ドボクのラジオ 第287回 首都直下地震から命を守る③建築物の倒壊と火災
2024年11月27日(水)放送
ゲスト:久田嘉章さん (工学院大学建築学部まちづくり学科・教授)
ナビゲーター:JUMI
案内役:水天宮のちーちゃん
「首都直下地震から命を守る」シリーズの3回目となる今回のテーマは「建築物の倒壊と火災」。冒頭、久田さんは東京都から公表されている被害実態について解説していただきました。首都直下地震でも東京都大田区の直下で発生すると言われている都心南部直下地震は、被害規模が大きく最大で全壊・焼失家屋は約19万棟、そのうち焼失が約11万棟、閉じ込めにつながるエレベータ停止は約2万2,000台とされています。特に都心部は高層マンションが多いため、高層部に住居がある人たち、特に高齢の人は階段での上り下りとなるため、生活が難しくなるといいます。
さらに、1981年以前に建設されたマンションは旧耐震基準のためリスクが高く、まずは耐震診断をしてほしいと強調されました。耐震性に問題がある場合、倒壊する可能性もあり、マンションの住人だけではなく周辺に住む人や歩行者にも影響があり、被害がさらに拡大してしまうといいます。
一方、マンションは、近隣との関係が希薄な側面もありますが、常日頃から挨拶をして、コミュニケーションを図り、いざという時は、まずは身の安全を確保したうえで、隣近所、少なくとも同じ階の人が無事であるかどうかの確認をしてほしいと語っていました。
災害大国日本に今必要なことは、まず自らが率先して災害に備えることが大切だということを痛感したお話でした。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
https://doboradi.jsce.or.jp/2024/11/28/b-342/
YouTube
https://youtu.be/y-fOP2h8fB4?si=DpWW3zon-dH0M8L-