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メル友

気が付けば元勤務先の同期入社の人と「メル友」になっている。

一概に同期入社と言っても事務系、技術系で総勢約100人。新入社員教育のカリキュラムも、配属事業所も違う。彼は前者でオイラは後者。

10数年後、彼がオイラのいた事業所の人事課へ赴任して初めて同期と知り、そのよしみで親しくなった。

メールのやり取りが増えたのは彼が脳梗塞を患ってから。今年になり、OB会ホームページで春の写真を応募していた。彼は既に投稿しており、オイラにも「出せ」と強く勧められた。同期のよしみというか断り切れずに場違いな白黒写真を投稿。題は「早春賦 in LONDON」。春と言えば色とりどりの花や新緑が萌えるイメージの中、モノトーンでシャッタースピードは1秒で歩く人を流した。バックはロンドンブリッジ。

OB会ホームペイジでは夏の写真を応募中。彼からメールがきた。「俺は出したからお前も出せ」。自分のフィールドとは明らかに違うので「もう出さん」と返信。出さんというのはいささか打算的とも感じつつ。後日、彼から「了解」という返信があり、以後本件はクリア。

やれやれ!と安堵していると、同ホームペイジ統括者からメールあり。開いてみると、「是非、夏の分も応募して!」。一難去ってまた一難?。

統括者はメル友の職場の上司でオイラも知っている、二女が小学生の時に同級生だった・・・元サラリーマンの悲しい性。

正直に返信した。「独り善がりですが、写真発表の場は県美展と地元作家展をフィールドにしているので貴HPの趣旨とは合わない。外付けのHD内の写真を探して主旨に沿うものがあれば後日投稿します」。

そしてHD内の膨大なストック画像をチェックして趣旨と合致しそうな1枚を投稿した。夏の昼下がり、マゴッチが裏庭にプールを出して水着姿で水遊びに興じる後ろ姿を収めたもの。

本件でメル友の彼に早速メールした。あれだけ出さん!と言った手前、知らん顔は出来んので仁義は切っておかんといけんので。

一昨日、メールがきた。娘夫婦が帰って来たので菜園用の堆肥を買ってこさせて土づくりを手伝わせたとか・・・その時のドヤ顔や口ぶりまでイメージ出来、思わずにやけてしまった。だって声まで聞こえてくるんだからヤバイ!。もう同期とかじゃなくて(勿論それが土台にあるけど)今は数少ないメル友。



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