと終えられたと思います。

自分はもともとジェムナイト大好きとかではなく、アクアマリナも「こいつが一番遊びようあるかなー」くらいの印象でしかなかったし、なんならイラストが丸っこくてダセェ……と思ってたんですが、地獄の暴走召喚とかで大量に並ぶところを見てたらなんか好きになってきました。単純接触効果ってやつか。

しかしジェムナイト、マジで強くなりましたね。
初期融合の出力に拘泥すればパワーもいい感じに納まるかなと思ったけど手持ちのデッキの中だとまだ強い寄りになってビビってます。

デッキ名の由来は言うまでもなく赤坂アカ先生の漫画【推しの子】から取ってます。主人公がアクア (マリン) とルビーのため。このデッキには一応耐性持ちを打点で超えるためと称してルビーズも 1 枚挿してあります。
アクアマリナで相手を手札に戻すから【戻しの子】。元ネタ 4 音なのに対してこっちは 5 音なのがしっくり来てません。
作中のアクアにはずっと有馬とあかねの間を行ったり来たりしながらイチャコラしててほしかったんですが、そんな願いも届かずラブコメよりシリアス色が強くなってしまったので、こっちのアクアに場と墓地の間を行ったり来たりしてもらうことで溜飲を下げたいと思います。

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