遊戯王 OCG デッキ紹介「Moon over the mountain」
はじめに
こんにちは。どぶ (@dobriver169) と申します。
前回初めてデッキ紹介記事を投稿したところ想像以上に反応がもらえて味を占めたので二本目の記事を書いた次第です。特段ひねりのないデッキではありますがお気に入りなので良ければ見ていってください。
レシピ
コンセプト
サムネイルとEXに 3 積みカード、大量に並んだ永続魔法から察せられる通り、今回は氷結界の虎王ドゥローレン主軸のデッキです。
こいつは自分の表側のカードを好きなだけ手札に戻して自身の打点を上げるシンクロモンスターです。
自分フィールドのカードを手札に戻すメリットといえば、様々な効果が再発動できる点と除去から守れる点が代表的かと思います。また、手札で発動する効果を持つモンスターを場から回収して効果を使用したり維持コストを踏み倒したりなんかもできます。
今回特に使い回したいのはリィラップになります。
自分がモンスターを蘇生した場合に相手に 1000 LP を失わせつつ自身は 500 LP 回復します 。ネットストリーマーのスーパーチャット (投げ銭) に見立てた効果で、視聴者 (対戦相手) が 1000 LP を払い、運営会社やらに半分差し引かれて配信者 (自分) の懐に 500 LP 入ってくる……という流れを表しているらしいです。フレーバーを効かせた結果凶悪な効果になっている…。
蘇生をトリガーとした 1000 の疑似バーンということで単騎で 8000 削りきるにはちょっとかかりますが、効果の発動に名称ターン 1 の制限がついてないため貼り直しによってじゃぶじゃぶスパチャを受けることができます。こいつをドゥローレンで回収・貼り直して配信頻度を爆上げし、相手にたくさん投げ銭してもらって破産に追い込むのを目標に戦っていきます。
採用カード
複雑な初動とかはないので各カードの仕事についてつらつら書いていきます。
氷結界・水属性関連
氷結界の鏡魔師(+氷結界の晶壁)
最重要カード。鬼ガエル・スプリンド・キュリオス・タイダルなどで鏡魔師をデッキから落とし、サーチした晶壁で蘇生して効果発動につなげます。蘇生したときには大抵墓地肥やしを行ってくれたモンスターが立っているのでそれらをそのままトークン生成のコストにします。素引きした場合は手札コストか通常召喚からのアルミラージのリンク召喚で動きます。トークンはいろいろ用途があるし多ければ多いほどお得なのでとりあえず 3 体出しがち。晶壁確保後のサーチ優先度はおおよそ伝道師>氷結界>照魔師。
氷結界の伝道師
墓地の氷結界をなんでも蘇生できます。蘇生なのでリィラップ起動します。晶壁持ってるときは鏡魔師でこちらにアクセスします。蘇生先は大抵ドゥローレン。鏡魔師でデカいシンクロを立てて場を荒らしてこちらでドゥローレンを蘇生してリソースを回収するのが理想ムーブ。
瀑征竜ータイダル
墓地に落としたいモンスターが多く、水属性主体で相性が良いため採用。氷結界の墓地効果でサーチできるのが偉い。リィラップのトリガーになるのはもちろん蘇生した後ドゥロで戻して墓地肥やし効果使ったり、特殊召喚コストで氷結界を除外して鏡魔師の墓地効果で回収したり役割が多い。
黄泉ガエル
ドゥローレンで場の魔法をすべて回収してスタンバイフェイズを迎えることで蘇生します。鏡魔師のコストになったりリンクリボーのコストになった後再度自己再生するやつをやったりします。なお後述の七星の解門はサーチ先が枯れると発動自体ができなくなるためバウンスできる回数には限りがあります。その時は蘇生は諦めてタイダルのコストにします。解門維持した方が 100 倍強いから。
解門フレンズ
解門キュリオス
適宜必要なカードを落としたりレベル 10 を添えて永続魔法を回収したりします。もっぱらリィラップに触りに行きます。初めからリィラップ握ってるとキュリオス出す途中でもダメージが入るのでお得。世間ではレベル 10 までセットで用意するルートも出回ってますがレベル 10 へのふんわりとしたアクセス手段が結構あるので小競り合いしながら待つことにしています。来なくて負ける時あるけどそれはそれ。
落とす枚数的にベアトリーチェの方がおいしいですが、自分は破械引いたときに蕁麻疹出ちゃうタイプなのでキュリオス派です。出したターン中に食い気味に鏡魔師のコストにするケースが多いので引きたくないカード入れてまでベアト出す旨味がないというのもある。
ちなみに七星の解門はカードの発動には名称ターン 1 の制限がある一方で各効果には制限がないため、②③ を使ってからドゥローレンで貼り直すとそれぞれもう一度使えます。この動きするときに一番「セルフバウンスつえ~」ってなる。ただしサーチ先が枯れると貼り直しが効かなくなるという致命的な欠点があるのでそこだけ注意が必要です。つい先日最後のサーチ先を素引きして負けました。
幻魔皇ラビエルー天界蹂躙拳
トークンや蘇生した有象無象を 4000 打点に変換したり、解門の ③ の条件を満たしたり、モンスターリリースによる自己サルベージで場を整理しつつ手札コストになったりします。蘇生したリンクリボーを再度墓地に送って相手ターンに再度リィラップ起動させられる点が特に助かります。
機巧辰―高闇御津羽靇
氷結界でサーチできて割と特殊召喚しやすい星 10 モンスターだったため採用。解門からキュリオス組む動きの途中で ① の条件を満たすタイミングがある (アニマとリンクリが並ぶ) ため運よく素引きしていれば出せます。狙わなくても相手が条件満たしてくれることも結構多い。結構強い効果並んでるけどあんまり見かけない。名前読みにくいから……?
スピリット・オブ・ユベル
スローンからサーチできる防御札兼解門から蘇生して永続魔法をサルベージする役として採用。ここだけ切り取ると環境デッキみたいな動きでやや気が引けるけど強いから手放せない。疑似効果破壊耐性を成立させるためにリクルート先は入れたけどサーチ先筆頭のナイトメア・ペインは不採用。投げ銭搾り取って勝ちたいため。
黄金卿エルドリッチ
場の魔法をコストにしてから解門で回収すると疑似セルフバウンスみたいになるのでドゥローレンと併せて 2 回貼り直しができます。この組み合わせでリィラップ 3 回発動して相手ターンにリンクリボー蘇生すると相手のライフが 4000 溶けます。このデッキで最もイカレた動きがこれ。
そしてドゥロもラビエルに加えてこいつも結構な高打点になるので、このデッキは「リィラップで勝ちたくて組んだデッキなんですよ~」みたいな面して高打点で殴る場面が結構発生します。バーンもいいけど、いざというとき頼れるのはやっぱ暴力なんだわ。
あと一応ドゥロで手札に戻して墓地送り効果撃ったりもできます。便利。
永続魔法関連
捕食植物セラセニアント (+プレデター・プランター)
直接攻撃宣言時に手札から特殊召喚し、戦闘を行った相手を破壊しながら蘇生札である永続魔法のプレデター・プランターをサーチします。このデッキはライフが潤沢になりやすいため最悪自爆特攻もしやすい。プレデター・プランターはドゥロで回収するとスタンバイフェイズのコストを踏み倒したり、貼り直しで 2 回蘇生したりできます。蘇生したモンスターは効果が無効のためセラセニアントの戦闘時効果も無効になりますがこちらも手札に回収すると再度機能します。
リィラップ
冒頭でも触れたダメージソース。このデッキは起動手段には事欠かないので、貼り直しや複数枚貼りが非常に強力です。ダメージではなく LP を失わせる効果なので、まれにダメージを受けないみたいな効果を貫通します。
闇の護封剣
使い回しの効く捲り札。シンプルに強い。強いて言うなら EX の白闘気白鯨との相性が良い。
超自然警戒区域
効果モンスター以外のモンスターの特殊召喚をトリガーに除去を飛ばす永続魔法。鏡魔師でトークン生成するときに相手の場に触れます。現代遊戯王、魔法罠による除去は入れておきたい。
亡龍の戦慄
発動時に宣言したカード名の効果を発動したプレイヤーの LP を半分にする疑似禁止令みたいなカード。禁止令と異なりすでに場に存在しているカードにも効力があるため、相手の場の妨害持ちの名を宣言してその場で妨害を吐くか 1 ターン黙ってるかライフ払ってでも使うか選ばせることができます。リィラップが見えている状況でのライフ半減はかなり勇気が要るので、チェーンされるにせよされないにせよほぼ確実に妨害を一つ潰せると考えていいでしょう。
なお、ライフ半減効果を適用するとターン終了時に墓地に送られますが、その前にドゥロで回収します。
EX デッキ
グレイドル・ドラゴン
鏡魔師+トークン 3 体から出力して相手のカードを 4 枚破壊します。豪快。破壊された際に水属性を蘇生でき、ダメステ以外ならリィラップのトリガーになります。蘇生したモンスターは効果無効なので、墓地効果を持つ鏡魔師かドゥロで戻したいモンスターを蘇生します。
白闘気白鯨
攻撃表示モンスター全破壊、二回攻撃、貫通、自己再生と効果盛りすぎのシンクロ。豪快。こいつもダメステ以外の破壊ならリィラップのトリガーになります。
世壊龍ジーランティス
有名な動きかと思いますが、水属性しか特殊召喚できない状態で除外帰還効果を発動すると水属性以外帰ってこられず実質全体除去になります。このデッキでは照魔師、コーラルアネモネ、氷結界と水属性縛りを付加するカードには事欠かない。やばくなったらこれ。
S:P リトルナイト
悪の戦士。このデッキではリンクリボーが出しやすいことと直接攻撃が封じられてもリィラップでライフが取れることから ① が非常に使いやすいです。制限になったけどこのデッキでは回収して何回でも出せます。常に ① の発動を選択肢として持っておきたいので盤面に維持して ② で圧かけた方が強い場面でも戻しちゃう。
リンクリボー
キュリオスの素材兼リィラップトリガー。当デッキ内で唯一相手ターンにリィラップを起動できるため、キルターン短縮に大きく寄与してくれます。また、鏡魔師のコストは効果モンスター指定のため氷結界トークンは使用不可ですが、こいつに変換することで実質コストにできるようになる点も地味ながら優秀です。
終わりに
このデッキの好きなところはリィラップ貼り直して 2000 LP 頂戴すると相手が俄かに焦りだすところですね。焦る相手を見ながらスパチャありがと~♡っつって LP 計算するのは最高の娯楽。
蘇生効果を持つカードが大量に採用されているためターンが経過するごとに手数が増えていくところも気に入っています (墓地除外が死ぬほど刺さりますが)。
EX に豪快な除去が多いのも使っていて楽しいです。
また、本デッキは「相手の動きを止めないデッキ」という側面があります。自分は割と妨害構えたいタイプなのですが、相手の効果を止めないデッキも一つくらい持っておきたい…ということで攻撃止める以外の妨害はなしにしました (そういう理由でリトルナイト引っ込めてる節もある)。
初手が上振れると相手のデッキの準備が整う前に焼き切るケースが発生するのはややいただけないものの、徐々に手数が増える点と捲りあいに重点を置いた点は自分の中ではいわゆるカジュアルデッキっぽく仕上がったかなと思っています。
デッキ名はについては虎 (ドゥローレン) と詩 (リィラップ) がキーカードのため国語で習った詩人が虎になってしまう話から取ってます (ラップ、広義の詩だよね?)。
作中での主人公は詩人として大成することなく獣畜生となり果てたかわいそうな感じの虎でしたが、当デッキの虎はサムネの通りスパチャを荒稼ぎする大物配信者になっています (?)。よかったね。
ということでデッキ紹介は以上です。
最後までお付き合いありがとうございました。
もし面白かったらいいねください 。あわよくば前の記事も見ていってください (承認欲求モンスター)。
そしてどこかで対戦する機会があったらその時はスパチャも要求します。よしなに。