「リベット」はお好きですか?
土木系の街歩きに参加すると、なぜかファンが多い
鋼板の丸いつぶつぶ
これが「リベット」です。このリベットがどうして人々を魅了するのでしょうか。
リベットとはナニモノ?
NINTENDO LABOの段ボール工作では、あらかじめ穴が開いている段ボール板を2枚つなぎ合わせるための「凹ハトメ」・「ハトメ」(ハトメコンビ)が使われます。
リベットは、まさにこのハトメコンビの役割をしている子です。
段ボールの場合は、プラスチックのハトメで強度も耐久性もOKなのですが、土木構造物のような巨大な構造物のつなぎ目には不十分。
2枚以上の鋼板を重ねてつなぎ合わせる方法の一つがリベット接合。
そのために用いる部品(段ボール工作のハトメコンビの部分)がリベットです。
リベット接合の施工手順
施工手順を簡単に説明します。
まず、このリベットを約1100℃まで加熱します。
あらかじめ空けた孔にリベットを差し込み、片側は当て盤で抑えて、リベットハンマーなどで叩いてつぶします。
加熱することで、孔の隙間にリベットが充填されて接合できます。
これで、かわいい丸いつぶつぶの出来上がり!
リベットによる接合動画
北九州市の長さ627mの吊り橋である若戸大橋は、2022年に国の重要文化財になりました。
実はこのリベット接合。
1955年から高力ボルトによる接合が主流となり、1970年以降、衰退しているのです。
この伝統的なリベット接合技術を構成に残すため、2011年にあえてリベット接合による補修をされた動画が記録されています。
動画ではリベットを直接「受け取り管」に入れていますが、東京タワーなどのリベット接合では、熱々のリベットを遠くまで投げて、渡していたそうです。運動神経がいいなあ。
おわりに
見た目の可愛さ、施工時のカッコよさ、歴史的な価値など、魅力たっぷりのリベット紹介でした。
あなたの街の丸くてかわいいつぶつぶのリベット。
是非探してみてくださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?